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たまにはおいしく炭水化物を食べすぎませんか【すまスパ出演&創作大賞感想】

こんにちは
こんばんは
おはようございます。

突然ですが

わたくし再び

すまいるスパイスに出演させてもらうご縁を頂きました。


わーーーーー!!


今までは2回、お呼ばれしまして。
1回目は昨年の夏頃でした。ピリカさん、コッシーさんに丁重におもてなしを頂いて、春ピリカグランプリのピリカ賞をもらったお祝いを、ピリカさんご本人の口から直接伝えてくださったり、コッシーさんがゲストの好きな記事を選んでくださる通称コシセレを聞かせてもらいました。

もう1回はすまスパPRO。ピリカさん、おだんごさん、コッシーさんといった介護にまつわるプロフェッショナルの方たちと、肩を並べさせてもらって、楽しくためになるお話を、私も完全にリスナー目線で伺いました。


3回目は、なんと!

今年、すまいるスパイスのパーソナリティに任命された若き新星!期待のニューウェーブ!大型新人のご夫婦。

椎名ピザさん


納豆ご飯さんのご夫婦コンビが


何を血迷ったのか
わたしをご指名してくださったようで

いそいそ、そわそわと、またお邪魔しました。

3人で楽しく話しております。

しかも2時間!前後編です。


あいかわらず私は滑舌が悪いし

途中でマイク付きヘッドホンが他の家族のデバイスとBluetooth接続しちゃうし
(こーたさん大がかりな編集をすみませんでした)

何話してんのか、すぐフラワーヘッドになってしまうので(ルー大柴的なニュアンスで流してくれ)

いやいや
今回の放送は、私のことはどーでもいいんす。

そりゃもちろん、才能あふれる素敵なお2人がこんな私に関心を持ってくださって、ゲストに対して丁寧に一生懸命質問してくださる様子を見て、感極まって泣いてしまうかもしれないくらいの年齢にはなってきているのですが。

私のことも当然話はさせてもらったんですよ、
お2人のお気づかいが素晴らしくて
そりゃもう気持ちよく、楽しくね。
特に好きな音楽の話を中心にね。
(途中で完全にラジオということを忘れるくらいの勢いで)

でもね、繰り返しますが
くまのことは今ここで忘れてください。

私は今
この2人を
猛烈に推したいのです


炭水化物夫婦(勝手に名付けた)を推してきたい!

そんなわけで、ここから創作大賞の感想に移ります。

はい、私くまは、創作大賞の感想をこの応募期間中や今日に至るまで、何ひとつ書いておりませんでしたー。

夏休みの宿題をやってなくて逆ギレしてる小学生みたいになってますが(笑)

書いてなかったんです。不義理で申し訳ないのですが、感想って私本当に書く内容に自信がなくて......。

でも、すまスパにのぞむにあたって、お2人の作品をあらためて読ませてもらって、心を揺さぶられる気持ちがありました。
詳しくは配信でも話してますので、お聞き頂けるとありがたいのですが、少しがんばって話したことを文章にも残しておこうかなと思います。


まずは椎名ピザさんの
「レンタサイクルの彼女」
こちらはピザさん初の長編小説です。


ピザさんは配信でも話しておりますが、文章を書くきっかけがおもしろくて、人にアドバイスをするために自分が書き始めた方なのです。

このエピソードから只者ではなくて、私は彼にわくわくしてしまうのですが、ピザさんは、ピザさんの独特のリズムがある方だなと思っています。

そのリズムの刻み方は、読む人の中毒性を引き出したり、テンポよく軽やかにさせたり、またはわざとリズムを崩すようなタイミングで、同じリフレインを入れ込んでいるのです。

私が最初に出会った彼の作品はピリカ文庫の「京浜東北サディスティック」でした。

これも電車のアナウンスが、一つの作品の流れをつなげています。

レンタサイクルの彼女も一つのフレーズが耳に残ります。

そう言い残して彼女は、
――レンタサイクルで去っていった。

以前からなんとなく朧げに感じていることがあって、音楽が好きな方って、その人の中に固有のリズムを各々が持っている気がしているのです。

ピザさんも納豆ご飯さんもたくさんの音楽がお好きなご夫婦で、今回LINEグループに好きな邦楽洋楽アーティストリストを楽しんで書いてくださいました。

私はもうこのリストが見られた時点で

「あ、私のすまスパ終わったな笑」

と思ったのですが
(速攻でピザさんにつっこまれましたが)

