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文理両道 其の一 ~全国の文系高校生に告ぐ!数学を理解したければ〇〇をやれ!~

どうも!くもしゃじです。
この記事は前回の記事と続き物になっておりますがこの記事単体でも読む上では問題ありませんのでご安心ください。

突然ですが皆さんに質問があります。


数学って好きですか?


YES!と答えた方。これから後の文は読まなくても結構ですがお付き合いいただけると嬉しいです。

大事なのは頭を抱えてNO!!!!と答えたそこのアナタ!
貴方のために僕はこの記事を書いたのです!


1.数学が嫌われる理由

まずはごく小規模ながらTwitterにて事前に取ったアンケートをご覧ください

どの教科でも担当する教師によって印象は変わるもののようで「教師が嫌いだったから」と回答した人が多い結果となりました。

上2つの質問は主に内容に関するものですが特に問題文の理解を苦手とする人も多いようですね。

その他にはこのような理由が寄せられました。

•この計算は今何をやってるのか理解できなかったから

•文字を置くということが身についてなかったから

•イコールの意味を理解していなかったから

•一体何の為にこの問題を解いているのかがわからなかったから

内容に関するものに限らず数学という科目自体に疑問を感じる人も多いようです。
僕が高校生三年生まで数学嫌いだった理由も似たようなものでした。

問題集を開くと

関数、√、log、sin、cos、tan、動く点P、微分積分、

こんな意味不明な奴らで構成されたルー大柴みたいな問題文。

やめてくれえええ

と叫びたくなっていました。

でもそんな僕でも今は国立理系学部で実験に追われる日々を過ごしています。

一体何が私を変えたのでしょうか。


2.転機

きっかけは些細なものでした。
理数科目が壊滅的なのにも関わらず進路希望用紙に「理系国立大進学」と書き殴って提出した後、これからどうやって理数科目を克服しようか悩んでいた時に
当時の担任教師からこう言われました。

「お前には理系国立大学は無理だ。どんなに頑張っても良くて私立の中堅止まりだろうし諦めて文系を目指せ。」

ブチッ

頭の中の何かが弾けました
普段は温厚?な私がこれほどまでに怒りを覚え自尊心を傷つけられたと感じたのは後にも先にも2回くらいしかないことでした。

俺を誰だと思っていやがる!

俺をそんなパターンに当てはめて判断するんじゃねぇ!

そんな根拠のない自信と怒りが込み上げてくるのを感じました。

しかし担任教師の言うことも一理あります。なぜなら彼の担当する科目は物理だったのですから。
僕がいつも物理の定期試験を赤点スレスレでくぐり抜けているのを誰よりも良く知っている人ですから、先生としてはおそらく崖に向かってアクセル全開に踏み切っていた僕にブレーキをかけようとしてくれたのでしょう。

しかしそれはブレーキなんて代物ではなく第2のアクセルでした。

部活を終えて帰宅した後急いで晩飯を掻き込み、自室に突撃。物理の問題集を開いたのは実に数ヶ月ぶりの事でした。

あのクソ教師、目に物見せてやる!

俺の本気を思い知らせてやる!

そんなことをブツブツ言いながら2日後の中テスト範囲を基礎問題から発展問題まで片っ端から解きまくりました。

はじめは間違えまくっても繰り返して解けるようにし、分からなかったら解説の式と睨めっこをしながら教師への呪詛を吐き発展問題を何度も何度も解きました。

それでも分からなかったらクラスの友達や物理が得意な話したこともないヤツに質問して徹底的に教えてもらいました。

その結果...

見事クラス二位の座を勝ち取ったのです

————これで文句は無いですね?

そう言って僕は教師から答案用紙を受け取ったのでした。


3.物理と数学

ここまで読んで「あれ?数学の話じゃなかったの?」と思われた方、いい質問ですね。

物理の中テストの後、僕の物理の成績は鰻登りに良くなっていきましたがそれに引っ張られるように数学の成績も伸び始めたのです。

考えてみれば当然のことでした。
高校の物理と数学は密接な関係があるのですから。

例えば二次関数。
y=-x^2(xの二乗という意味です。)

これをグラフに書くと上に凸の放物線を描きますね。
放物線つまり物を投げた時の軌道と同じというわけです。

放物線の図


物理の力学分野には斜方投射という問題があります
これは物体を斜めに投げた時にどのような速度や位置にいるか?といったことを式で解く問題なのですがこの軌道の式を出すとあら不思議、数学の二次関数と一致するではありませんか!!

いやよくよく言われれば当然のこと。先生からもそんな話は聞いていたのですが
「果たして本当にそうなのだろうか?」
と疑問を持ち、初めて実際に自分の手で導出出来た時のまるでパズルのピースが嵌ったような感覚は僕の手を引き、めくるめく探求と没頭の世界に連れて行ってくれました。

もしかして今まで暗記していた公式も実はこうすれば自分で確かめられるんじゃないか?

数学のこの公式と物理のこの公式は形が似ているな...何か関係があるのだろうか?

ある時からこんな疑問がポンポン出ててくるようになり気付けば目の前のノートが真っ黒になっていました。

だから皆さん数学を理解したければまず物理、ひいては教師をやっちまいましょう。
少し違いますが「将を射んと欲すればまず馬を射よ」というわけです。


4.あの日が僕にくれたもの

あの日、なぜ僕は嫌いな物理をひたすらに勉強できたのか。僕を突き動かした燃料は何だったのか。

それは”若さ”に他なりません

プライドを傷つけられた屈辱、根拠のない自信、物分かりの悪い大人への反抗心
これらの全ては若さから生まれるエネルギーに他なりません。

あの日部屋にこもって夜中まで問題を解くことができたのは物理が、数学が好きだったからではありません。

全ては教師やバカにしてきた奴らを見返してやるため

同じ土俵で殴り合って完膚なきまでに叩きのめし勝ち誇ってやるため

俺はそこらへんの平凡な生徒とは違うぞと知らしめてやるため

それはもはや殺意や闘争心に近い感情

あの日、僕が得たのは凝り固まった大人たちに対する反骨精神そのものでした。


5.最後に

世間では大人たちに無視されるから、目立ちたいから、見返してやりたいからと非行や愚行に走る若者もいます。
彼らはいわば若さというエネルギーの変換先を間違えてしまった哀れな人々です。
しかしそのエネルギーを正しく熱意に昇華することができればそれは大きな成長の引き金となるのです。

学問の前では大人も子供もありません、学問とは、学校とは老若男女等しく論を交わすことができ、誰にでも挑戦できる場なのです。

あの日焚き付けてくれた先生へ 感謝を込めて


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