愛なんか、知らない。 最終章③こども食堂のワークショップ
心にこども食堂のことを話すと、「いいんじゃない? 葵には向いてそう」と言ってくれた。
「久しぶりに、声が明るい感じだね」
「うん。久々に、やってみたいって思えることができた感じ」
「うん、うん。よかったね」
そういう心の声も、だいぶ落ち着いてきた気がする。
「夏のキャンペーン向けのメニューの打ち合わせとかあるから、今週、そっちに帰るよ」
「ホントに? うちに寄ってくれてもいいし、どこか別の場所で会ってもいいし」
「そうだね。また連絡するね」
ようやく、少しずつ、少しずつ