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不妊原因を探ろう*受精障害

こんにちは(^ ^)クマです!

今日は受精障害が原因で起こる不妊についてご紹介していきます。

受精は妊娠する上で欠かせないことというのは皆さんご存知だと思うので、ここが障害させると不妊になるというのはイメージしやすいですよね。

しかし、実際にどんな障害があって不妊になっているのか詳しいところはわからない方が多いと思います。そこで今日は受精について詳しく解説していきます。


◎受精

卵管の腹腔側にある少し太くなった部分の卵管膨大部というところで卵子と精子は出会い受精します。これが正常に進行しないことで不妊の原因になります。

受精の時に、精子は卵子を取り囲む卵丘細胞というゼリーの様な層を通り抜けます。この卵丘細胞は卵細胞内で卵子を守働きをしているものですが、多数の精子が接触すると細胞の結合が弱まり、卵子から離れやすくなるのです。

その卵丘細胞の層の内側には透明帯という層があり、精子はそれに結合します。

精子は透明帯と結合すると先体反応が誘発され透明帯が融解され、ついで卵子と卵由来の前核が形成され、それが融合して一つの核となり受精が完了します。

この過程を障害する要因は卵子と精子のいずれかにあると考えられています。




◎先体反応の異常が主な要因

透明帯には精子とは特異的に結合するレセプター(受容体)があります。

透明帯に結合した精子の頭部からアクロシンと呼ばれるタンパク質分解酵素が噴出され、精子の通り道ができます。この様に精子の頭部の先体の膜が破れて酵素が流出することを先体反応といいます。

透明帯を通り抜けた精子は卵子の細胞膜と結合し、さらにお互いの細胞膜が融合し卵子の中に取り込まれます。

精液所見が正常でもこの一連の流れがうまくいかないものを受精障害による不妊となります。

不妊症患者様の約4%を占めると言われています。




◎受精障害を克服するには

必ずしも有効とは限りませんが顕微授精が受精障害を克服する方法です。

顕微授精では直接卵子の中に精子を注入するので、卵子が未熟などの要因がなければ受精することができます。

顕微授精では60〜70%の受精率が得られると言われているので、かなり高確率での受精率となっています。

自然妊娠や体外受精だけでは克服できない場合、顕微授精を考えてみるのも一つの手だと思います。

体外受精をやっている病院なら顕微授精も実施可能だと思うので、受精率があまりよくない場合には主治医と相談しながら受精方法を選択していきましょう!



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