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アイディア妄想力

アイデア(idea)、辞書を開いてみると第一義的には「物事の計画・実行などにあたっての新しい工夫や思いつき。考え。」とあります。一方、類似語にアイディール(ideal)があります。これは「理想」という意味ですが、ideaとidealは語源が同じで、そもそもはこのふたつの言葉には「具体的な形は無いながらも、考え同様に具体的かつ力強く思い描くイメージ」といったニュアンスがあるようです。勝手にかみ砕いてみると「こうなるといいなあ、こういうのあればいいなあ、というようなことを頭の中に思い描いたこと」なんでしょうね。

では、「こうなるといいなあ、こういうのあればいいなあ」を思いつく、つまりアイデア妄想力を高めるにはどうしたら良いでしょうか。

まず意識すべきことは、とにかく素材としてのデータを頭の中に詰め込むことだとボクは考えています。アイデアというのは、無(ゼロ)の状態からヌーッと姿を表してくるものではなく、頭の中に持っているデータで、これまで独立して取り扱われていたデータたちが突然連結され、そのことによって突然変異して新しい形に見えるもの、これがアイデアが成り立つ仕組みなんだろうなあと勝手に思い込んでます。(このアイデア創造の仕組みに同意してもらえるかは横に置いて先に進む)となると、アイデアを生み出すには頭の中にどれだけのデータを持っているか、これが重要なのだと思います。それはデータ量だけが重要でなく、データの種類も多い方が良さそうです。踏まえると、日々興味があることのみならず自分が全く興味がないことに関しても本を立ち読みしてみたり、ネットで読み流ししてみる、みたいなことも大切そう。これがアイデア妄想力を高める第一ステップ。

こうして頭の中にいろんなデータを詰め込んでおくと、何かをキッカケにデータ同士が突然連結します。みなさんも経験ないですか?ずーっと答えが出なかったことが、シャワーを浴びてるとき、海を見てぼーっとしてるとき、ブラブラと散歩しているとき、とつぜん「ん?」とその答えのタネのようなものが頭をよぎることがあります。ほんの一瞬。この一瞬のヒラメキ、そのまま何もせずにほおっておくと答えのタネは発芽することなくどこかに消えていってしまいます。

人間の脳はそもそも忘れるように作られている、20分後には42%、1時間後には56%、24時間後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%は忘れてしまうとの研究結果もあります(この機能のおかげでツラくカナシイ体験も忘れられるから先に進めるワケだけどね)。たくさんのデータを頭に詰め込んで、そのデータの一部が何かをキッカケに連結し、頭をよぎったせっかくの答えのタネ、それを忘れてしまってはもったいなさすぎる。というわけで、そのタネは文字にしたり声にして録音したりしておいたほうが良さそうです。現代ではほとんどの人がケイタイを”携帯”しているわけですから、いつでも文字にしたり録音したりといったことはできる環境にあるわけです。これを習慣づけることが大切そうです。これが第二ステップ。

そしてせっかく手にしたそのタネ。実行してみないことには意味も価値もありません。ヨーダが「Do or Do not. There is no try.」と言ったようにとにかくやる。ここで大切なことはそのタネ=アイデアが100%カンペキな状態になるまで待つ必要はない、ということです。さっさと口に出して、仲間を巻き込んであらたなインプットをもらったり、協力してもらったり。そのほうが自分だけで動くよりも実効力が俄然高まるはずです。さっさと口に出すことは、さっさと失敗できるメリットもあります。周りを巻き込んでそのアイデア自体のクオリティや実現可否を議論してイマイチそうならさっさと切り捨てて次のタネ=アイデアを育てることに注力する。

この繰り返しを継続していくことでアイデア妄想力は絶対的に高まるし、それが高まれば仕事力も生活力も高まるはず。ボクはそう信じて日々過ごしてます。

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