運命の不思議~私たちは人生の旅の途中で出会った…
私には、20歳以上年の離れた
年下の親友がいます。
彼女との巡り合わせは
まるで神様のはからい。
彼女との出会いについては
こちらをどうぞ。
4年前、
地元の高校を卒業した彼女は
東京の大学に進学しました。
大学2年生の冬のこと。
彼女は心身の不調を訴え
実家に一時帰省しました。
そのひと月後。
世界でコロナが大流行し、
生活は一変しました。
彼女は
いつ東京に戻れるかも
分からないまま
実家に暮らしながら
オンラインで大学生活を
続けることになりました。
家に籠り切りの生活になり
すっかり塞ぎ込んでいた
彼女でしたが、
中国語ボランティアをきっかけに
まるで水を得た魚のように
生き生きと輝き出しました。
彼女は言いました。
私はずっと
みんなの期待に応えるために
生きてきた…
これまでの自分は
偽りの自分…
会う度に
「大学を辞めたい…」
と口にし、
夢を語りました。
その夢は
彼女が
心から望んでいるようでもあり
現実から逃げたいだけのようでも
ありました。
とは言え
親の反対もあって
その後も
ずるずると
大学生を続けていました。
そんな彼女に
変化が見られ始めたのは
大学4年生になって
間もなくのことでした。
「とりあえず
大学はちゃんと卒業して
後のことは
それからゆっくり考えたい」
そんな風に
話すようになりました。
この頃の彼女は
中国語ボランティアからは
すっかり足が遠退き
前からやってみたかったという
読み聞かせボランティアを
始めていました。
私をはじめ
ひと回りもふた回りも年上の
お母さんたちと一緒に
和気あいあいと活動する彼女は
本当に幸せそうでした。
夏が過ぎた頃のこと。
突然、
彼女は言いました。
「大学院に
進学することにしたんです!」
それは誰に
言われたでもなく
彼女自身が決めたことでした。
大学で英語を専攻しながらも
ずっと英語を避けてきた彼女は
自分の中に
英文学を深く学びたいという
気持ちがあることに
気付いたのだと言います。
3年生の頃は、
ほとんど手を付けることが
出来なかった卒論にも
本腰を入れて
取りかかり始めていました。
今から2年半程前。
変わりたい!
猛烈にそう思っていた頃に
私は、
彼女と出会いました。
彼女に刺激を受け、
このままではいけない
そう思って始めたのが
noteでした。
それは、
今思えば
自分と向き合う旅の始まりでも
ありました。
とっちらかった
たくさんの過去と
向き合いながら、
「本当の私を
分かってくれるのは
彼女だけ…」
そう思っていた私は
いつしか、
noteの世界で出会った
たくさんの人たちと
思いを分かち合っていました。
世界は
私が思っていたより
ずっと優しくて
温かいところ…
今では
そんな風に
思えるようになりました。
昨日、
久しぶりに
彼女に会いました。
いつもとは違う
ミニスカート姿で
現れた彼女。
これまでずっと
みんなの期待を、
裏切らないようにと
着たい服を着ることさえも
抑えていた彼女。
今は、
おしゃれが楽しくて
仕方がないと
嬉しそうに、
話してくれました。
卒論は仕上げの段階に
きていて、
卒論提出後は
大学院進学に向けて
準備を進めていくのだそう。
そして、
これからの夢を
たくさん語ってくれました。
それは
どれもこれも
初めて聞く話ばかりで
どれもこれも
彼女なら叶えていける
そう思える夢でした。
私も夢を伝えました。
私たちは
お互いの夢を讃え
エールを送り合いました。
そして
出会った頃から今日までの
お互いの日々を振り返り
「まるで
パズルのピースのように
色んな出来事が
きれいにはまっていったね」
そう話しました。
彼女は
あと、1,2ケ月後には、
東京に戻ります。
私たちは
それぞれの場所で
新たな一歩を踏み出します。
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