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46.パパ目線の妊娠→出産→育児日記〜その3 妊娠報告を受けて思ったこと〜

平日お仕事を頑張ったご褒美に、息子とイチャイチャする週末。
しかも今週は贅沢にも3連休。
とは言え特に面白い小話も無いので、早速書きますね。

前回の記事はこちら




【2021年】

10月23日

起き抜けに聞いた、妻からの妊娠の報告。
人(特に男性)が一生の間に聞く「報告」の中で、これほど衝撃的なものは無いのではないだろうか。

自分には絶対に手が届かないと思っていた学年一のアイドルから、ある日急に告白されたとしても、その衝撃は越えられないだろう。

まぁ、中高6年間男子校だった僕には妄想する資格すらないのだが。


その報告がさらに衝撃的だったのは、僕たち夫婦に子どもを授かる心の準備ができていなかったせいもある。
結婚した頃から「子どもね。いつかできたらいいね。」くらいには考えていたものの、正直どこか他人事だったし、僕も妻も人と比べて特に子どもが好きというわけでもない。
感覚的には「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」というイメージに近かったように思う。

そんな能天気な夫婦だから、喜び勇んで知り合いに報告して回るなんてことはしなかった。正確に言うと、できなかった。
それは、安定期に入るまでは何が起きるか分からないからという一般的な心配というより、子どもが欲しくてもできないという方に対して申し訳ないという、罪悪感にも似た想いの方が強かったからだ。

今となってはそんなことを考えてしまっていること自体が、これから生まれてくる子どものことを軽視した、お門違いの考え方だと分かるのだが、「妊娠」という事実が実際に身にふりかかってきても、夫婦、少なくとも僕はどこか他人事だった。


実際に出産を乗り越えて、実感があるだのないだの言ってられないくらいの強烈なリアルと向き合い、そんな考え方はしなくはなったが、やはり気遣いは未だ0ではない。
妊娠が発覚してから、それが理由でなんとなく疎遠になってしまっている友人は意外とたくさんいる。
子どもの出産は親のそれまでの人間関係に、良くも悪くも影響を与える出来事だと思う。
新たな人生が始まるのは、生まれてくる子どもだけではないのだ。
勿論そこには寂しい気持ちもあるが、目の前で弱々しく泣きじゃくる新しい命に触れたら、寂しいなんて言ってられない。


加えて僕の場合は、状況が普通ではなかった。
妻の妊娠を知った数秒後にまず僕の頭に浮かんだのは、パパになるというワクワクや、子どもを育てることへの不安といった感情ではなかった。

会社辞めよう。

それを神の啓示と言うには大げさな気もするし、ただの現実逃避と言われれば否定もできない。

でも、まずはそこからな気がした。
親になるやら、ならないやらを考える前に、僕が僕として僕を保てない状態で、新しい何かを始めることなんてできない。
子育てなんてなおさら。そう思った僕は、長年勤めた会社からこのタイミングで離れる決意をした。

僕にとって最初のパパ活は転職だった。






昨日息子が声を出して笑った。
少し前から声は出していたのだが、笑い声をあげて笑った。
少し前までは泣くことしかできなかったのに、楽しそうにゲラゲラ笑った。
こうやってあっという間に大人になっていくんだなぁ。

ではまた。

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