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黒髪でも地肌スケスケは困ります~ヘアロスのお話~

【黒髪で地肌スケスケより剛毛白髪の方が断然いい!】

   白髪の人がよく、「伸びては染めるの繰り返しが面倒だし、生え際が白く老け顔になるからいやだ」とか言うのを聞くにつけ、「あれまあ!なんて贅沢な悩みなんだろうね」って言いたくなる。

   白髪を染める毛染め商品もいろいろあって、ペンタイプのものや、リンスやシャンプーで染まるのもあるし、昨今では白髪を受け入れて、むしろきれいなグレイヘアを楽しむことができるものも登場している。基本、白髪は染める面倒以外の大きな悩みなんてないじゃないか。カラーリング以外にほとんどお金もかからない。何しろ、白くても髪がしっかりあるのだから、どうとでもなるってもんだ(本当に悩んでる人には失礼だったら謝ります!)。

   一方、ヘアロス―抜け毛や細毛で毛髪が寂しくなっている様子―つまり薄毛―はそうもいかない。

   小説か漫画か、それともテレビドラマだったか覚えてないが、こんな名言があった。

「頭髪は顔の一部で、絵で言えば額縁に当たる」と。

   この言葉、妙に納得。確かに素人の絵でもちゃんとした額縁に収まっていると、なんだか立派な画家の作品に見えてしまう。同じように、髪型で印象はすごく変わる。髪型が決まっていると顔まで良く見えるから不思議だ。

   さしずめ、白髪は白、もしくはグレー、シルバーの額縁であって、それはそれとしてきれいだ。
   しかし!ヘアロスはその額縁が所々欠けている状態で、つまり絵の一部が消えているのと同じ。その部分を修復するには、それと近い素材を巧みに使う専門家の力を借りるしかない。

   自分で額縁を修復しようと試みても、専門家ではないので限界がある。

   これをヘアロス対策に当て嵌めると、まず、髪にハリやボリュームをあたえるシャンプーや、育毛剤を活用する自己努力をする。しかし、そもそもシャンプーや育毛剤で髪が太くなったり生えるとは思えない。そこで、今度はヘアクリニックの専門家に相談して、ミノキシジルの外用薬、サプリの内服をはじめ、成長因子を直接頭皮に注入したりと大胆な力業で髪を育てる。ともすると発毛するまで総額50万円くらいかかるのではないか。インターネット検索で上位に表示されるAGAクリニックの料金表をチェックしたところ、高額な施術費用でとても手が出ない。

   私は今のところ専門家への相談はしたことがなく、幸いにもまだそこまでひどくはない。が、将来絶対にお金がかかると思って早めに調べていた。当然、ウィッグについても調べた。自然な髪を求める場合、高額なオーダーメイドだとメンテナンス料などもあって数十万円は軽くかかると思われる。

   やれやれ…。

第一話のまとめ

「ヘアロスは対策が難しく金額面で白髪より悩みが深い」

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