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【読書6】2024年5月に読み終えた本
えーっと…今日から6月だそうです(白目)
大好きな5月はあっという間に去って行った。5月は12か月の中で一番好きな月かもしれない。
暑すぎず寒すぎず晴れの日が多い印象。夏至に向けて日が長いのも嬉しい。
最近は初夏のように暑い日もあるけれどクーラーはギリギリまでつけない。
代わりに窓を全開にして風に当たりながら本を読むのが好きだ。
そんなわけで5月の風に当たりながら気持ちよく読み終えた本のまとめ。
★★★★☆
チョン・セラン著「フィフティ・ピープル」
珍しく韓国文学に手を出してみた。
ある大学病院とその周辺を舞台に描かれる約50人の物語。
一つ一つの物語は決して派手ではなくて、むしろ地味で静かな印象だったけれど全体を通してみると小説というものの圧倒的なパワーを感じる素晴らしい作品だった。
★★★☆☆(3.5)
星野博美著「世界は五反田から始まった」
星野さんがお祖父様から託された手記を軸に、様々な市井の人々の証言や資料を集めながら、五反田界隈の戦前・戦中・戦後を鮮やかに描き出す一冊。扱っているテーマは決して軽いものではないが、語り口は軽妙で最初から最後まで面白く読めてしまう不思議な魅力。当たり前だが、それぞれの家族にもそれぞれの地域にも歴史がある。こういう本を読むと今自分がここにいる理由を確かめたくなる。
★★★★☆
村上春樹著「ランゲルハンス島の午後」【再読】
GWに昼からワインを飲みながら読み直した一冊。何度読んでも好き。
★★★☆☆
津村記久子著「つまらない住宅地のすべての家」
平穏でちょっと退屈な住宅街に刑務所から脱走した女性受刑者が向かっているとのニュースが入り…
それぞれの家(あるいは住人)が大なり小なりの闇や秘密を抱えていて、ちょっとウザかったりちょっと物騒だったりするけれどトータルではハートウォーミングなドタバタ劇。
★★★☆☆(3.5)
角田光代著「三月の招待状」
大人になりきれない大人たちの青春小説。
詳しくはこちらで。
★★★★☆
森村泰昌著「生き延びるために芸術は必要か」
美術家・森村泰昌氏による「人生論ノート」
詳しくはこちらで。
★★★★☆
中貝宗治著「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」
豊岡市前市長による熱き"地方創生物語"
詳しくはこちらで。
★★★★★
柴崎友香著「百年と一日」
今月のベスト本
詳しくはこちらで。
★★★☆☆
森博嗣著「やりがいのある仕事という幻想」
「やりがい」が存在していると思うこと自体が勘違いで、やりがいは自分で作るもの、育てるものでは?という話。森先生のドライな語り口には清々しささえ覚えるけれど、仕事に深い悩みを抱えていて救いや解を求めている人にはあんまり向かないかも。
★★★★☆
隈研吾著「ひとの住処1964-2020」【再読】
大好きな隈さんの本を読み直す(先日の情熱大陸が物足りなかったので…)
隈さんがどのように建築に興味を持ち、どのように日本を代表する建築家になったのかという自伝的要素と社会における建築論・都市論の変遷といった大きな要素がうまくミックスされていてとても面白い!
それにしても1964年の東京オリンピックをきっかけに建築を興味を持った隈少年が、2020年の東京オリンピックに向けて新国立競技場を設計することになったと思うと胸が熱くなる。
★★★★☆
横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」
熱い熱い読書になった。
詳しくはこちらで。
★★★★★
佐々木倫子著「動物のお医者さん(4)」
小学生の頃から愛読している漫画の新装版
もはや毎月の楽しみ!チョビ大好き!
★★★☆☆
中島京子他著「いつか、アジアの街角で」
アジア要素のあるライトな6つの物語が収録された短編集。表紙がキュート!
普段あんまり読まない作家さんの作品も読めるのが面白い。と言いつつ、結局角田光代さんが好きだった。
今年こそ台湾に行きたいのだが…
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