但木一真 Kazuma Tadaki

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但木一真 Kazuma Tadaki

プロデューサー。教育サービスをつくっています。お仕事の依頼がありましたらフォームからお願いします → https://forms.gle/MdjTStVH3osvZSAL7

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但木一真のプロフィール

仕事のご相談がありましたらこちらの問い合わせフォームからご連絡ください。 概要コンテンツビジネスの専門家。ゲームを中心にコンテンツ全般、同領域に関わる最新テクノロジーやインフルエンサーエコノミーを研究しています。 主な実績・デジタル教育施設REDEEの事業責任者(2020年~2023年)・WIRED.jpで「ゲーム・ビジネス・バトルロイヤル」の連載(2020年~2022年)・書籍「1億3000万人のためのeスポーツ入門」編著・国内eスポーツ市場規模の試算(2018年~20

    • 事業をやっている人間が自力でシステムの内製を始めた理由

      今年の7月から「REDEE」(https://redee.game/)という教育事業の責任者をやりながら、そこで顧客が使用するシステムの開発を始めました。 以前働いていた会社で基幹システムや簡単なVBAを使ったシステムを触っていたことはあったのですが、WEBアプリケーションは初めてです。 WEB技術のことを何もわかっていないし、JavaScriptについても「なんだこのカッコの多さは…」状態だったので、大量に本を買い、Udemyでハンズオンのレクチャー動画を買い、Goog

      • TSMエーペックスレジェンズ部門の試合動画が世界で一番おもしろい

        Team SoloMid FTX(TSM)というゲーミングチームはForbes曰く世界で一番企業価値が高いらしい (企業価値は4憶1,000万ドル、推定売上は4,500万ドル)。『リーグオブレジェンド』、『フォートナイト』、『レインボーシックス シージ』といった幅広いタイトルの部門を有する名門チームだ。 で、そのTSMのエーペックスレジェンズ部門のゲーム配信が驚異的に伸びている。直近の公式大会Apex Legends Global Series(ALGS) Champion

        • マイケル・ジョーダン: ラストダンスとSNS以前の世界

          Netflixの『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』を週末に一気観した。シカゴ・ブルズ黄金期を知っている世代が90年代を懐かしむものとしてこれ以上のものはないだろうし、エアジョーダン、スマートじゃない携帯電話、ダブダブのスーツが画面に出てくるだけで嬉しくなる。 (でかいスーツを取り上げたViceの記事) 90年代のマイケル・ジョーダン(とブルズとNBA)の人気は異常だった。MJは地上で最も有名な人間だった。エア・ジョーダンが全世界で発売され、NBAの放映権が200か国

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          Discordがゲーム専用→誰でも使えるサービスへ ゼロコストで始めるコミュニティ運営

          ゲーマー御用達のグループチャットツールDiscordがブランディングを刷新。「Your Place to Talk」と題した投稿を公式ブログで公開し、今後はゲーマーだけではなく、あらゆるコミュニティが使えるようにブランドを変えて、サーバーを作成しやすいように改修していくとのこと。 (※トップ画像は上記ブログより引用) コロナ禍の影響でオンラインのコミュニケーションが盛んになっているのにあわせて、Discordが本腰を入れてコミュニティ運営のプラットフォームとしての覇権を取

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          リモートワークは"働きすぎ改革"になるのか

          元PlayStation Worldwide Studiosの会長Shawn Laydenがゲーム産業の"働きすぎ問題"について、今後は改善されなければならないと発言。 毎日オフィスに出勤し、週に80~90時間も働かないとダメ、という働き方は終わった。コロナ禍をきっかけにリモートワークが普及したことで、みんなが自宅でゆっくりとしたペースで働く時代がやってきた、とのこと。 AAAタイトルの「The Last of Us 2」をリモートワークで完成させたのだ。他のゲームスタジ

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          コミュニティは"人"につくのか、それとも"プラットフォーム"につくのか?

          Mixerのサービス終了を受けて、マイクロソフトはMixerのストリーマーをFacebook Gamingに移管する手続きを進めている。Facebook Gamingと契約を結べば今なら2,500ドルの一時金が支払われるのだが、多くのストリーマーはFacebookと契約する気はなさそうだ。 Mixerサービス終了直後に、Twitchは「うちはいつでもやってますよ」という王者ならではの嫌味を言っていた。昨年から自分たちのサービスを使っていたストリーマーを引っこ抜かれて相当お怒

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          エンターテイメントに点数をつけることは正しいのか

          「The Last of Us Part II」のMetacriticがレビューボムを食らっている。2020年6月29日時点でMetascoreが94、一方User Scoreが4.8。ポジティブのスコアが41,000件超に対して、ネガティブのスコアが52,000件超である。 リリース前後にメディアが大絶賛の嵐、10/10スコアを連発したことに対して、「お前ら金もらっただろ」という批判の矛が向けられ、アンチの勢いが増してしまった。IGNでレビューワーだったAlanah Pe

