『YouTube放送作家 第7世代の仕掛け術』3人目の霜降り明星が送る、エンタメ業界のビジネス読本
今日の一冊は『ＹｏｕＴｕｂｅ放送作家 第７世代の仕掛け術』。
お笑いコンビ・霜降り明星の粗品さんが「３人目の霜降り明星」と語る放送作家・白武ときおさんによるビジネス読本です。
ビジネス読本って山ほどあるけど、その道のベテランが書くと、”論文”や”ご高説”になりがち。退屈なものが多いビジネス読本の中で、本書は２０代の白武さんによる、親しみやすくサラッとした読み心地が特徴。
ちょっと気になる「フワちゃんのビジュアル誕生秘話」や、エンタメ業界を志す若者必見「コンテンツ”全部見”作家のライフハック術」まで、内容盛りだくさん。
まったく関係のない業界に身を置く私でも、彼のマインドセットは「うんうん、それって大事よね」と思うものが多かった。
あの有名番組も担当！白武ときおさんのお仕事
「放送作家って何？」という方もいるかと思うので説明しておくと、主にテレビやラジオの企画をアレコレ考え、番組全体の構成を考えつつ台本を作る職業です。
著者の白武ときおさんは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！』や、霜降り明星のＹｏｕＴｕｂｅチャンネル『しもふりチューブ』などの放送作家をされている方。
この『しもふりチューブ』内、１：３０頃から霜降り明星と一緒にゲームをプレイしている方が、白武ときおさん。１９９０年生まれの男性です。
何かを始めたい人の背中を押してくれる、そんな一冊
１９９０年生まれというと、学生時代は「２ちゃんねる」や「ニコニコ動画」の全盛期。「ＦＣ２動画」や「ひまわり動画」、いろんな動画プラットフォームが入り乱れていた時代。
次から次へと新たなプラットフォームが登場する中、ＹｏｕＴｕｂｅが盛り上がっていく様子をどう見ていたのか。ＹｏｕＴｕｂｅの放送作家として活躍するまでに、どんなことを考え、実践してきたのか。
まえがきでは、こんな風に語ってます。
今まで以上に”コンテンツ力”が試されるこの時代に、どう企画して、どう届けていけばよいのか。
本書では、ＹｏｕＴｕｂｅとテレビの現状を分析し、僭越ながら、エンタメ業界で必要とされているスキルや、僕が実践しているライフハックを紹介していきます。
同業者の方、そしてこれからエンタメの仕事に挑戦したい方はもちろん、やりたいことがなかったり、なんとなく仕事がつまんないなと思っている方。誰かにとって、何かをやり始めるヒントになれば、とても嬉しいです。
「ＹｏｕＴｕｂｅｒって、楽して金儲けしてる人達でしょ？」という気持ちが抜けない人にこそ読んでほしい、そんな一冊です。
読んだその日から、ＹｏｕＴｕｂｅｒの見方が変わるんじゃないかと思う。苦手なＹｏｕＴｕｂｅｒでも、ビジネス視点で見てみると、なにか新たな発見があるはず。
何事も、第一線で活躍「し続ける」のには理由があるのよね。
新しい生活様式が求められる中、この本は、わたしたちに今最も響く”ビジネス読本”かもしれない。
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