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監督の取材パニック


「おっさんずラブ」の映画に関する取材が始まった。

一般的に映画は『監督』の名前が、ドラマは『脚本』の名前が表に立つことが多い(これは単なる文化的な背景の違いで、やってることはお互いあまり変わらないのだが)。ということで、今回は映画なので、監督が取材の矢面に立つことになる。

僕は脚本なので出番はかなり少ないはずなのだが、今日は監督と一緒にいくつかの雑誌媒体の取材を受けた。監督と出会って六年ぐらい経つけど、二人で取材を受けるのは初めてかもしれない。不思議な感覚。

途中、監督がドラマのチームをサッカーに喩えすぎて「サッカー雑誌じゃないよね」と我に返るシーンがあった。確かにチーム作業なので、僕も配役を考える時にサッカーチームになぞらえ、「この人はワントップFWで、この人は司令塔的なMF、この人は点が取れる(笑いが取れる)DF」などと考えながら相関図を作ることがある。

監督も現場において、気持ち良く演技(プレイ)させるために戦術を練り、人に役割を与えるところが、サッカーに似ていると感じたのかもしれない。

盛り上がってヨーロッパのサッカーとブラジルのサッカーの違いに話が展開したところで、いったん止めようということになった。

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