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ERAの検査とセットで受けられるEMMAってどんな検査?

こんばんは(^ ^)クマです!

昨日、ERAの検査についてお伝えしましたが、結構需要があるんだなと感じました。確かに患者様の様子を見ていると着床の窓がずれている方が多いという印象ですので、不妊治療を行っていく上ではすごく大切な検査のように思います。


実は前回お伝えしなかったのですが、EMAの検査と同時にEMMA(エマ)やALICE(アリス)の検査を行うこともできます。

そこで、今回は2回にわたってEMMAとALICEの検査についてもお伝えしていきます。

実は、ERA・EMMA・ALICEの検査は同時に受けた方が単品ずつで受けるよりも安く済むので、もしこれからERAの検査を検討している方にはセットでの検査も検討して欲しいのです!


では、今日はEMMAについてお伝えしていきます!



◎EMMAってどんな検査?

EMMAという検査は、子宮の細菌環境が胚移植に最適な状態であるかどうかを判定する検査です。

ERAの検査で採取した子宮内膜を使用し検査を実施することができるため、ERAと同時に検査を行う場合は、1回内膜の採取を行えば大丈夫です!1回の採取でOKなので痛みや苦痛は1度で済みます。



◎なんでこの検査が必要なの?

子宮内膜は子宮内壁の組織であり、胚を移植し、妊娠中に胚が育つ場所です。子宮内膜は毎月、胚を受け入れる準備をしています。胚が着床しなければ、月経が始まります。

健常な子宮内膜は健康な菌が豊富で、子宮内膜微生物叢を形成しています。
子宮内膜細菌叢は子宮内膜に存在する微生物とその集団的遺伝物質の全てを指します。この細菌バランスの崩れは胚の着床不全に関わっています。

よって、EMMAの検査にて子宮内膜細菌叢を評価し、子宮内膜細菌叢のバランスを整える治療を推奨し、妊娠の見通しを高めます。

ちなみに、不妊女性の30%に病原菌が認められているそうです。



◎EMMAの検査を実施した方が良いのはどんな人?

妊娠しにくい方、特に反復着床不全を経験した方は特におすすめです。


EMMAにより子宮内膜の健康な菌(ラクトバチルス)の割合を測定し、この割合が低い場合、各患者に適切なプロバイオティクスまたは抗生物質治療を実施していきます。
また、この検査では採取した子宮内膜で最も多く検出される細菌についても調べることができ、慢性子宮内膜炎や他の感染症を引き起こす病原菌の存在についても知ることができるかもしれません。



ERAの検査だけでも十分なのですが、子宮内の環境が知れるので、もし実施できそうであればEMMAもやってみるといいかもしれません。


次回はALICEについてお伝えしていきます。



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