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Karin
2023年10月27日 12:46
ベテランSVは「おっ」という表情でPCから顔を上げた。 フロア内が混み合っている時に起こる独特の空気が漂い始めたと敏感に察知したようだった。 そのSVは天井から吊るされた映像画面を見て、込み具合はどうかを確認した。案の定、多くのお客が待機している事がわかった。「うーわ、まずいな」 全チームリーダーのみが閲覧出来るグループチャットから、「お願い!ASVで電話対応に入れる人いない?」と要
2023年10月24日 16:40
朝、リビングのテレビからニュースが流れていた。テレビ局の看板アナウンサーは笑顔で挨拶をしている。「今年は暑い夏でしたが、やっと涼しさを感じる季節に入りました。あの暑い日々をすでに忘れつつありますが、気温の上昇は年々増すばかりです。今年、2025年は沸騰化時代を少しでも抑えるため、各企業でも政府が打ち出した目標に向けて活発に動いています」 朝食をとり終えた瑠美は、玄関へ向かう三平を追いかけた
2023年10月22日 20:50
「虎っち、熊さん。ASV昇進おめでとう!カンパーイ!!」 瑠美は乾杯の音頭に、買って出たようだった。 この日、チームのメンバーは横尾が週に1度だけ出ているというBARを貸し切り、二次会として集まった。「まさか、横尾君がバーテンやってるとは思わなかった」「いや、大学からここにいたんです。当時は週4とか入ってたんですが。今は週1なんで、楽しくやれてます」 横尾は話しながらカクテルを作り、新
2023年10月21日 18:10
今さら最終回?!と思った方々。 今回は、最初に謝罪をしたいと思います。 もっと前に最終回を出す予定だったのですが、書き終わらそうとした所、コロナにかかったり新人賞に落ちたり、色々重なってしまい。心と体が回復して出すまで時間がかかってしまいました。 読んで下さっていた方々に本当に申し訳ありません(お恥ずかしい話、読者がエッセーより少ないんですが)。 そのため、ここまでのお話のダ