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2人がそこに「いる」

voicyの文字おこし:西任暁子さん編
今回は、
【コミュニケーションってそもそも何?真髄は〇〇すること!】
についての配信を文章にしました。

この題名の答えが、

2人がそこに「いる」

ということです。

ぜひ、お楽しみください。



【耳で聞く!】~音声配信voicy~

こちらでどうぞ!


【文章で読む!】

《河合隼雄さんの紹介》

さて、今日は、心理学者、河合隼雄(かわいはやお)さんの言葉をご紹介させていただきます。皆さん、河合隼雄さんって、ご存じでしょうか。臨床心理学者 ですね。まあ、あの、ユング心理学を日本に持ち込んだ人として、有名だと思います。あとは、文化庁長官を務められたということで、 えー、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。村上春樹さんとの対談の本とかを出されたり、まあ、その、いろんなジャンルの方とね、コラボして、本を出されてますよね。

そんな河合さんの本は、本当にこう、もう、ここ20年以上、あの、ずっとずっと、読ませて、学ばせていただいています。そんな河合さんは、2007年にお亡くなりになっているんですが、別冊太陽という雑誌でね、「魂に向き合う 河合隼雄」という特集が組まれていまして、えー、今ちょうどね、その雑誌を読んでいるところなんですね。表紙にはこんなふうに書いてあります。

【人の心のわからなさを見つめ、日本人が生きていくありようを独自の視点で考え続けた臨床心理学者】

河合さんは、神話とか昔話に日本人の心の真相が現れているんじゃないかということで、えー、研究されたり、また夢の研究も結構されていた方ですね。最初の10ページぐらいにはですね、この別冊太陽。河合さんのいろんな言葉が紹介されています。例えば、つなぐ人というところ。

《「いる」ということ》

では、心理療法で最も大切なことは何だと思いますか?
2人の人間がともにそこに「いる」ことであります。この「いる」にかぎかっこがついてるんですね。2人の人間がともにそこに「いる」、それが心理療法で最も大切なんだと。

その2人の間は、治(なお)す人、治される人として区別されるべきではありません。2人でそこに「いる」間に、一般に「治る」と言われている現象が副次的に生じることが多い。と言うべきなのでしょうね。

皆さん、どう思われますか、この言葉。こう、心理療法士が治す人としてそこにいて、患者さんが治される人。ねえ、そうやって区別するべきじゃないんだ。2人でそこに、ともに「いる」 と、結果として「治る」と言われている現象が生じることが多いっていう風におっしゃってるんですね。

《コミュニケーションにおいては》

これ、私、コミュニケーションにおいても同じだなという気がします。コミュニケーションにおいて大切なことは、2人の人間が共にそこに「いる」っていうこと。

この「いる」に、かぎかっこが付いてるっていうことはどういうことかって言うと、今ここに本当に「いる」ってことです。身体が、ただそこにいるだけじゃなくてね、身体がそこにあったとしても、心はどこかに行っちゃってるっていうことってありますよね。気もそぞろなんて言葉もありますが、そうじゃなくて、自分の全てで、そこに「いる」っていうこと。

その2人の間は、話す人と聞く人として区別されることがない2人でそこに「いる」っていう間に、 2人の間に「繋がる(つながる)」とか、「分かり合う」とか、あるいは「癒し(いやし)」といった現象も結果として起こることがある。

《分かち合う》

コミュニケーションとは何かって言われたら、言葉の元々の意味というものを調べていくと、ともに分かち合うっていうことなんですけれども。じゃ、何を分かち合うのか。
ま、一般的にはね、コミュニケーションっていうと、喋る(しゃべる)っていうことですから。ま、喋って、え、言葉というものを使い、えー、情報とか意見を分かち合うことだというふうに、捉(とら)えられるかもしれませんが、

えー、私は、その、何を分かち合うのかと言った時に、 「場(ば)」を分かち合うんじゃないかという感覚があります。その「場」ですね。2人がそこにいる「場」というものを分かち合う時、ま、言い方を変えるなら、「スペース」ですね。えー、それは、その、物理的な、うーん、空間はもちろんなんですけれども、それ以上に、この心理学ということでもあるので、えー、 あえて言うならば、意識というスペースですね。

それを分かち合う時に、それが、あの、本当のコミュニケーションになるんじゃないかっていうふうに思っています。ですから、この河合さんの言葉、これあの、ユング心理学と仏教っていう本の中にね、ある言葉なんですけれども、うん、 心理療法だけじゃないなって思いました。

《2人がそこに「いる」》

コミュニケーションにおいて、人と話す時に、本当にですね、2人の人が「そこにいるか」っていうこと、これが、本当に、とてもとても、大切なことだと感じています。はい。

これは、職場であれ、家族であれ、親子であれ、恋人同士であれ、夫婦であれ、お互いがそこに「いる」ということ。はい。この、「いる」ということは、言葉を尽くして説明したとしてもですね、これはもう、うん、あの、体験 するしかないことだし、皆さんもなんとなくわかるんじゃないかなと思うんですよね。うん。

2人がそこに「いる」っていうこと。

よかったら、
今日のコミュニケーションにおいて、
誰かと話す時ね、
おはようって声をかけるときに、
そこに「いる」っていうこと。
誰かの報告を聞くときに、
そこに自分がまずは「いる」ということ。

「いる」ということを、
今日ちょっと心がけてみると、意識してみると、
さて、どんなことが起こるでしょうか。

「魂に向き合う河合隼雄 別冊太陽」リンクを貼っておきますね。


~以上配信内容はここまで~

【最後に】

voicyは音声配信なので、家事をしながら、通勤しながらとか、、、ながら聞きで、よりよい情報を得て、よりよく生きたい、ビジネスに役立てたい、自分を成長させたい人など、時間を効率的に使いたい人にお勧めのプラットホーム。

ですが

○文章で読みたい
○もっとサクッと必要な情報だけを抜き出して取り入れたい
○イイこと聞いた!って時に、自分でメモを取らなくてもコピペで楽に取れる

そんな人のために文字おこししています。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。

では。
今日もすばらしい一日になりますように。

西任さんのvoicyをもっと聞きたい人は
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