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【ショートショート】失せもの

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記事一覧

ジラフ イン ザ ボトル

ジラフ イン ザ ボトル

「ユーリがいなくなったぁ?!」
 いましがた僕が口頭でした報告に、課長の大きな声が事務棟中に響き渡った。部屋にある書類棚のガラス戸が震えるほどだ。皆びっくりしてこちらを見ている。
「飼育小屋の中にもいないのか?」
「本当に探したのか? またエリアの端っこにいて見落としたんじゃないのか?」
「あんな大きな動物がいなくなるわけ無いがだろうが!」
 課長がつばを撒き散らしながら続け様に僕に言葉をぶつけて

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からあげ海産

総理がホテルニューオータニでからあげの会を開いたことが政治資金規正法違反にあたり野党の追求を逃れきれず解散に至った。メディアは「からあげ解散」と大々的に報じた。どうでもいいことばかりとりあげられるから政治に興味を失った。嘘、始めから興味ない。

車の中で寝ていたらラジオで「しあわせなら手をたたこう」が流れてきた。手だけじゃなくて足鳴らして肩叩いてほっぺ叩いた。ほっぺ叩くのはヤバくない?とか思ってし

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【投稿企画】ショートショート大募集

【投稿企画】ショートショート大募集

著者2名、編集1名、デザイナー1名でチームを組み、2日間で小説を執筆し、電子書籍としてリリースするイベント「NovelJam」。

そこでチームとして「くま式」が結成、2冊の小説が11月3日にリリースされました。

『多頭少女(左から三番目)の憂鬱』(著:式さん)

『失せものは夕凪に』(著:戸森くま)

『多頭少女(左から三番目)の憂鬱』では「親知らず」が、
『失せものは夕凪に』では「失くしもの

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【ショートショート】交番と落し物

                             著:式さん

「あの、落とし物です」
 若い女性が命の落とし物を、交番に勤務する俺に差し出した。
「また会いましたね」
「えぇ、最近よく命が落ちていまして」
 二十代から三十代の男性の命。俺が命の落とし物の情報をリストに書き加えている途中で、彼女は「それでは」と言って立ち去った。
 彼女はこれまでに何度も命の落とし物を交番に届けにきた。最初

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