標準化とローカル化。

私が仕事をしていて悩ましいと考えていることのひとつだ。

以前の会社は、上場していることもあってか、会計ルールが標準化されていた。つまり、誰がやっても同じように出来るし、着手しやすい環境だったということだ。

しかしながら、今の会社は独自の会計ルール(ローカルルール)が存在している。簿記には存在しないマイナス入力などがそうだ。

標準化というのは、誰でも出来るように世の中のベーシックにするということだ。それに対して、ローカル化というのは、その内部の人たちしか理解できないやり方や、ごく一部の限られた人間にしか出来ないことだろう。

ローカル化をしてしまうと、その中心的な人材が体調を崩したり、会社を離れた際に大変な目にあうことになる。事実、私の会社がその事態に陥った。それをしてしまっていては、良い人材は寄ってこないように思えてならない。標準化されていないことによる弊害は、業務を覚えることに多大な労力を要することだけに留まらない。

だからこそ、これからの私の課題としては、業務を標準化していくことだと考えている。それによって、誰がやっても簡単に引き継ぎが出来、業務を時間をかけずに覚えられるような仕組みが出来上がるはずだ。もちろん、自社で取り組まずとも外注するという手もある。それはそれで解決策のひとつだ。

いずれにせよ、会社がどのような状況に陥っても、自力で解決出来る状態を作っておくことに悪いことはないはずだ。

私の会社は、とても働きやすい会社だ。残りの懸念点は、業務のローカル化である。会社の人手が不足してきている今だからこそ、取り組んでいきたいことのひとつである。


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