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「継続は力なり」 前号「今からでも遅くない」の番外エクササイズ編

<初めに>

前回の記事で、「今からでも遅くない 私が47歳から始めて数年でスラローマーの仲間入りをするまで」を紹介しましたが、今回はその番外編という事で、日々のトレーニングの仕方についてお話します。


<きっかけ>

ウインドサーフィンをするようになって、はじめのうちは体中の筋肉がきしんでへとへとになります。ボードの上に立ってバランスを取るだけで、普段使わないような筋肉も総動員することになるからです。少しでも長く、へばらないで海の上にいられるようになるため、体力をつけなければいけないと、始めたことがあります。それが今回のお話です。


<子供のころ>

小学校3年か4年生のころ、私は自転車で砂利道を走っていた時に転んでしまい、左足を大きく切って、15針も縫うけがをしたことがありました。毎日学校が終わると、外に飛び出していって遊んでいるような活発な子供が急に外に出られなくなったのです。当然のように太ってきました。そこで母親の発案で、縄跳びをすることにしました。1日に1回飛び500回と2回飛び50回。飛ぶ回数を決めて毎日自宅の庭で跳び続けました。この時は母親と一緒にやっていたので、なんとか続けることができたのかなと思います

すると成長期と重なったのか半年ほどでみるみる身長が伸び、ぜい肉も落ちて筋肉質の体に生まれ変わったのです。それを見た保健の先生が私に「どうやったのか教えてくれ」と聞きに来たり、体育の先生に呼ばれて皆の前で私の足の筋肉を披露させられたりしました。小学生で、足に力を入れると力こぶのような筋肉になるのは珍しかったんでしょうね。恥ずかしいやら誇らしいやら、何とも言えない気持ちでした。

<再チャレンジ>

ですから、今回も始めのうちは縄跳びをやっていましたが、これだけを一人でやろうと思っても、ついついおっくうになって、毎日が1回抜け2回抜けてそのうちやめてしまいました。なんかばからしくなったんですね。残念ながら一人でやり続けるだけの精神力を私は持ち合わせていませんでした。

<思い付き>

ちょうどそのころ私の家ではコーギーという種類の犬を飼っていました。(前回の記事の後半に写真を載せています。)コーギーというのは意外と活発で、ある程度の運動も必要なことがわかり、1日2回家族手分けしてお散歩に連れて出るようになりました。その時、ただ歩いているだけではつまらないな、時間がもったいないなあと思うようになり、お散歩中の歩きながら出来るトレーニングはないかと考えたのです。

<実践開始>

早速スポーツ用品店にでかけ、トレーニング用品をあれこれと眺めているうちに、これだ!とひらめいたのが、次の写真のようなダンベルと巻き付けるタイプのウエイトです。ウエイトを足に巻き付けて歩いたら、足腰を鍛えられるんじゃあないか、手も遊ばすのはもったいないので、ダンベルを持とう。


足に3キロのウエイトを巻いて


手には4キロのダンベルを持って

そう思って手始めに一番軽い1キロのものを買って帰り、両足にウエイトを巻き付け、両手にダンベルを持って、犬のリードとうんちパックを持って散歩に出たのです。家内もそんなの持っていてちゃんとお散歩できるの?うんち拾えるの?振り回したり引っ張りまわしたりしないでよ!と非常に警戒されました。それもあって最初は恐る恐る、ゆっくりと歩きだしました。でも重りを持っているので手は大きく振り、歩幅は広く歩くようになります。今から思うとその時飼っていた犬が活発なコーギーでよかったと思います。向こうも何か変なことしているなと思ったのか、逆に喜んでよくついてきてくれました。

<本格的に>

慣れてくると、1キロではつけている気がしなくなります。2キロに上げてもうしばらくすると又物足りなくなり、最終的に足に3キロずつのウエイト、手に4キロずつのダンベル、合計14キロを持って出るようになりました。本当はもっと重くてもよかったのですが、足に巻くウエイトがそれより重いのがなかったのでそこでストップしました。これ以上重くしていたら、どこかを痛めていたかもしれませんね。

<効果抜群>

重いダンベルやウエイトを付けているので、リズミカルにすっすっと速足で行くことになり、相当いい運動になります。エネルギーを大量に消費し汗をかきます。ですからだんだんと薄着になり、真冬でもTシャツ1枚で出かけるようになりました。それでも気持ちいい汗をかきます。おかげでその冬には10キロ減量に成功しました。嬉しい副産物です。バーベキューパーティーで、右手で(私は左利きですが)若者20~30人抜きをしたこともありましたね。

<あの人も>

皆さんは三浦雄一郎をご存じですか?「エベレスト登頂3度の日本人冒険家でスキーヤー」です。後から知った話ですが、この三浦雄一郎さんが行っているトレーニング方法が、なんと足にウエイトを巻き付け、リュックに20キロの重りを入れて担いで歩くというものです。手にダンベルはありませんが、発想は同じものですね。

SIXPADホームページより
三浦雄一郎(冒険家・プロスキーヤー) | SIXPAD for ALL | SIXPAD-シックスパッド公式サイト (mtgec.jp)

「歩きながら鍛える」つまり、ウエイトトレーニングが主目的ではなく、歩きながら散歩しながら結果的にトレーニングになっているという事なのです。トレーニングしなくっちゃと真正面に構えて取り組むと、”やらなければいけない”という使命感や強迫観念に押しつぶされてしまい、かえって長続きしなくなってしまいます。高い会費を払ってジムに入会しても、続かなければ無駄遣いになってしまいます。私がしなくなった縄跳びもそうでした。そうではなく、ちょっと斜に構えて一石二鳥を狙う方法がこれだという事ですね。何かしながら、私の場合は散歩しながらですから、トレーニングしていたという感覚はありませんでした。知らず知らずのうちに、結果的にトレーニングになっていたという事です。

<まとめ>

「継続は力なり」 これを実践するために必要な取り組み方、誰かと励ましあいながらできればそれに越したことはありませんが、社会人になるといつも都合が合うわけではありません。そこで一人でも無理なく続けられる方法、これが今まで述べてきたような、”ながらトレーニング”です。この何かをし”ながら”を見つけることこそが重要という事です。

ジムに通うばかりがトレーニングではなく、体を鍛える方法は、どこにでもあり、身近なところに、転がっている。何かをしながらついでにできること、工夫とアイデア次第で無理なく続けることができることをどんどん探していきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも気になって、心に残ることがあれば幸いです。よろしければ、スキ・フォローなど頂けるととてもうれしいです。これからもお役に立てそうな記事を投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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