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着床不全は着床の窓だけの問題ではない

こんばんは(^^)クマです!

今日は着床不全についてお話していきます!

以前着床の窓についてお話しました。

その時には着床不全の原因は着床の窓がずれているからかもとお伝えしました。

しかし、着床不全は着床の窓だけが原因ではありません。

他に何が原因となるのか詳しく見ていきましょう!



◎着床不全とは

着床は胚と子宮の働きで起こっています。

そのため、着床不全をきたす要因は胚と子宮のいずれか、あるいは両方にあると考えられます。

胚も子宮も正常であっても着床不全をきたすことがありますが、その原因を証明することは今の医学では難しいと言われています。



◎胚の問題

着床不全を引き起こす胚側の問題としては、染色体の数的異常が最も多いと言われています。

着床不全は体外受精で得られた胚盤胞の45%に認められています。

また、反復して着床不全が見られている患者様の胚盤胞になるとその率は上がり60%で見受けられます。

その他の原因としては遺伝学的異常や体外受精の際に発生する外的要因による胚へのダメージと言われています。



◎子宮の問題

子宮内膜が作り出す適切な着床環境へダメージを加え、着床を阻害する要因として

・物理的要因

・免疫的要因

・内分泌的要因

などが挙げられます。

これらの要因を活性化させてしまう疾患に、筋層内や漿膜下の筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮腔癒着症、非薄子宮内膜、子宮内膜炎、子宮奇形などです。

疾患の種類や程度によっては単一の要因だけでなく複数の要因が重なり合うことも少なくありません。

例えば大きな子宮内膜ポリープが多発している場合には

・物理的影響により子宮腔が変形し適切な着床空間が形成されていない

・炎症が惹起されて免疫細胞の量、バランス、機能が乱れる

・エストロゲンやプロゲステロンの受容体の発現変化により性ステロイドホルモンに対する応答が異常になることで、様々な生理活性物質の産生バランスが崩れる

・子宮内膜が過度の増殖をきたし、着床の隙間を作ることができない

などが起こり得ます。


さらに子宮や子宮内膜が正常に見えても分子レベルで異常が見られることもあります。




着床の窓はずれていないけど何度移植しても妊娠に至らない場合には子宮鏡検査やホルモンの検査など着床に関わる様々なところの検査を検討してもいいかもしれませんね。


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