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エッセイ

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心が動いた日々の徒然なることを書き綴っていきます
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記事一覧

東京砂漠に咲いた花:たまたま乗った地下鉄で見つけた小さな幸せ

今日乗った地下鉄の中でまた良い出来事があった。 私の乗った車両には友達同士と思しき高校生…

皆川 久美香
8か月前
7

母の死に目に会えなかった私が思う「親の死に目に会うよりも大切なこと」

母の命日なので実家に帰ってきた。 子どもの頃、霊柩車を見たら親指を隠せといわれたことがあ…

79

見ず知らずの人に脊髄反射で親切にされた私が学んだこと

また神様みたいな人に助けられた。 愛知の実家に帰省し、そろそろ自宅に帰ろうと父に駅まで送…

7

孤独は必ずしも排除すべきものではない、という話

大雨でキャンプの予定が流れた三連休、箱根で湯治ついでにアート補給をしてきた。久々に訪れた…

37

子どもを持てなかった私だから、赤の他人にペイフォワードして生きていく

私のリールにめっちゃ上がってくる英語ペラペラの女の子がいる。めっちゃ上がってくるから存在…

46

子どもは最も近くにいる大人に似る、と思う

駅で次に来る特急電車を待っていたら若い母子連れに声をかけられた。 「電車乗るの久しぶりで…

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赤の他人に躊躇なく話しかけると思わぬ世界が見られるという話

アート補給の本日は森美術館のChim↑Pom展へ出かけていった。展示を見終えてまだディナーの予約まで時間があった夕方、同じチケットで入れる展望台にも立ち寄ってみると、なにやらバズーカを構えるカメラのおじさん軍団がいた。 なんだなんだ?ダイヤモンド富士でも見えるのかな?(いやでもめっちゃ曇ってるけど…) こんな時、私はいつも一ミリの躊躇いもなく、取込み中でないカメラおじさんを瞬時に見極め、声をかける。 「あのう、今日何かあるんですか?」 そうすると「バイデン、バイデン。

Googleさんとオトン

父はリビングにいて、私が隣の部屋で仕事をしていたある日の18:30、リビングに生息するウチのG…

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大切な人と同じ空気が吸える、ただそれだけのことに感謝したことがありますか

昨年の秋、母と大喧嘩している夢を見た。頭にきすぎて、手に持っていたイクラのおにぎりを母の…

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正月に実家の庭が凄惨な事件現場に?!という話

ウチの父には毎日会いに来てくれる友達(メジロ)がいる。誰に対しても優しい父は、つがいでや…

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見知らぬ新成人に声をかけた私のおせっかいのすゝめ

今日は成人式。 出かけようと鎌倉駅で電車に乗ったら、同じ車両に新成人の男子グループが乗っ…

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そうだ寄付しよう、クリスマスに無私の愛について考えた

今日はクリスマスイブで 私にとっては給料日だ 今の年齢になるころには私もすっかりサンタが…

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本当は奇跡は毎日あっちこっちで起きているという話

私はこれまでに何度か「ものすごい偶然」というのを経験したことがある。 古い記憶で言うと、…

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母の最期の言葉と、彼女がたった一つこの世から持っていったもの

いつもトイレに置いておいて、トイレに行く度に今日のページを読む本がある。 8月16日の昨日はここだった。 母のことを思い出した。なんとなく平均寿命くらいまで行けるものと思っていた母は、それよりも20年も早くこの世を去った。 母は死ぬ少し前、病室にずっと泊まり込みで付き添った父に、ある晩の夜中に目を覚ましてこう言ったらしい。 「ありがとう。ずーーっと幸せだったよ」と。 旅立つ時はこの世のものは何一つ持っていけない。最愛の人ですら置いて行かなければならない。でも母は、愛