お2人とも共通してフジファブリックがお好きということで、おすすめのアルバムを2つ教えてもらいました。

そのアルバムを聞いて、合点がいったというか「あぁーなるほど!ピザさんの作品の源流はここからも派生してるんだな」と感じたのです。

眠気ののこった 時計の音
窓からそそぐ 淡い陽が

壁を染める 影を作る
ぼくは妙に ふてくされる

わがままな僕らは期待を
たいしたことも知らずに
手招きをしている未来のせいで
家をまた出る

瞬きを三回 してる間に
大人になるんですと 君が言った

「まばたき」より

エモい!って思うのです。瞬きを三回してる間に大人になるんですと君が言うんだよ。

ピザさんが描く世界の人たちは、どこか未熟で、格好つけたくても格好つけられなくて背伸びして、いつも大好きなあの人との距離をはかりかねている雰囲気を感じます。
若さや未熟さ、噛み合わなさが、悲劇や喜劇やアオハルやエモいを生みだしている。
そして身の回りには、好きな音楽や、食べ物や、洋服や、お笑い番組がその人の生活の中で、普通に息をしている。それは決して人生において効率的でも生産的でもないものなのかもしれませんが、彼ら彼女らを成り立たせる大事なアイテムなのだと感じます。

レンタサイクルの彼女を読んだ時に
映画になればいいじゃんって思いました。

「花束みたいな恋をした」のような
大人になりきれないのに、大切なあの人の挙動に揺れ動き、大人にならざるをえない人たち。でも、やっぱり大人になりきれなかった人たちが、期待に応えたかったり、やっぱり期待を裏切ったりするような。

そんな人間らしさを味わるお話なのかなと思いました。あと、どこか前向きさとユーモアは必ず残されているんですよね。それがピザさんの性格的なやさしさや世界へのささやかな祈りなのかなと思います。彼の中にさみしさと愛が同居してるんだな。


次は納豆ご飯さん。

彼女のエッセイ2作品。

これ、読んで欲しい!

たぶん私のフォロワーさんは好きだと思います。

なぜなら...自慢していいですか?

この作品、私のエッセイを読んで、納豆ご飯さんが「私もおばあちゃんたちのことを書こう」と思って書いてくださったようなのです!

えへ、えへへ(くま壊れる)

グッジョブ、私!!

納豆ご飯さんの作品をはじめて拝読したのは、やはりピザさん同様、ピリカ文庫でした。

急な『小悪魔ageha』に私がつぼってしまい、その話もさせてもらったのですが、なんと、そのフレーズはピザさんの提案で入れた内容とのことでした。なんか納得。

今回の納豆ご飯さんのエッセイ投稿も、ピザさんのアドバイスが大きいようで、彼は自身も作品を生み出しながら、名プロデューサーでもあるのだなと驚きました。

(私もプロデュースしてほしいなぁ)

隣を流れる小さい川、
庭から見える大きな八幡平、
ボソボソと流れるラジオ、
会ったことのない曽祖父母の写真。

祖父が優勝したときの将棋大会の賞状、
据えた匂いの積まれた客用布団、
髭抜きをする祖父、
綺麗に貼られた障子。


亡くなった祖母の焦茶の化粧台、
器用な祖父が作った猫の人形、
母と叔母の無邪気な写真、
私たち孫が贈った修学旅行のお土産たち。

「朽ちて行く家と、母との約束」より

ここ!ここが私の大好きな部分です。

納豆ご飯さんは「こういうどうでもいい記憶がたくさん残ってるんです」と話していましたが、むしろそれが彼女の良さだと私は思っています。

なくてもいいものは、いつかどこかでなくなってしまうんです。
でもなかったわけではない。
ちゃんとあって。
そして、不思議なことに、私と世代も生まれた場所も人生も違う彼女の体験に、どこかノスタルジーを感じます。
それを覚えていて、こうやって取り出せるというのは、彼女のまなざし。ピザさんでいうところの「ピュアな視点」があります。純なまなこで映し出されたものを、そのまま彼女は留めておける。

複雑で、いびつで、ぴかぴかで、つるつるで、あたたかくて、ひやっとして、不思議で、へんてこで懐かしい世界。

その生々しさが、彼女の中にずっと生きている。わからなさもわからないままいる。

私はこれからどんな人生を歩むのだろうか。

仕事と家庭の両立で悩むだろう。
夕暮れの空を見て綺麗と感じることがあるだろう。
時代に翻弄され大変な経験をすることもあるだろう。
子どもの成長に感動して涙することもあるだろう。

