073 投げ銭エコノミクスcafe始めました

九条Tokyoは千代田線の根津駅にあります。つまり、芸大がそば。というわけで、学生が投げ銭で演奏してくれるLiveをやっていました。

ところが、コロナ渦に巻き込まれて生演奏は、、、

で、やむなくというわけではありませんが、店の反対側にある東大でサイエンスを研究している院生に、最新の研究成果をわかりやすく教えてもらう「投げ銭サイエンスcafe」を始めたという話は、既に書きました。

→ 046 大人は、どこで学び、繋がり、成長するの?

こちらでは、「ワクチンって何?」とか、「深海探査でわかったこと」などの発表が続いており、毎回、ボクは楽しませてもらっています。

それとは代わって、6月5日、新たに投げ銭で講義を聞くシリーズが始まりました。その名も、「投げ銭エコノミクスcafe」。

経済って、難しそうだと思ってませんか?

ボクが「経済」という言葉と初めて出会ったのは、大学1年生のとき。「経済学概論」という一般教養の講義を受講しました。その初日、経済学部の教授は、「聖書に書いてある、ケインとアベルの話は知っていますか。あれは、移住型の畜産業者に、小麦をつくる定住型の仕組みを勧めるために、権力側が書いたものという説もあります。そのほうが統治しやすいですからね」というような話をしたのです。

ガーン。

ボクは当時、聖書を読んだことはほとんどありませんでしたが、世界で最も読まれている本が、為政者の都合で書かれたものかもしれないなんて。。。

以来、経済理論というものからほど遠い暮らしを続けてきました。別に、その教授の話した内容が気に食わなかったわけではないんです。18歳で初めて出てきたTOKYOとの遭遇に忙しかった、ということにしておきましょう。

でも、最近の世界を見ていて、資本主義はもう終わったんじゃないかって思うことが度々あります。新しい経済概論の出番じゃん。

しかも、資本主義って民主主義とセットで語られているような風潮があります。相性がいい、あるいは、資本主義は民主主義でないと遂行できないみたいな。。。あるいは反対に、資本主義だから民主主義が存在しうる?

バカ言っちゃ、いけーん。その意見、いけーん、違憲ですって。ボクに言わせれば、まったく別次元のカテゴリーなのに。。。

これは、共産主義=ソビエトや中國、つまり専制主義って固定観念によるところ大ですね。

資本主義が既に終わった仕組みだとして、民主主義はまだ誰も到達すらしていないのに。というか、民主主義って常に更新し続けていないと固まっちゃう。温め続けていないと保てない、脆弱だけど、美しい永遠の理想だと思うんです。理想のない人生や世界なんてつまらないでしょ。

資本主義はもう過去のものです。資本主義の先に、みんなのしあわせはない。それはハッキリしていると思うんです。

では、その先にある仕組みとは?

それが見つからず、この20〜30年ほど、世界は漂流し続けているようにボクには思えます。

じゃあ、それを見つけようじゃん!

というわけで、九条Tokyoでは「投げ銭エコノミクスcafe」を始めました。毎回、講師が変わって、新しい経済や社会の仕組みを模索し、みんなで話し合う。

その記念すべき1回目が、6月5日、スタートしました。

結論から言うと、超面白かったぁ。。。

講師はタケガタ・セイジさんで、ミヒャエル・エンデの「モモ」を起点に考える減価する貨幣とコミュニティ。

それって、なーにー?

詳しくは講師のタケガタさんがつくってくれたレジュメが、FBのグループにアップされていますから、ぜひご覧ください。誰でも読める設定になっているはず。グループへの参加だって自由です。もち、月2回程度のミーティング・イベントにも。

グループ名はそのまま「投げ銭エコノミクスcafe」。

タケガタさんの話を、ボクなりの解釈でかいつまんでまとめると、

「モモ」の世界で時間泥棒と書かれているのは、実は当時の金融=銀行批判だった。
ピラミッド型管理社会とネットワーク型社会の違い。
時代は贈与経済へ。
発行体のないデジタル通貨で、減価通貨を発行。減価って、例えば日に日に価値が目減りしていくこと、「あ~こりゃ、使わな損損」ってわけです。
資産を退蔵するから格差が生まれる。貯め込むな!
なら、いっそ通貨が減価すれば、退蔵しなくなる。
コミュニティ内を豊かにするデジタル減価通貨の可能性。ボランティアや共助社会に、その共同体独自のデジタル減価通貨を使おう。

とボクの要約を読んだだけでも面白そうでしょ。えっ、端折りすぎて、難しすぎる?だから、ファイルを読んでくださいってばぁ。。。

今回の発表者のタケガタさんは、ITの黎明時代に業界を闊歩し、業界の成功譚とは囲い込みすることで、他者を特許や隠しごとで遠ざけて自分だけが成功する仕組みだと思ったそうです。その先には、大勢のしあわせはないと。

そうですよね。大勢がしあわせになれない、それを目指さない世界に未来はありません。ボクは60年かけて、世界は数千年かけて、やっとそれに気づいたってこと?

んなぁ~。

誤解しないでください。たった60年で気づいたボクが偉いと言いたいんじゃありません。だって、ボクには人類数千年の叡智が書物というカタチで味方についていたわけですから。

若者よ、読書しようぜ。

さぁ、大勢をしあわせにする新しい仕組みって?

次回は、6月19日(土)15:00~。
ミゾグチさんが、「ネオ資本主義のススメ」というテーマで話してくれます。
参加費は、1650円(税込)。
スイーツセットがついて、そのうち500円が講師への投げ銭に。

ボクの発表はもう少し先になります。準備がまるで追いついていないから。ボクの話したいテーマは、まず土地は国有化(できれば地球のものに)しよう!です。

聞きたいって人、資料づくりに協力してください。オランダでは国土の大半が国有化されているって読んだことがあります。国が税金を使ってコツコツ買い集めているとか。

お前も、欧米かよ?だって思ったアナタ、甘い!
この国には徳政令って経験があります。

ボクは正しい歴史に学ぼうって思っているだけです。現在の都内の一等地所有者だって、明治維新後に藩屋敷の跡地を払下げでもらったり、東京大空襲時に二束三文で買い上げた人たちがいるとしたら。

それに、収入の半分から1/3を家賃で持っていかれるっておかしくない?

ベーシックインカムで月7万円って議論している人がいるけど、家賃にしかならない。住むところくらいは安心して生きていける世界でないと、ましな世界とはいえないと思うんだけどなぁ。

人類って、少しは進歩しているのか?

一緒に何かできないか考えてみましょう。新しい経済の仕組み、世界のありかたを。

タケガタさんは、減価するデジタル地域通貨を使って、コミュニティの困りごとを助け合う仕組みを作れないか、そのためのコミュニティペーパーをつくろうとしています。ボクは「編集・制作」委員会をつくって、みんなでワイワイガヤガヤやろうよと手をあげたところです。こちらも、ぜひご一緒に。




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