椎名ピザ

ショートショート/映像/妻:納豆ご飯/お笑いと音楽と服が好き/インターネットラジオすま…

椎名ピザ

ショートショート/映像/妻:納豆ご飯/お笑いと音楽と服が好き/インターネットラジオすまいるスパイスで拙いにもほどがある喋りをします

マガジン

  • すまいるスパイス

    • 1,017本

    パーソナリティー・ピリカの「すまいるスパイス」新装開店✨

  • 椎名ピザさんは悪くない

    • 1本

    6月17日~23日までのすまスパ企画、 「椎名ピザさんは悪くない」 の投稿作品です。

  • 思い出のザーピー

    思い入れの強いの作品を集めました。

最近の記事

【締切ました】すまスパ夫婦企画、明日辺りに収録予定です。いただいたアイデア全部やる予定ですが、その中で悩み相談だけはお題が必要になりますので、どなたかお悩みがある方、コメント欄でいただけますと幸いです。 https://note.com/417pz/n/nd7c35a7010c5

    • 【すまスパ企画】椎名ピザさんは悪くない

      正式にすまスパメンバーとなって、二週間が経ちました。 そんな中、自分の名前が入った企画が行われます。 “椎名ピザさんは悪くない” すまスパ運営側からの僕への強烈な愛を感じます。一族経営の会社の社長の息子みたいな愛され方。 企画の内容は、日頃のちょっとした愚痴や悩みなどを吐き出していただき、我々夫婦が受け止めようというものになります。景品もあります。 詳細はピリカさんの記事をご覧ください。 6月17日から23日までの間になります。 是非ご参加くださいませ。 (間違

      • 雨 母 おはガール 【シロクマ文芸部】

         雨を聴くことしかできない。スマホが壊れてしまったからだ。一人暮らしのOLである私にとってスマホは命の次に大切なものだ。そんな大事なものを殺めてしまった。  事件は風呂場で起こった。湯船でスマホを持ちながら海外ドラマを観ていた。次のエピソードを見ようと画面をタップしようとした瞬間、うっかり手を滑らせた。  スマホはゆっくりと湯底落ちた。死んでないのに走馬灯まで流れた。走馬灯にはオフィスのコピー機で書類を印刷している自分の姿が映し出された。人生のダイジェストにがっかりしながら

        • 【読書感想文】『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を読んで

          せやま南天さんの『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を読んだ。 以下、愛称であるクリキャベと呼ばせていただく。 クリキャベを読み終え、これは感想文を書かずにはいられないという気持ちになった。 僕が読書感想文を書くのは、高校生以来である。 読書感想文の課題が苦手だった。 三年間担任が違ったのをいいことに、夏休みの課題を毎年「オシムの言葉/箸:木村元彦」の感想をほぼ同じ内容で書いて乗り切ったほどだ。 クリキャベを読んだきっかけは、インターネットラジオすまいるスパイ

        【締切ました】すまスパ夫婦企画、明日辺りに収録予定です。いただいたアイデア全部やる予定ですが、その中で悩み相談だけはお題が必要になりますので、どなたかお悩みがある方、コメント欄でいただけますと幸いです。 https://note.com/417pz/n/nd7c35a7010c5

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        • すまいるスパイス
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        記事

          雨と公園と初恋と 【シロクマ文芸部】

           赤い傘と黒い傘が並んで歩いている。放課後のチャイムが轟いた後、私は二つの傘の後ろを、つかず離れずの位置につける。  黒い傘の隣は私でもよかったはずだ。クラスには私を含め女子が二十人。そうすると、五パーセントの確率であの人の隣になれたはず。本当はもっと複雑な数式があって実際は違うのだろうけど、近似値なはずだ。  なぜあの女が黒い傘の横にいるのだろうか。  ーー私は今日、初めて恋文というもの渡そうとしていた。  恋文を書く時間は、緊張と淡い期待が入り混じり、初めて「青春

          雨と公園と初恋と 【シロクマ文芸部】

          【締切ました】すまスパにて夫婦での企画が行われる予定です。何か2人にやってほしい企画のアイディアや質問などあればコメント欄教えてください!誰からも来なければ「好きな果物ランキング」とかになります!

          【締切ました】すまスパにて夫婦での企画が行われる予定です。何か2人にやってほしい企画のアイディアや質問などあればコメント欄教えてください!誰からも来なければ「好きな果物ランキング」とかになります!

          文フリアフタートーク&ぬるっと新メンバーになりました

          こんにちは。椎名ピザと申します。 先週、妻の納豆ご飯がすまスパの新メンバーになりました。 その後、妻の付き添いとして、以下に参加させていただきました。 ・トマト朗読回(新メンバー納豆ご飯お披露目) ・すまスパ3周年記念ライブ配信 ・文学フリマ振り返り(今回) そして今回の収録終わった後に、僕も追加で正式メンバーとなりました。 多分、カイロの例えのくだりが決め手になったのだと思います。 収録後、既存のメンバーの方々に優しく迎え入れていただき感激です。皆さん、カイロのよ

          文フリアフタートーク&ぬるっと新メンバーになりました

          自己紹介風(20240606更新)

