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課題10.インターネットを一日断つ #夢をかなえるゾウ0 #やってみた

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課題10.『インターネットを一日断つ』

(当企画の説明や目的はこちらから )

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課題に取り組もうとしたとある朝、僕は驚くべき行動に出てしまった自分自身に言葉を失った。

『インターネットを一日断つ』という課題に取り組もうとしているにもかかわらず、僕は、朝起きてすぐに枕元のスマホで時間を確認しようとしていたのだ。

慌ててスマホの電源切った僕は、すぐさま今回の課題に向き合おうとした。

でも、それだけでは、僕はスマホの魔力から逃れるには不十分だった。
スマホの電源はOFFになっているにもかかわらず、スマホは僕の頭をなおも占領し続けていたのだ。

家族や会社からの緊急連絡、そしてスマホのスケジュール帳に書いてあった予定──頭の中で、様々な不安がぐるぐると駆け巡る。

スマホをOFFにしているにもかかわらず、スマホのことが、頭から離れない。

こうして、このまま家にいたらスマホのことばかり考えてしまうと思った僕は、スマホの存在を忘れるために、スマホを家に置いて外出することを決めた。

そこで、『生活に「初めて」を取り入れる 』の課題を思い出し、いつものカフェではなく、たまには訪れたことのないカフェにいこうと思い立ち、パソコンを立ち上げた…!!

──こうして、無意識のうちにネットを断ち切れていない自分自身に再び愕然としつつ、インターネットが、いかに僕たちの生活の中に(もはや怖さを感じるくらい)、当たり前のように溶け込んでいるのか、そして、ネットがなければ、新しいカフェを探すこともできない(=未知の場所に飛び込むことができなくなっている)自分が、怖くなった。

子供の頃はネットがなくてもできていたことが、大人になった今、できなくなっている。

そんな厳然たる事実に対峙しつつ、僕は、ネットで調べなくてもわかるけれども、ここ最近は疎遠になっていたカフェに行こうと決め、ノートとペンを持って家を飛び出した。

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カフェに到着し、再び『夢をかなえるゾウ0』を読み進めた僕は、とある文章を見てふとページをめくる手を止め、ノートとペンを走らせた。

「人間には、いろんな欲求があるぜよ。『寝たい』『食べたい』『楽しいことをしたい』という日常の欲求。

一方で、『お金持ちになりたい』『世界一周旅行をしたい』『温かい過程を築きたい』…これも欲求じゃ。

ただ、後者の欲求はすぐには満たすことができん。つまり、人間には、『短期』と『長期』の欲求があるわけじゃ」

そして土佐ーシャは言った。

「『夢』ちゅうのは、『長期の欲求』じゃ」

(なるほど…)

土佐ーシャの話に納得した僕は、メモ帳を取り出して書き込んだ。

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

「どんな人間にも、短期の欲求は存在しちゅう。

つまり、『やりたいことがない』『夢がない』と言う人にも欲求がないわけじゃないきに。

ただ、途中のしんどいことを乗り越えたり、わざわざ面倒なことをしてまで満たしたい欲求がないちゅうことじゃ」

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

自分のメモを再度見返し、「短期の欲求」と『長期の欲求』をどのように満たしたら良いかを考える。

まず思ったのは、僕の「短期の欲求」を満たすためには、どれも「お金」が必要だということだった。金額の大小はあれど、好きなだけ寝食を貪るのも、サウナ、温泉、カラオケにいくのも、それは避けては通れないことだった。

そしてもう一つ。仕事を片付ける、1人になるためには、「ネット」が必要だということった。今の仕事はデスクワークなので、ネットを使わなければ何もできない。 また、全てを忘れて1人になるためには、どこか人里離れた場所にいくことになるのだろうか。でも、そんな場所を調べようとするだけでも、ネットを使わなければ実現できそうにないと思ってしまう。

