『どのみちぺっこり』お笑い芸人、ずん飯尾和樹のギャグが炸裂！脱力系エッセイ
もー全部めんどくさい！
だるい！ごろごろしてたーい！
そんなあなたに、くだらなくて、でも元気が出る１冊を紹介したい。
今回紹介する『どのみちぺっこり』は、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹さんによるエッセイ。良い意味でくだらない内容に、思わずけらけら笑えてきて、だるさが吹っ飛ぶよ。
読めばあなたの体も、ゆるんでくるはず。脱力系エッセイならこれ。
「お母様」から計画的な借金をしていた下積み時代
このエッセイでは、飯尾さんの子ども時代の思い出とか、下積み時代の苦労話、これまでの仕事のエピソードがつづられています。
下積み時代の話でね、母親にオレオレ詐欺の電話がかかってきたけどダマされかった話があるんですが、その理由が面白くて。
なぜ母親が気づいたかというと、自分がお金のお願いをするときは「お母様、あじさいの咲き乱れる季節、いかがお過ごしでしょうか。ところで、和樹の財布はすっかり寂しくなりまして……」と、いつも季節の挨拶から入り、ご機嫌を伺い、最後まで敬語で話していたからです。息子だからといって、いつでも借りられると思い込んでいる「勘違い詐欺」です。
親に借金もしてみるもんだね。
他にも、同期で仲の良いキャイ～ンとのエピソードをはじめ、芸人さんたちとのエピソードもたくさん載っていて、お笑い好きにはたまらんエッセイです。
もうね、とにかく底抜けに明るい。それでいて、押し売りの暑苦しさがなくて、疲れているときに読んでも、すーっと心にしみこんでくる。飯尾さんの穏やかな人柄が存分に発揮されている１冊です。
ギャグもいっぱい載ってるよ。おすすめです。
テレビドラマの『アンナチュラル』でも、濃いキャラを演じていましたね。このドラマ、めちゃくちゃハマったなぁ。
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