【出版のお知らせ】痛みを根本から変えるには「習慣」を変えよう【痛みの悪化と再発予防】
本記事は「痛みの根本から変えるには?」というお話をいたします。
現在腰の痛み、膝の痛み等の『関節痛』を抱えている方、また「痛みを繰り返したくない!」という方に向けた内容です。
そして、もしこのお話に興味を持って頂いたら、2023年7月上旬に出版した「痛みは『習慣』で変わる!〜関節痛を根本から変える3つの習慣〜」の方を手に取って頂き、さらに理解を深めて頂ければと思います(Kindle Unlimitedの方は無料です!)。
痛みは取るだけで終わってはいけない
きっとこれをお読みのあなたは、今現在または過去に関節痛でお困りだったはずです。
そのため当然ですが、痛みを取り除く事が治療のゴールとなります。
病気に関して、困っていることを解決するのが医療の役割なので「痛みがなくなる」ということをゴールとしても何も問題はありませんが「再発予防」を心配されるのであれば、現在の医療アプローチでだけは不十分です。
というのも現在の医療では、表面化している症状に対処する事を比較的得意としていますが、症状の「根本的な原因」へのアプローチに関しては、あまり得意ではないのが事実です。
つまり、現代医療では、痛みがすぐに取れても、痛みが再発する可能性は拭えないということになります。
痛みの根本的な部分へアプローチするには、別の視点から症状を捉えなければいけないのです。
その解決方法が、今回の書籍のテーマである「習慣を変えること」です。
痛みを根本から変える3つの「習慣」
関節痛は、ある日突然訪れますが、実は「ある日突然」ではありません。
と言いますのも、関節痛の多くは、関節への日々のストレスが積み重なった結果として起こる場合が多いからです。
例えば、膝の痛みの典型例としてよく耳にする「変形性膝関節症」。
膝がO脚に変形することで膝の内側に痛みを発症する疾患です。
名前の通り「変形」していくことが病態の一部なのですが、この「変形」は何も一日や二日で起こるものではないことは想像できるかと思います(普通に生活していて一日二日で変形したら大変です!)。
通常は、長い時間をかけて徐々にO脚に変形していき(生まれつきの人もいますが)、徐々に膝の内側へのストレスが強まっていきます。そして、その先に「痛みの発症」があるんですね。
腰痛も同じです。
急な腰痛として真っ先に頭に浮かぶ「ぎっくり腰」。確かに急な痛みですが、これも腰へのストレスが積み重なった結果として起こる症状です。
特別な場合を除いて、痛みの発症には必ず、その部位にストレスをかけ続けている「習慣」がベースにあるんですね。
いつも腰・膝回りが疲れるといったことや、違和感は、その習慣が関節のストレスになっていることを表すサインです。
そうすると、痛みの根本的に変え、悪化や再発予防のためには「習慣」を変える必要がある事がわかります。
では、どんな「習慣」を変えると良いのでしょうか?
3つの変えるべき『習慣』【動き方・思考・食習慣】
痛みを根本的に変えるための『習慣(クセ)』とは、「動き方」「思考」「食習慣」の3つです。
言い方を変えると、これら3つの悪習慣が絡み合って、関節にストレスをかける状態となり、痛みを発症させていることになります。
3つの要因の絡み方は人それぞれです。
3つではなく、1つだけの要素が原因のケースもあるでしょう。
このあたりは、この先の解説を読みながら考えてみてください。
それでは1つずつ解説していきます。
痛みを根本から変える3つの習慣:①動き方のクセ
関節に負担がかかる「動き方」を変えましょう、という事が結論です。
臨床で患者さんを見ていると、膝を痛める方は「膝」、腰を痛める方は「腰」にそれぞれ負担をかけるような動き方をされています。
人には自然治癒力がありますので、痛みは一時的に引くかもしれません。
しかし、痛みが一時的に引いたとしても、関節に負担をかける動き方で生活していると、再び同じ部位を痛めることは火を見るより明らかです。
関節に負担のかかる「動き方」は変えた方が良いですよね。
例えば、簡単なところで言えば、床に落としたものを取る時に、膝を曲げて取るのではなく「股関節(脚の付け根)」を曲げて拾う、というようなシンプルなものでもOKです。
椅子から立ち上がる時に、腰が反っている人は、腰を丸めながら立ち上がる、きっとこの習慣の変化だけでも痛みが変化する可能性があります(事実、臨床で経験したことがあります)。
難しく考えなければ、専門家の指導がなくてもアイデア次第で習慣を変える事ができる方もいるでしょう。
とにかく「痛みなく、目的の動きをするにはどうすれば良いか?」と追求してみてください。そこにヒントがあります。
※「何をしていても痛い!」というような痛みの状況の方には、この対処方法は当てはまりませんので、お気をつけください。
痛みを根本から変える3つの習慣:②思考のクセ
一見すると「思考」は、関節痛となんら関係がないように思えますが、実は間接的に関与しているんです。
そこを解説しますね。
思考は場合によっては「自律神経」に影響を与えます。
不安やイライラなどといった感情は、自律神経を興奮させるように作用します。
自律神経が興奮すると、自律神経と関与していると言われている背中(肩甲骨付近)の筋肉が硬くなってしまうんですね。
一時的であれば問題ないのですが、これが慢性化していると、背中の(背骨の)動きが悪い状況が続くことになります。
身体全身が連動して動いて初めて、ストレスのない合理的な動きとなる構造のですが、どこか1箇所が硬くなると、たちまち非合理的な動きとなり、どこかの関節にストレスが過剰にかかってしまうのです!
