「給料」という価値観
円安が止まらないですね•••💵
去年の今頃は108円だったのに今年は138円になり、週明けには140円台に突入しそうですね💦
この影響を受け倒産する会社も急増するのではという予測も出ています。
建築業界では円安で資材は高騰するだけでなく、コロナ禍やウクライナ侵攻の影響でそもそも資材すら手に入らないという状況なんだそうです。
いつまでこういう状況が続くのかわかりませんが、一刻も早く元通りの正常な状況に戻ってほしいですね。
さて今回のテーマは「給料の価値観」について書かせていただきます。
▼事の発端
そもそも今回のテーマにさせていただいた背景をお話します。
一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)は、前身となる非法人のバリュー・リノベーションズ・さのの時代に泉佐野市からの支援を受け、まちづくり事業を運営しており、その時に「SHARE BASE つむぎや(つむぎや)」のリノベーション工事をし、その工事費の一部を多くの方々に支援していただいたクラウドファンディングからの資金調達で賄ったものの、泉佐野市からの支援(=補助金)も入ってリノベーションさせていただきました。
その結果、コロナ禍の最中でオープンしたことが逆に功を奏し、外出自粛要請で近隣に暮らされている方が買い物に困っていたことや、マスコミやテレビの取材が一気に受けたことも相まって、つむぎやを利用していただく人がオープンから1年の間でイベント開催を除き8,000人以上の方にお越しいただきました。
そうしたこともあり、つむぎやを始めとする出店料が当初想定した以上に手元に残りました。
普通で言うと、補助金をもらって運営して収益が出た場合、行政に返還することになりますが、自立化を前提とした地方創生推進交付金を活用した事業でもあり、市と協議して、今後のまちづくり事業活動の自主財源としてプールすることができました。
こうして法人化した以降も、スムーズに安定的な運営につなげていくことができましたが、今回、泉佐野市から商店街活性化の事業を国の補助を受けて実施していただきたいという依頼を受けました。
内容はVRSで一部負担があるが、最大4,000万円の補助を受けることができ、リノベーション工事などのハード整備の費用に使えるといった内容でした。
補助金目当てでしているわけではないため、新たな物件を探して無理してまでやることのない事業ですが、物件オーナーさんから相談を受けていた物件があり、うまく活用できれば今後のVRSの収益構造が好転する可能性があるため、VRSの理事メンバーとも協議して、泉佐野市の意向を受ける方向で進めることになりました。
泉佐野市でも議会で上程しているにも関わらず、またVRSの理事メンバーで決定したことに「キャッシュフローが厳しい」と言うことで反対する人がおりました。
資金面的には潤沢に余裕があるとは言えませんが、やりくりすれば可能な範囲内であります。それにキャッシュフローで反対しているにも関わらず、その経費の実態を示さず、それで判断しろと言われても正当な判断ができないわけで、そういう人からの残念な一言でした。
▼キャッシュフローのカラクリ
無駄銭を使わないということは大切ですが、「お金」を使わないことはそれほど大切なことではありません。というか、適切な投資は事業拡大には必要ですし、地域のためにも投資することは重要です。
加えて使ったお金が生きたお金になったかどうかが大切なわけです。
キャッシュフローも要は待ってくれない人に対して優先的に支払う必要があるわけで、資金の融通がついた時に支払ってもいいと言ってくれる事業者に相談をかけて承諾してもらえばいいだけの話です。
もちろん、資金の融通がつくまで未来永劫支払わないということではなく、1ヶ月など先送りしても許してもらえる関係性を構築している事業者に頭を下げてお願いするのです。
与えられた仕事しかしようとしない人には、営業スキルなど人と関わる話は嫌がる傾向にあり、新たな人間関係を構築しようという気もないので、そもそも「待ってもらおう」という発想すらできませんが、お金と真摯に向き合い、かつ人間関係性をうまく構築した経験のある人には誰にこういう話ができるかと思いつくことができます。自分のできることを限定して、やらない言い訳をする人には難しいのだと思います。
▼給料を貰う人か、給料を稼ぐ人か
以前のnoteで雇われる働き方について書かせていただきました。
雇われる働き方は、資本主義でいう「労働の搾取」です。この労働の搾取というシステムに文句を言うのであれば、自分で起業し事業を起こしたらいいのです。
それをしないのは「安定」を望んでるだけなのです。
しかし、安定を望んでいる限り、思考停止に陥り、もちろん自分自身の成長も停止し、雇われている企業の発展にも貢献しない、勤務時間を無難にやり過ごしたらいいとしか思わない、企業の発展のみならず、社会の発展の阻害要因の分子になってしまうのです。また「安定」を望んだとしても、その「安定」が永遠に続くとは限らないわけです。目先の「安定」にこだわる人は成長しません。こちらも過去のnoteで書いていますのでご覧ください。
こうした考え方は「給料を貰う」という感覚を持っている人に多い考え方です。
一方で「給料を稼ぐ」という感覚を持っている人は、企業の発展や地域や社会の発展まで見越して考えている人が多いです。
なぜかというと、給料の出どころは企業からだけではないからです。
企業が事業活動することで、雇用されている従業員の給料を生まれていきます。
企業は他の企業や消費者、地域、社会に向けて自社の商品やサービスを提供しているわけですので、他の企業や消費者、地域、社会が購入してもらえる商品やサービスを提供しなければならないわけで、雇われている企業単体でお金が循環していることはまずあり得ないのです。
「お金を稼ぐ」という感覚を持っている人は、その辺を理解されている人が多くいてます。まちづくりの一人者も「給料を稼ぐ」という考え方の重要性について書かれていますのでご覧ください。
▼お知らせ
ついに
チラシが完成しましたので、お知らせします!
埼玉県草加市で「シェアアトリエつなぐば」の運営などを手がける松村 美乃里さん(つなぐば家守舎取締役)をお招きにしての、なりわいテーブル講演会「まちのこともわたしごと」です。
10月1日(土)15時30分〜オンラインで開催となります。
下の画像をクリックしていただくと申込サイトに移動します。
続きまして、「浜街道リノベーション実践塾」です。
こちらは、10月14日(金)19時から事前レクチャー、10月23日(土)9時30分〜10月24日18時30分までワークショップ・最終プレゼンで開催となります。
画像をクリックしていただくと申込サイトに移動します。
最後に、女性活躍推進ワークショップ「ミライ・カガヤク・ワークショップ」の3クール目が11月5日(土)から開催します。
詳しくは下の画像をクリックしていただくと申込サイトに移動しますので、そちらからご確認・お申し込みをお願いします!
まあ色々と書きましたが、自分は雇われているから何も考えなくても他の誰かがやると思っている人は、雇われている企業が倒産してしまったりしてもどこにも雇われることはなく、雇われても今より条件の悪いところでしか雇ってもらえないという危機感を持つと、企業のためにではなく、自分のために働いているという自覚が生まれてくると思います。
自分が勤めている企業の成長は自分自身の成長にもつながります。
松村 美乃里さんのお言葉を借りますと「会社やまちのこともわたしごと」ですかねw