「仕事をやめたい。でもやりたいこともない。」反芻思考と付き合う週末。
久しぶりに誰にも会わない土日。
日記を見返してみたら、7月末くらいからずっと家族やチームメイト、職場の仲間に会ったりしていたらしい。
そうなると、特にやることもないアラフォー・ソロライフ。
まず、土曜日はたくさん掃除をして、観葉植物を整理した。
とりあえず、直置きしていた観葉植物が元気に巨大化してきたので、格安なプラスタンドに乗せて見栄え良く。
高さをほんの少し上げるだけで、素敵に見える。
どれだけ恋愛に強い観葉植物を育ててもなんの結果も出ないので、視点を変えて、次は厄除けの観葉植物も買うことにした。
ワンルームマンションがどんどん緑化されていく。
結婚がこれ以上遠のいたら、そのうちジャングルになりそう。
晩御飯には、ちょいと奮発して、イカを購入。
盆に山形で食べた味を再現したくて「玉こんにゃくイカ」を作る。
おいしいものを食べに行くのも楽しいが、食べたいものを作るのも週末の楽しみだ。
手間はかかるが、料理は生きている感覚を味わえて元気が出てくる。
ソロライフの土日は、基本的に朝昼晩すべて自炊するのである。
日曜日の昼間には、ちょっと遠出してカフェに行った。
今できる最高のおしゃれ服で、バッチリ髪もセットして。
うん。
まだまだ、かっこいい💛
上から読んでも、下から読んでも山本山の山頂。
小千谷市にある、素敵な雰囲気のカフェだ。
とてつもない濃霧もまた、風情。
仕事を辞めたい。
でも、やりたいこともない。
明日も仕事に行きたくない。
でも、休めない。
こんな反芻思考が毎日のように繰り返される。
ほんのり苦いコーヒーが、反芻思考をにぶらせる。
遠出してカフェに来ると、近場のカフェより思考がクリアになる。
悩むのも、楽しい。
昨今のメンタル調整ブームによって、反芻思考ほど体に毒を及ぼすものはないことが判明している。しかし、中野信子だったかは(あいまいですいません)反芻思考する人は、慎重に行動でき、成功、出世することも多いと著書で述べていた。
以前は、どうやって反芻思考を止めて、チャレンジに時間や労力をかけるか…を考えていた。
でも今は、反芻思考できる自分の力を信じて、適度に反芻思考を受け入れて、その中で自分らしく生きる方法を考えている。もし僕が自分なりに成功するとすれば、こういう自分をうまく生かすことが必要なんだろう。
無理に自分を変えなくていい。
今の自分で今日まで結果を出してきたじゃないか。
アラフォー・ソロライフの醍醐味は、自分とうまく付き合うことだと思う。
と、考えていたら、まるで僕の心と同じように霧が晴れてきた。
ついついガソリン代を気にしてケチってしまうドライブ。
ついついめんどくさいが勝ってしまうドライブ。
毎週末、そういう自分が嫌になる。
でも、放っておいても、なぜかドライブに行かなきゃ気が済まない日が勝手にできる。今日みたいに。
だから、焦らなくても大丈夫。
ダメダメ人間を、そのままにしておこうか。
ドライブのお供は、ASKAのアルバム。
「wonderful world」
どん底に陥った人にしか書けない歌がある。
追いかけて、追いかけても
つかめないものばかりさ。
『太陽と埃の中で』より。
帰り路、ふと慧眼寺のことを思い出して、フラッと寄ってみる。
かの「小千谷談判」の地。
戦争を止めるには、自分は正しいのか、どうしてうまくいかないのか…
幕末の志士、河井継之助も同じように頭を悩ませながら歩いたはず。
志士たちが命をかけて守ろうとした国。
そんな国で、俺はやりたいこともなく、やりたくないことで頭がいっぱいになっている。
なんて固いことを考えていたら、寺のバス停に謎のアート発見。
何も考えずにやったことが、思わず誰かを笑顔にすることもある。
そんな風に思えば、今ダラダラやっていることも、誰かの役に立つこともあるのかもしれない。
晴れることない苦しみと付き合う毎日。
こんな日々も、数年すると美しく感じるのだろう。
かっこよく生きることはできない。
たくさん失敗して、たくさん立ち止まって。
決して若くはないけど、青春時代と変わらず悩み続けるしかない。
反芻思考も、悪くない。
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