その最終的な結果が「関節痛」で、これが「思考」が原因で関節痛を引き起こすパターンです。
この場合は、感情的になってしまう原因を探り、思考回路を変える必要があります。
もしかしたらあなたも経験があるかもしれませんが、「考え方を変えたら気持ちが軽くなった」ということがありますよね?
これがまさに、思考が身体(の動き)に与えている影響の典型的な例です。
いつも何か不安を抱えている、心配性、イライラしやすい、せっかちなどに心あたりのある方は、「思考回路を変える」というアプローチを検討しても良いかもしれませんね。
痛みを根本から変える3つの習慣:③食習慣
最後に解説するのが「食習慣」。先ほど解説した思考回路よりもさらに関係のなさそうな要素ですよね。
しかし、意外と深い関係があるんです。痛みを発症しにくい身体作りにもベースとして大変重要な要素と言えます。
さて、どのような食習慣が関節痛の発症と関連しているのでしょうか?
その一例が「腸内環境を悪化させるような食習慣」です。
具体的には。精製砂糖(お菓子やスイーツなど)やインスタント食品などの添加物を多く含む食品などを多く摂取する習慣です。
食習慣の悪化により腸内環境が悪化すると、なんと「思考」に影響を与えます。
うつなどの精神疾患も実は「腸内環境の悪化」が原因とも言われています。
うつなどは、自律神経に影響を及ぼしますので「思考のクセ」のところでお伝えした流れと同様に、関節痛を引き起こします。
悪い食習慣によって思考が変わり、それが自律神経を乱し、最終的に動きを変えて関節痛へと発展する。
こうしてみると、一見関係のなさそうな食習慣も意外と軽視できない要素ですよね。
人の身体は、普段食べているものからできています。
あなたの「食習慣」はいかがでしょうか?
【最後に】痛みが現れた「理由」を考え直してみよう!
それでは、今回の内容をまとめますね。
痛みの再発予防には、『習慣』を変える必要がある
その習慣とは「動き方」「思考」「食習慣」の3つ
動き方:痛みの出る動き方を変える。単純なものでもOK
思考:自律神経を興奮させるような思考(不安やイライラなど)を変える
食習慣:腸内環境を悪化させるような食事(砂糖や添加物など)を変える
習慣を変えるにはかなりの時間と労力を必要とします。
しかし、それだけ根本的な課題(習慣)を解決するのは大変ということです。
それでも、裏を返すと根本的な課題(習慣)を変える事ができれば、痛みの再発リスクはグッと下がるとも言えます。
おそらく、自身も安心して生活を送ることができるようになっていると思います。
痛みが現れたのには「理由」があります。何かを変える必要があるということです、
これを機会にぜひ、自分の「習慣」を見直してみてはいかがでしょうか?
きっとその先には、また違った景色があると思いますよ。
さて、冒頭でもお知らせいたしましたが、今回のこのお話は、2023年上旬に出版した「痛みは『習慣』で変わる〜関節痛を根本から変える3つの習慣」にて、より詳しく、深く解説しています。
理学療法士である僕の10年以上に渡る関節痛の治療経験から導き出した考え方をギュッと詰め込みました。
腰痛・膝痛・肩痛それぞれに対する簡単な対処方法についてもご紹介しています!
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