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#508【高ころび八起き?】

七転び八起きという
言葉があります。

何度失敗しても
あきらめることなく

挑戦し続けるという
意味で使われますが、

転びすぎると
また起き上がるのが
大変なので、

大やけどには
注意したいところですね。

=====

最近、ある知人が
七転び八起きに引っかけて

高ころび八起き
と言っていました。

気の利いたシャレだと
感心したのですが(笑)

この「高ころび」は
どこから来ているか
というと、

戦国時代の雄
織田信長を評して

天正元年に
当時の毛利元就の僧である

安国寺恵瓊(えけい)の
書状に書いてあった言葉、

信長之代、
五年、三年は
持たるべく候

明年辺は公家などに
成さるべく候かと
見及び申候

左候て後、
高ころびに、
あおのけに転ばれ
候ずると見え申候

ここに
「 高ころび 」という
言葉が出てくるのです。

この安国寺恵瓊の
書の意味は、

織田信長の時代は
5年や3年は
続くであろう

近いうちには
公家になるかも
知れない

しかし、
その後は高ころびに
転落するだろう

というような
意味になります。

実際、この文章が
書かれた9年後に、

本能寺の変が起きて
信長は高ころびに
転落することになります。

=====

織田信長の例は
極端だったのかも
知れませんが、

わたしたちの人生では
どんな人にとっても

いろいろなイベントや
トラブルが発生するもの。

たとえ、何をやっても
絶好調で

イケイケ・ドンドンな
状態が続いていても

思わぬ油断や
やり過ぎ、計算ちがい
によって

予想していないワナに
はまってしまうことも。

急上昇・急降下は
投資の世界でも
つねに起こっています。

FXなどの短期トレードや
暗号資産、NFTの世界では
日常茶飯事です。

わたしは
FXは未経験で、

暗号資産関連も
トップ銘柄しか

触らないことに
していますが、

それでも
山あり谷ありの相場
さけられないのです。

であれば、
1点張りや多額の投資は
極力さけて、

無理のない範囲で
月々コツコツと
積みかさねていくような

そんな投資方法を
オススメします。

=====

先ほど挙げた
織田信長は

戦国の世を変える
大きな仕事を
つぎつぎと
なし遂げましたが、

過激で無理な命令や
比叡山の焼きうち
などもあって

最後は部下の裏切りで
非業の最期をとげました。

あとを継いだ豊臣秀吉は
見事、天下統一を
なし遂げましたが、

国外へ戦争を
しかけたことで

政権内での
組織の分裂を
まねいてしまい、

息子・秀頼の代で
亡んでしまいました。

結局、どんな苦難でも
その都度、耐え抜いて

無理をせずに
確実に足元を固めていった
徳川家康が天下をとり、

その後の長い太平の世を
つくることになったのです。

いつの世も
急激な成長や
無理のあるやり方には

大きなリスクが
ついて回ります。

高ころびにならないよう
慎重な行動と成長を
心がけていきましょう。

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