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課題2.好きな匂い、物、人、場所を見つける #夢をかなえるゾウ0 #やってみた

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課題2.『好きな匂い、物、人、場所を見つける』

(当企画の説明や目的はこちらから )

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「そもそも俺様に言わせたら、お前みたいに夢がない人間ってのは、緊張感持って生きてねえだけなんだよ。

色んな命があるこの世界で『人間』に生まれた有難味が分かってんなら、人間のうちにやっておきたいことの一つや二つくらい出てくんだよ。それをお前は、何だ?親や周りの期待に応えてきたから夢が持てなかっただあ? 人のせいにしてんじゃねえよ!お前に夢がないのは、自分の人生をテキトーに生きてきたからだろうが! そんなお前みたいなどうしようもないやつが、超絶ウルトララッキーの当たりくじ引いてガネーシャ様に出会えたんだからよ。一ぺんくらい死ぬ気でやってみろよ!」

(中略)

──そうだった。これは僕が変わるための、最後のチャンスなんだ。中途半端な姿勢で臨んで良い課題は一つもない。

そんな僕の様子を見たバクは、フンと鼻を鳴らして言った。

「覚悟ができたなら、あとは実行あるのみだ。ガネーシャ様から出された課題は、

『好きな匂いを見つける』

だろ?

だったら、今のお前にできることはただ一つ。目につくもののすべての匂いをかいで確かめるんだよ!」

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

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バクに言われたことが、まるで自分に言われているかのように感じた僕は、改めて背筋を伸ばして、『好きな匂い、人、ものを見つける』という課題、その中でも、「匂い」に焦点を当てて取り組んだ。

好きな匂いを見つける上でまず最初に僕が行ったのは、自身の人生を振り返りながら、「匂いの記憶」を辿ることだった。

その振り返りの中で気付いた僕の好きな匂いとは、こんな匂いだった。

・コーヒー豆が挽かれている時のお店の匂い
・ガンジス川から昇る朝日を見ながら飲んだ、チャイの匂い
・子供の頃、家族でよく食べていた、焼肉の匂い
・夕焼け空の下、友人たちとの学校からの帰り道、どこからともなく漂ってくる、畑を焼いているのかのような、焚き火の匂い
・妻とよく通っていた、蚊取り線香の香りがする温泉施設の匂い

匂いの記憶を辿るうちに僕は、自分の「好きな匂い」の種類が、「素材そのものの匂い」というよりもむしろ、大事な誰かと過ごした、何気ない日常の中の、「記憶と紐付いた匂い」だということに、気がついたのだ。

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自分の好きな匂いの種類が、特定の「記憶と紐付いた匂い」であることに気がついた僕は、ふと、こう思った。

──匂いは、人間の五感の一つ、嗅覚に関わるものなので、机の上であれこれ考えるよりも、実際に嗅いでみないとわからないこともあるのではないか。

そこで、食べ比べならぬ、匂いの嗅ぎ比べができる施設がないか、ネットで探してみた。

すると、それは思っていた以上に身近な、自宅から車で30分の場所にあったのだ。

「磐田市香りの博物館」

香りの博物館ということで、香りについての歴史を学びつつ、様々な香りを嗅ぎ比べながら自分の好きな匂いがどれなのかを探す。

すると、「白檀」という香りが良い匂いだということに気付いた。表現するのが難しいが、お寺の香りや「蚊取り線香」の香りに近いと思った。

そしてこの、「蚊取り線香」というのが、この施設に来る前に考えた好きな匂いの一つだったことを思い出し、実際に匂いを嗅いでみて、あぁ、これこれ。やっぱりこの匂いは好きだなあと、改めて思ったのだ。

施設に来る前に考えた好きな匂いの仮説が、実際に匂いを嗅いだことで確信に変わり、大きな納得感を抱いた僕は、自分の好きな匂いは『白檀』であると結論付け、施設を後にしようとした。

すると、あるものが視界に入り、気になってふと足を止めた。

それは、香りを自分で作ることができる、「香りの体験コーナー」だった。

香りの体験コーナーでは、性・年代といった簡単なプロファイル情報や、顔の骨格、好きな服装、自身の性格や好きな色・香りといった、自己理解的な要素を受付にあるPCに入力することで、僕の人となりについての分析や、今の僕にピッタリの香りを提案してくれるというサービスであった。

さらに、提案してくれた香りは有料(2,200円)でその場で自作し、持ち帰ることができるとのこと。大変面白そうなので、この「マイフレグランス調香体験」をトライした。