それら全ての人生をもって、
若い頃に好きだった本や映画や音楽などを振り返ったとき、どのように感じるのだろうか。

人生の最終地点で、自分の感性がどのように変わっているのかな。

「祖母が死ぬ前に読みたかった本 」より

そして、それは永遠でないこともわかっている。

刹那の瞬間で起きたことが2度と戻らないことも知っている。

だから、見つけたい。

納豆ご飯さんの中にいるたくさんの生きている他者や家や木や世界が動き出して、自然と語られ、ことばになる。

おばあさまの読書体験を経て、彼女自身も重ね合っていく時に、おばあさんは確かに生きていて、納豆ご飯さんと出会っているのだろうなと思います。

書くことで出会い直しをするのは、他者であり、そして自分自身でもあることを、彼女はこの物語で伝えてくれているような気もします。


そんな才能あふれる2人の今後は私は楽しみです。
あと、なんといっても2人ともかわいいのです。なんか、存在がかわいい。単品でも2人でもかわいい。

個人的に小さなところで好きなのは

ピザさんが「是非に」って書くところと
納豆ご飯さんの笑い声です。

収録中に私が納豆ご飯さんを泣かせるハプニングもありましたが(マジです、後編で聴けます)

すまスパの先輩のコッシーさんにばれない程度にまたこそこそと若い2人と絡ませてもらえたらいいなと思っています。

サムネイルはお2人がこんな格好してたらかっこいいじゃんと思って選ばせてもらいました。

今回はすまスパ出演のお知らせと創作大賞の感想の二本立てでした。


読んで頂きまことにありがとうございました。


椎名ピザさんも紹介してくださっています。
ありがとう!「是非に」は続けてください(笑)

コッシーさんも宣伝部長として、あたたかい記事を書いてくれています。
愛のある宣伝をありがとう。

納豆ご飯さん、(くるりの歌と共に生まれた)娘さん、本日お誕生日だそうです。おめでとう!かわいい記事をありがとう。

ピリカさん!
2人と一緒にリラックスして遊んじゃいました。貴重な機会を頂きましてありがとうございます。ピリカさんのしかけに毎回楽しんでおります。




※関連記事


◾️納豆ご飯さんと盛り上がったくるりの「HOW TO GO」の記事

◾️くるりの名言が載っている納豆ご飯さんの記事。


◾️私の創作のお話

・創作大賞に出させてもらった「Dance」

・ピリカ文庫で書かせてもらった「しゃれこうべは生意気な口をたたいて朽ちた」
(納豆ご飯さんのからのお題の「骨」で書かせてもらいました)




◾️個人的に好きな今回のすまスパのハイライト

(前半編)

・やめ時を失ったオールナイトニッポン風のジングルをかわいく歌い続ける2人

・「(コッシーさんは)パワハラだよね」というおそれを知らないピザさんの発言。そして労基扱いされるくま。

・「フジテレビの『ボクらの時代』みたいな」感じで収録に臨みたいピザさん。

・「完全に収録のためについている嘘なんじゃないか」と妻を疑う夫。(そのあと「(納豆ご飯さんは)ノンフィクションな人間なんで」とフォローをさりげなく入れるやさしさ)

・「自己紹介になるようなものを書きたかった」「京浜東北サディスティック」は2023年のベストアルバム、「レンタサイクルの彼女」は2024年のベストアルバム。byピザさん。

・「アドバイス頂いた」「アドバイスさしあげた?」(仲良し夫婦)

・「わたしたちはずるしてる」←してないです

・「五感プラスひとつぐらい...第六感がはたらくような」by納豆ご飯さん←シックスセンスばりのお褒めのことばがありがたい。

・「ピリカさんに怒られる覚悟で勝手に2週またぎましょう!」と独断がすぎるピザ氏。

・「あきらめを受容するのは大人になったこと」と、名言をどんどん出す納豆ご飯さん。そしてその後のオタクの炸裂ぶり。(snoozerをおもむろに取り出して画面に映し出す納豆ご飯さん)

見せてくれたのはこの雑誌

・ピザさんがおっしゃっている髪型が変な岸田さん↓たぶんこの頃?

確かに......

・「いたいいたいいたい....でもくるりの『HOW TO GO』見たい!」出産時に陣痛に耐えながらフジロックのくるりを見る納豆ご飯さん。

・「おとこまえの文章って感じ」とおだんごさんやあやしもさんやバクゼンさんの記事を称するピザさん。

・「今思えば、noteアベンジャーズに会ってた」
(文フリのそうそうたるメンバーに対してのご夫婦の感想)

・「アベンジャーズで例えたけど、僕らアベンジャーズ知らない」「アベンジャーズの話から(次の回が始まるの)ヤバくない?」



(後半編はまた24日に配信されてから追記します)

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