          エンターテイメントに点数をつけることは正しいのか

          無料で遊べるゲームが当たり前にならないように

          コンサル会社Deloitteが毎年「Digital Media Trends report」というレポートを出していて、そこでコロナ流行後にアメリカのエンターテイメント消費がどのように変化したのかということを分析している 暇つぶしにサブスクを始める人と、経済的に苦しくなってキャンセルする人の両極に分かれたそうだ。とりあえず試してみる→辞めるというプロセスの速度が速まり、「本当に継続する価値があるの?」というシビアな評価が行われるようになった。 あらゆるエンターテイメント消

          無料で遊べるゲームが当たり前にならないように

          『ポケモンユナイト』とジャンルに新しいプレイヤーを招くということ

          株式会社ポケモンとTencent Games共同開発のポケモンのチーム戦略バトルゲーム『ポケモンユナイト』が発表された。 ※トップ画像の引用元は上記映像 ポケモンを使ったいわゆるMOBA(Multiplayer online battle arena)であり、『王者栄耀』(日本では伝説対決の名称)と『League of Legends』というMOBAジャンルの人気ゲームを運営するテンセントが世界有数のIPであるポケモンと組むことで、「これはヒットしそう」と予感させるタイト

          『ポケモンユナイト』とジャンルに新しいプレイヤーを招くということ

          手越祐也がゲーム業界にもたらしたもの

          手越祐也緊急会見が128万人というYouTubeの視聴者数を記録し、WEBメディアからワイドショーから色々なところでジャニーズ退所にまつわる話がこすられていると思うので、この記事ではゲーム業界にとって彼がどんな存在になったのかという話を書く。 2020年2月、手越祐也がゲーム配信サービスのOPENRECの公式アンバサダーに就任するというニュースが流れた。ジャニーズ事務所所属タレントがゲーム番組を持つというのは異例で、しかも初回放送はライブ配信。荒野行動をプレイする動画で同時

          手越祐也がゲーム業界にもたらしたもの

          YouTube以上Twitter未満のスピードで、noteを使ってテキストを書く

          自分は今までTwitterを主戦場と定めて日々ツイートを投稿して、人の反応をみて一喜一憂してきた。ツイートが伸びれば嬉しいし、コメントにはこまめに返すようにしている。ありがたいリプに紛れて、糞リプもたくさんもらう。 ツイートというのは光の速さで他人のタイムラインを流れ、光の速さで消費される。そのスピードのなかでツイートが拡散されて、思いもしなかった人に読んでもらえるという楽しさはあるのだが、そのあとには(ほとんど)何も残らない。せっかく面白いアイデアを投稿しても、すぐにタイ

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          俺たちはただ良い音が聞きたくてゲームをやっている

          2020年5月におけるグローバルのモバイルゲームダウンロードランキングで1位になったのはCrazy Labsの「ASMR Slicing 」。 色んな形状の物体をナイフを使って上から下へカットしていく、ただそれだけ。カットするときに「スーーーー」、下までカットし終わった時に「トン」という良い音がする。タイトルに冠されている通りASMR、つまり心地よい音を楽しむゲームである。 音ゲーというジャンルは昔からあったし、ゲームのプレイにあわせて気持ちいい効果音が出るというのはデザ

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          狩野英孝はいかにしてトップゲーム配信者になったのか

          コロナ禍でテレビ・イベントの仕事が減った芸人が次々とYouTubeチャンネルを開設している。とはいえ、ソーシャルディスタンスを保ったまま撮影を行わなけなければならず、企画の種類も限られている中で、少ない手間で始められるゲーム系コンテンツが人気だ。 ビデオゲーム好きを公言する芸人は数多くいたが、ゲーム実況動画をYouTubeにアップロードしている人はほとんどいなかった。改めて2014年からこの道を切り開いてきたゴー☆ジャスは偉大である。 カジサックにはじまる芸人YouTub

          狩野英孝はいかにしてトップゲーム配信者になったのか

          クロスプラットフォームは夢の世界か、それとも宗教戦争の始まりか

          6月19日にEAのオンライン発表会EA Play Liveが行われて、そのなかで「Apex Legends」のSTEAM版、Nintendo Switch版がリリースされることが発表された。さらに全てのプラットフォームのプレイヤーが混在してマッチングされるクロスプラットフォーム化が発表された。 で、結構燃えた。 ※トップ画像引用元は上記EA Play Live動画 クロスプラットフォームはパブリッシャーの夢であった。あらゆるデバイスのプレイヤーをマッチングさせることで、

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          スポーツがゲーム配信をまねて投げ銭を導入してもうまくいかない理由

          無観客試合で興行を再開しようとしているプロサッカーリーグが投げ銭を導入しようとしているそうだ。鹿島アントラーズが行ったオンラインイベントで専用アプリを導入したり、浦和レッズの練習試合で行ったりと、サッカー業界が投げ銭システムに熱い視線を送っている。 サッカーだけではなくてスポーツ界が「時代は投げ銭。やっぱり投げ銭。チケット収入にかわる収益の柱は投げ銭だ」とタピオカブームみたいなことになっているらしく、それはちょっと危険なのではと思った。 スポーツの投げ銭については自分がと

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