マイフレグランス調香体験では手順書が用意されており、子供でも作れるくらいの簡単な工程で、10分くらいで小瓶3本分くらいの量が出来上がった。

完成したマイフレグランスは、確かに僕の好きな匂いなのだけれども、なんとも言えない懐かしい匂いがした。

──この匂いは、間違いなく過去にかいだことがある。

でもそれが、いつ、どこでなのか、よく思い出せない。

けれども、どこか優しくて、爽やかで、それでいて静かな高揚感が湧いてくるような、そんな匂いだった。

「夢を見つけるための第一歩はな、自分が『本当に好きなこと』を見つけることやねん」

(中略)

「『自分が本当に好きなこと』ちゅうのは、今の時代を生きる多くの人がようわからへんことに──もしかしたら一番分からへんことに──なってもうてるかもしれへんな」

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

『自分だけの香りを発見した』僕は、その香りを小さなボトルに詰め、いつでも手軽に嗅ぎたいと思って胸ポケットに入れるようになった。

すると、驚くべき変化が起こった。

こうやって、夢をかなえるゾウ0の課題に取り組んでいる時(主に休みの日)は、自己実現に向かう自分と向き合えている感覚があって、大きな前進感を感じることができている。

でも…会社に行くと忙しい日々や些細な問題に悩まされ、気分が落ち込んでしまうことがよくあった。課題に取り組んでいた時のあの高揚感だけでなく、課題のことすらすっかり忘れてしまうこともあったのだ。

そんなある日、会社での業務や人間関係のトラブルに心底疲弊しきっていたのだが、ふと胸ポケットに入っているマイフレグランスのボトルを思い出し、かいでみたのだ。

すると、『好きな匂いを見つける』という課題を実践していた時の記憶が、蘇ってきたのだ。

これまでの人生を振り返り、自分の好きな匂いの種類が、「素材そのものの匂い」だけでなく、「思い出と紐付いた匂い」があることに気づけたこと

実際に様々な匂いを嗅いでみたいと思い、嗅ぎ比べできる施設を見つけて行動に移せたこと

その中で、調香体験コーナーを見つけてマイフレグランスを作り、好きな匂いを見つけられたこと

マイフレグランス体験を通じて感じたあの高揚感を、胸ポケットに忍ばせた自分の好きな匂いのボトルをかぐことで、思い出すことができたのだ。

──匂いと記憶は、やっぱり繋がっている。

そう再認識した僕は、これからも自分自身に向き合い、自己実現に向かうための記憶を思い出すために、【自分だけの香りをかぎ続けること】を、心に決めた。

「自分はな、会社でも学校でも家庭でも、周囲の評価を気にして生きてきたんや。会社も、学校も、住む家も、服装も、付き合う異性も、趣味も、食べ物までも、『人から認められるか』『人が欲しがるものか』で選んできた。そして、そういう生き方を続けるうちに、人からの評価を優先するのが当たり前になってもうた。やりたいことやのうて『やるべきこと』を優先することで、自分の気持ちがわからへんようになってもうたんや」

(人からの評価を優先することで、自分の気持ちが分からなくなる…)

ガネーシャの言葉が胸に深く突き刺さるのを感じていると、ガネーシャは、もんじゃ焼きの土手を崩し、楕円の形に整えながら言った。

「ほんまの好きいうんは、他の人間は一切関係ないねん。『世の中の人全員が嫌いだと言っても、自分はこれが好きだ』って言えるもんが、ほんまの好きやねん」

引用元:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)-ガネーシャと夢を食べるバク-水野敬也-

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夢をかなえるゾウ0 課題一覧

 1.日の出を見る
 2.好きな匂い、物、人、場所を見つける
 3.やりたくない依頼を断る
 4.自分の欠点や弱さを告白する
 5.生活に「初めて」を取り入れる
 6.自分の感情・感覚を丁寧に観察する
 7.実物を見る
 8.過去の出来事を「伏線」ととらえ、希望を持ち続ける
 9.興味を持ったことを一歩深める
 10.インターネットを一日断つ
 11.自然の中でゆっくり過ごす時間を持つ
 12.虫の役割を知り、大事にする
 13.名作を鑑賞する
 14.やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する
 15.怒りの気持ちを伝える
 16.苦手な人の信念を読み取る
 17.自分と違う分野・文化の人と話す
 18.仮体験をする
 19.欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思う
 20.自分と同じ痛みを持つ人を助ける
 21.誰かの「ありのまま」を愛する

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