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POD版の装画を通して成長できた話

各方面へ向け、感謝の気持ちの念を全力で送っているクミタです。こんにちは!

この度、拙著『おもちゃの指輪が絆ぐ時』のPOD版を出版することとなりました!

紙の本を出したいという私の夢を叶えてくださったのが、私の中で主催している『この出版社がすごい!2022年版』の堂々第一位である、独立出版レーベル『人格OverDrive』さんです!

私が電子書籍の世界に飛び込んだ頃からずっと憧れていた杜昌彦さんに、昔からの夢であった紙の本を形にしていただくという、この幸せすぎる状況!
心の底から嬉しいです。本当にありがとうございます。
杜さんは、めっちゃお仕事もレスポンスも早くて、時間がかかっていたのは私が作成する装画だけでした!
このまま順調にいけば、5月1日に出版予定です。
詳細につきましては、順次、Twitter や note でお知らせしていきたいと思います。

さて、今回は装画について語っていきますよー!
POD版を作るに伴い、電子書籍版の表紙を一新すべく、装画を描きました。
まずは完成した装画を! どどーん!

『おもちゃの指輪が絆ぐ時』装画

このロゴタイトル! 素敵でしょ???
藍田ウメルさんが作ってくださいました。
しかもですよ? 私がツイッタで

私「いつか『おもちゃ』の紙本、出したいなぁ~」

なんてなにげなく呟いた翌日くらいに

ウメ「くみたさん、よかったらこれ使ってください!」
私「ファッ!?」

つって、このタイトルロゴが送られてきたんですよ。
なに!? 何なの!? エスパーなの!?
展開早すぎておばちゃんついていけない!

先日、ウメルちゃんの本の表紙に私のイラストを使っていただいたんですけど、そのときに「今度表紙作るときは力貸してね!」「いいよ!」って確かに言質とったけど!お願いしようと思ってたけど!!!
まさか、依頼するよりも先、いや、紙本の「か」の字も進んでない、「作りたいなぁ~」とただ呟いただけの妄想状態でこんな素晴らしいタイトルロゴをいただいたもんで、私の中で紙の本作りたい欲がさらにムクムクと湧き上がったのです。
(ほんとはもっとキラキラしてめっちゃ綺麗なロゴだったんだけど、ベタ塗りにさせてもらっちゃってほんとごめんなさいです)

ちなみに、このタイトルロゴを人質に奪われた女の子のイラストはこちらです。(時系列がおかしい!?)


電子書籍版の方の表紙を作るときも、実は自分で指輪の絵を描こうと思っていたのですが、イメージはぼんやりしているし、うまくいかないしで、自分で撮影した写真を使うことで、若干逃げてしまったところがあります。

ただ今回の表紙は、脳内に構図とイメージが明確にありました。
それは、この作品を杜さんに読んでいただいたときに「大人の恋愛小説はこうあるべき」と言っていただいて、それまで著者である私は「介護」という視点に重きをおいて書いていましたが、その根底にあるものは、たしかに長年連れ添った夫婦の愛だと気づきました。

いやもう、ほんと、杜さんの凄さってこういうところだと思うんです。
書いた本人すら気づいていなかった部分をバシッと気づかせてくれる。
私なんてとくに毎日ぼんやりと生きてますから、大切なことをめっちゃ見逃してると思うんですよね。

改めて、私がこの本で伝えたかったイメージが明確になり、そこで浮かんだのがこの構図でした。

装画のラフ

脳内の映像に画力が追いついていない……!
明確に脳内にはイメージがありますが、普段好んで描いている絵柄とは全く違うものなので、あとはそのイメージにどれだけ近づくことができるか、だけでした。

というわけで、なかなか思ったようにいかず、ああでもないこうでもないして時間がかかってしまいました。

そして、やっと装画が完成しました!
早速杜さんに提出したのですが、実は今になって思えば、心の片隅に、もう少し色合いをなんとかしたいな、という思いがほんのりありました。
ただ、今の私の精一杯はこれなのだ、とそのほんの少しの心残りには気づかないふりをしていました。

そこで再び杜さんです。
装画を褒めてくださると同時に、色合いにアドバイスをいただきまして!
杜さんが明度とコントラストを調整してくださったものを見せていただいた時に、明らかにそちらの装画の方が綺麗で、「まだこのイラストには良くなる余地がある!」と気づかせてもらいました!

ここから私の迷走が再び始まるのですが(苦笑)
迷走しすぎてわからなくなって、それでもこれが最適解だ!と思って提出したものは、自分が当初思い描いていたものとはかけ離れてしまっていて。
そのことに気づかせてくれたのも杜さんですし、いっぱいいっぱいになってしまった私に寄り添って、都度、アトバイスや提案をくださって。

もう本当になんとお礼を言ったらよいか。
感謝の気持ちでいっぱいです。
私はずっと昔から、色合いとか色調整とかが苦手で、仕上げの段階で適当にいじって、偶然よい感じになったらそれを採用!みたいな仕上げ方をしていました。
今回の装画で、ソフトの色調整機能の勉強を自分なりにして、頭の中にある理想の色に近づけるという作業をしました!

今回、この装画を通じて、自分の苦手をひとつ克服できました。
それは間違いなく、杜さんのおかげであり、私一人でたどり着くことはできませんでした。
私の作品を大切に扱ってくださっていることを常に感じました。
本当に本当にありがとうございます。

というわけで、長くなってしまいましたが、あとは出版される日を待つのみです!少し重たいお話ですが、一人でも多くの方のお手にとっていただけますように。

ガイド線付き装画
バーコードが入るとめっちゃ本っぽくなってワクワク♪

* * *

※ペーパーバック版、出版しました!


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