「お金」と「ネット」

僕にとっての短期の欲求を満たすためには、これらは不可避のものだということに気が付いた。

では、僕にとっての長期の欲求とは、どうなのだろう。

書き出した長期の欲求のメモを見ると、これらは「ネット」「お金」が解決してくれるというわけではなさそうだ。もちろん必要になるときもあるだろうけど、やりたいことでいきることも、そういった人たちに囲まれて生きることも、ネットで調べても、いくらお金を積んでも、答えはわからない。 お金に不安にならない人生というのは、お金が無限に湧いてくる場合は別として、人間の欲望には限りがない。特にお金は、いくらあっても「足りない」と思ってしまうものだ。

即ち、これらを満たすためには、「ネット」や「お金」と使って「自分の外側に答えを探し求める」のではなく、「自分の内側と向き合うこと」で答えを導き出すもの、言い換えると、「自己理解を深めることによって、じっくりと導き出すもの」だということに、気が付いた。

──土佐ーシャの言っていることは納得のいくものだった。

僕も日々、ご飯を食べたいとか、眠りたいという欲求を持っている。会社にいるときは「早く終わってほしい」と考えている。僕には欲求がないわけじゃない。ただ、長い時間をかけたり、面倒を乗り越えたりしてまで満たしたい欲求がないのだ。

「どうして世の中の人がそうなっちゅうか、分かっちゅうがか?」

土佐ーシャの言葉に首を横に振ると、土佐ーシャは無言で、僕のポケットを指差した。

何だろうと思いながらポケットに触れると、入っていたのはスマホだった。

僕がスマホを取り出すと、土佐ーシャはスマホを指差して言った。

「そのスマホには、ボタンすらない。ただ『触る』だけで、ゲームや動画やSNSで欲求を簡単に満たすことができてしまう。じゃけど、実はその手軽さこそが人間を夢から遠ざけゆうがよ」

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

現代人の多くは、いつでもスマホでインターネットと接続できる環境──目の前のマシュマロにすぐ手を伸ばせる環境──におるぜよ。そしてインターネットは、消費者にいかに目の前のマシュマロを食べさせるかを追求することで進化しゆう。

じゃからこそ、その行為に慣れすぎると時間をかけて満たす欲求──夢──から遠ざかってしまうがよ。IT業界の巨人たち…スティーブ・ジョブズくんが子どものデジタル機器の使用時間を厳しく制限し、ビル・ゲイツくんが子どもが14歳になるまでスマホを与えんかったがもそのことが分かっちょったからじゃ」

──土佐ーシャの話は腑に落ちるものだった。

ちょっとした空き時間にスマホやパソコンでネットを見始めるといつのまにか時間が過ぎていて、画面を閉じたあとも疲れが残って何かをやろうという意欲がわいてこないことは多々あった。

土佐ーシャは言った。

「もちろんスマホやパソコンも生活する上で必要な場面はあるじゃろ。ただ、おまんが本当に夢を見つけたいがじゃったら、付き合い方を考えないかん」

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

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夢をかなえるゾウ0 課題一覧

 1.日の出を見る
 2.好きな匂い、物、人、場所を見つける
 3.やりたくない依頼を断る
 4.自分の欠点や弱さを告白する
 5.生活に「初めて」を取り入れる
 6.自分の感情・感覚を丁寧に観察する
 7.実物を見る
 8.過去の出来事を「伏線」ととらえ、希望を持ち続ける
 9.興味を持ったことを一歩深める
 10.インターネットを一日断つ
 11.自然の中でゆっくり過ごす時間を持つ
 12.虫の役割を知り、大事にする
 13.名作を鑑賞する
 14.やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する
 15.怒りの気持ちを伝える
 16.苦手な人の信念を読み取る
 17.自分と違う分野・文化の人と話す
 18.仮体験をする
 19.欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思う
 20.自分と同じ痛みを持つ人を助ける
 21.誰かの「ありのまま」を愛する

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