見出し画像

45.パパ目線の妊娠→出産→育児日記〜その2 人生の主役が変わった話〜

息子がよく寝てくれるようになり、夫婦共々生活に多少の余裕が持てるようになってきました。
3週間ぶりに日記更新します。

前回の記事はこちら




本題に入る前に、先週「つぶやき」で紹介したこちらの本。

noteも超有名な、サラリーマン作家 岡田 悠さんの新著。(僕が大好きな作家)
まさかの同じタイミングでパパになっていたことを、この本で知った。

先週末はこの本を一気に読んだ。
これから出産を迎える夫婦、もしくは既にある程度子育てに慣れてきた夫婦であれば、共感できる内容が多いので、男女問わず是非読んで欲しい。
真っ新な状態で読んで欲しいので、本の内容や感想をここに書くことはしないが、中でも「なるほどなー」と唸った一節だけ紹介させていただきたい。

「子どもができると、人生の主役が交代する」
そんな言葉を聞いて、身構えていた。
まだまだやりたいことは多い。まだまだ主役でいたい。
子どもが生まれたらお前の時代は終了、あとは後進に道を譲れという、脅し文句のようにすら聞こえた。
だから子どもを持つのは、ずっと先のことだとも考えていた。

(中略)

さて、君が生まれて2ヶ月が過ぎたが、実際のところはどうだろうか。
ひとつの変化として、「あ、主役どうぞ」と思うようになった。
これは驚きだった。
主役交代なんてまっぴらだと主張していた僕が、簡単に寝返ったのだ。

岡田 悠『1歳の君とバナナへ』より

ここを読んだ時、「そうそれ!」と思った。
昔から子どもは嫌いじゃなかったけど、どうしても今すぐ欲しいかと聞かれたら、子どもが生まれる前の僕は「うーん…」と唸っていただろう。
ここに書いている内容と全く同じ感覚だった。

人生は楽しい。そして、人生を楽しみ尽くすに一生はあまりにも短い。
子どもを育てる楽しみは確かにあるんだろうけど、無意識にその事について考えることを後回しにしていたのだ。

そして、生まれてから心変わりするところまで全く同じ。
人の気持ちは簡単には変えられない」なんてことはよく言われるが、「こうも簡単に変わってしまうのか」というくらい自分の気持ちが日々変わっていくのを今実感している。

さらに、その後に続く岡田さんの例えは秀逸だった。

北野武という映画監督は、監督をしながら、同時に自ら主演を務めることで有名だ。
でもたまには、主役を他の人に任せたりもする。
主役が自分であろうとなかろうと、どちらも北野作品であることに変わりはない。
それに似ていると思う。
誰が主役になっても、僕は僕の人生を撮り続けるしかない。

岡田 悠『1歳の君とバナナへ』より

過去の自分がそうだったように、子どもという存在ができることで、自分のやりたいこととか、時間とか、お金とかを犠牲にしなければいけないんじゃないかと思ってしまっている人に、この感覚を伝えたい。

この本を読んでそう感じた時、


え?じゃあ、もうこの日記書かなくて良いやん


と思った。そのくらい、おすすめの本です。




とは言え、僕は僕で、僕が撮った人生を書き捨てていきたいと思います。

ではまた。

シェアは励みに、スキはご褒美に、フォローは大好きになります。
くにべのTwitterもよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?