          こんにちは。 これまで自己紹介的なことをしたことがなかったので、改めて。 自分はnoteにてショートショートを中心に書いている。 妻もnoteで同様の活動をしており、納豆ご飯という名前で活動している。 先日、夫婦揃ってインターネットラジオのすまいるスパイスにメンバー入りした。少数の仲の良くしていただいてる方々は盛り上がってくれたが、それ以外の方からは「お前誰やねん」みたいな空気をひしひしと感じる。 そのため少しでも自分を知っていただいた方がよいと思い、自己紹介をさせてい

          自己紹介風(20240606更新)

          文フリわず!色んな方と会えて楽しかったです!お会いできなかった方もまたどこかでご挨拶できれば……

          文フリわず!色んな方と会えて楽しかったです!お会いできなかった方もまたどこかでご挨拶できれば……

          TFPⅡ(シロクマ文芸部)

          子どもの日といいながら、僕は恩恵を受けたことがない。 今年も両親が行きたいアウトレットについていくだけだった。 本当は水族館に行きたかったのに。 せめておもちゃでも買ってほしかったのに。 両親は値引率だけみて買った服を両手に持って満足そうにしていた。 僕はその場で悲しくなって泣いてしまった。 母親は金貨を模した美味しくないチョコを渡してきた。 僕の気持ちがなかなか収まらずにいると、迷惑そうに早足で車に向かっていってしまった。 僕は一人で取り残された。 これか

          TFPⅡ(シロクマ文芸部)

          【2歳児の創作むかし話】 むかしむかしあるところに、キティちゃんとクロミちゃんとマイメロちゃんがいました。

          【2歳児の創作むかし話】 むかしむかしあるところに、キティちゃんとクロミちゃんとマイメロちゃんがいました。

          カレー(シロクマ文芸部)

          花吹雪が舞う。 アパートの窓辺を眺めながら君が言う。 「春ってあんまりカレー食べたくならないよね」 僕は思った。 全然そんなことない。 僕が一瞬下げた眉毛に気づかずに、君は続けて説明した。 「夏はスタミナつけたいからカレー食べたくなるでしょ。秋も食欲の秋だし。冬も寒いからカレー食べたくなる」 君は無茶苦茶なことを、もっともらしく言う。 僕は君のことが好きだと思っていた。 君とこのまま家族になりたいと思っていた。 でもそれは間違いだったみたいだ。 僕は春も

          カレー(シロクマ文芸部)

          白球とテレキャスター(シロクマ文芸部)

          桜色の景色は遠くへと消えた。 僕のスマホには“不合格”とだけ書かれた画面が表示された。 仮にスマホが通信制限されていたとしても難なく表示されそうなくらい淡白な情報量だ。 僕はこの一年、何をしていたのだろう。 受験を理由に、ずっと続けていた野球も最後の大会を前にして辞めた。 受験に専念できる環境だけ整え、何もしなかった。 言うまでもなく、野球から逃げたかっただけだ。 僕はレギュラーになれる見込がなかった。 そのくせ練習も嫌いだった。 試合に出れないのに、強制さ

          白球とテレキャスター(シロクマ文芸部)

          【エッセイ】死んだまんま眠ってる猫

          「猫が死んじゃった。どうしよう」 1時間程度の残業を終えて、会社を出たところで母親から電話があった。 久々に聞いた母親の声は、それ以外は何を言っているか分からなかった。 こんなに冷静さを失っている母親は初めだった。 というか嗚咽するほど泣きじゃくる50歳オーバーの声を初めて聞いた。 自分は実家を出ているので、毎日猫とは顔を合わせていない。 もし実家に住み続けていたら自分も同じようになっていたかもしれない。 いつか必ず来るこの日を、目の当たりにしなくてよかったと少

          【エッセイ】死んだまんま眠ってる猫

          傘と飛行機雲(シロクマ文芸部)

          青写真に描いてた未来と現実の距離はどのくらいだろう。 大人になった僕は、スウェットだけで外に出たことに後悔していた。 夕空には心配になりそうな角度で下る飛行機雲だけが見える。 午後から雨が降ると聞いていたけど、杞憂だったようだ。 無駄に左手を塞いでいる傘に苛立ちながら立ち止まった。 飛行機雲は少しずつ地上との距離を詰めている。 最後まで見届けるには人生が足りないので、そのまま家に帰った。 荷物になっていた傘を靴箱の横に立てかけた。 マンションの2階に住んでいる

          傘と飛行機雲(シロクマ文芸部)

          白の中のGORE-TEX(シロクマ文芸部)

          雪化粧した庭を見て心が躍った。 布団から飛び出し、顔を洗おうと永遠に水の出ない蛇口を捻った。 寝巻のまま玄関に向かいGORE-TEXの靴をおろした。 陽の光が地の雪に反射して眩しい。 雪の上を歩いているが靴下が濡れない。 感動したので今度腕に『GORE-TEX』とタトゥーを彫ると決めた。 雪の白さと陽の光で目に映る全てが白になった。 ただ白の中をGORE-TEXで歩く。 何もない。 誰もいない。 四天王の部屋のドアの前で“なみのり”したっけ。 さっきまで

          白の中のGORE-TEX(シロクマ文芸部)