円は対ドルで下落!FRBの利下げがあったのにどうして円が下落しているのか!?
記事を読んでくださりありがとうございます。この記事では下記の内容になっております。
・金利と為替の連動について
・アメリカの金利との関係性
・円が対ドルで下落の理由
・今後の円について
9月24日に円安が加速し対ドルでは144円台まで推移いたしました。FOMCでの0.50%の利下げを発表してからは大きく円高になり、一時的140円台にまで上昇いたしました。どうしてこのようになってしまったのでしょうか?
また、今後の円の動きはどうなっていくでしょうか。
これについて考えていきます。
金利が変動すると通貨(円やドルなど)の価値が変わるのは、密接関係があるからです。
一般的に、金利の上昇はその国の通貨価値を押し上げる傾向があります。
金利の低下は通貨価値を下げる傾向があります。
この関係性は、投資家の行動や経済の基本原則によって形成されており、いくつかの主要な要因があります。
金利と為替相場の連動
国際金融市場では、金利の違いが為替レートに大きな影響を与えます。このため、中央銀行の政策金利や市場の金利変動は、投資家にとって重要な指標となります。
利上げ: 中央銀行が金利を引き上げると、その国の通貨が強くなる傾向があります。これは、利回りが高くなるため、資金が流入しやすくなるからです。
利下げ:中央銀行が金利を引き下げると、通貨が弱くなる傾向があります。これは、利回りが低くなり、資金が流出しやすくなるからです。
金利と通貨の価値は密接に関連しており、金利の上昇は通常、その国の通貨を強くし、金利の低下は通貨を弱くする傾向があります。これは主に、投資家が高金利国でより高いリターンを求めて資金を移動させるためであり、結果的に通貨の需要と供給が変動し、為替レートに影響を与えるからです。
アメリカの金利と円の関係性
上記で説明したようにアメリカで利上げをして金利が上がれば、資金がアメリカに流れてドルが強くなります。
逆に利下げをしたならばドルが安くなり、円が高くなります。
実際に2024年9月にFOMCで利下げを発表したときに、円はドルに対して140円台まで高くになりました。
それではどうして円安は続いているかを説明しています。
円が対ドルで下落の理由
円が対ドルに対して下落し、円安が続いています。
以上のように9月17日までは円高が続いておりましたが、9月18日より円安になっています。円安になった理由には、日銀総裁会見での植田総裁の発言の「年初以降の円安に伴う物価の上振れリスクは相応に減少している。政策判断にあたり確認していく時間的余裕があると考えている」が大きく影響しています。
「時間的余裕がある」という発言は『しばらくは利上げはしませんよ』という意味にとれます。7月の会合では利上げを思わせるような発言をしていましたが、今回は利上げは見送るような発言でした。
市場は植田総裁の発言でしばらくは利上げがないことを確認したため、円が売られ円安になっていしまいました。
利上げするのは経済状況を確認して利上げするものですし、米大統領選挙や日本で総理交代もあるので納得です。
今後の円について
年内にもおそらく2回ほどは利下げをするようになるでしょう。もちろんアメリカ経済は不安定ですし、大統領選挙もありますのでイレギュラーは出てくるでしょう。
ですが、「インフレの抑制」と「失業率の上昇」により、利下げをしていくことは間違い無いでしょう。これからは少なからず円高に向かっていくと思われます。
円高は2024年7月に植田総裁の発言もあり、大きく円高に動きました。今後はこれだけ大きく円高に動くことは考えにくいです。
日本で利上げが行われるかというと正直判断が難しいです。総理交代があり総理候補の中には利上げに否定的な方もいます。誰が総理になるかによっても今後の日本経済の進み方は変わっていくでしょう。
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