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女子高生×ミニチュアハウス

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後藤葵はミニチュア作りが大好きな女子高生。 つらいときも、悲しいときも、ミニチュアを作っていれば、すべてを忘れられる。 そんな葵のミニチュアが注目を集めて、人生が大きく動き出す。…
運営しているクリエイター

#切ない

愛なんか、知らない。 エピローグ

「鈴~、どこにいるのお?」  私は鈴を呼びながら、ドアを開けた。  そこには、鈴がいた。 …

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑰私たちの、居場所

 お正月、大輔さんのご両親に挨拶に行くことになった。  前の晩は緊張のせいであまり眠れな…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑯愛を知る家

 それからの1か月は、あっという間に過ぎて行った。  今さらだけど、銀行口座を閉じて、別の…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑮ひとすじの光

 塚田さんは、私の表情から何か察したのか、「それは、葵さんに問題があるからじゃないよ。自…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑭訣別の時

 その日は、老人ホームのワークショップの日だった。  久しぶりだから、どうなることかと思…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑬未来の扉

「それとね、後藤さん、ここまでは過去の話。ここから、未来の話をしたいの」 「未来?」  南…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑫忘れることなんか、できない。

 その日から、塚田さんと毎日のようにメッセをやりとりした。  といっても、鈴ちゃんが図画工作で先生に褒められたとか、ワークショップで参加者さんからこんなことを言われたとか、たわいない話ばかり。  鈴ちゃんの教室も続いてるし、塚田さんと鈴ちゃんと三人でテーマパークにも行った。  だけど、お母さんの言葉がトゲのように胸に刺さって抜けない。 「血がつながってない子の親になれるの?」って。  まだ付き合いはじめたばっかで、そこまで実感できないけど。  そんなある日、久しぶりに出版

愛なんか、知らない。 最終章⑪幸せな一夜

 塚田さんとディナーする日は、優の言葉を信じて青いワンピースを着て行くことにした。白いカ…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑩戸惑いと、ときめきと。

 その夜。心に塚田さん親子と映画を観に行ったことと、塚田さんからのメッセージを報告した。…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑨秋の日、井の頭公園で

 ランチの後、井の頭公園を散策していた時、鈴ちゃんがスワンボートに乗りたいって言いだした…

凪
3か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑧心躍る週末

 塚田さん親子の教室は、鈴ちゃんから「あれも作りたい、これも作りたい」というリクエストが…

凪
4か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑦鈴ちゃんのミニチュア教室

 9月に入って、塚田さんと鈴ちゃんがうちに来た。 「こんにちは~」  二人とも汗だくだ。 「…

凪
4か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑥にぎやかな8月

 お父さんがバッグに荷物を詰めていると、「パパ、これ見て」とリンちゃんは純子さんのミニチ…

凪
4か月前
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愛なんか、知らない。 最終章⑤ステップ・バイ・ステップ

 2回目のワークショップは一気に7人増えた。  1回目のワークショップを受けた子供たちが、あちこちで「面白かった」「こんなの作れたんだよ」と言って回ったので、「私もやってみたい」っていう子が増えたんだって。初めてこども食堂に来る子もいるみたい。  一昨日、目黒さんから連絡が来た時は、「え、それって、初回の子と2回目の子を同時に教えなきゃいけないってことですか?」と戸惑いを隠せなかった。 「そうなるわねえ」 「さ、さすがにそれはちょっと。せめて2回に分けるとか」 「うーん、で