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【先生・母親へ】子どもがやらかしたときの指導方法

先日、保護者との面談で
「子どもがいつも言うことを聞かなくて困っている」
「子どもが嘘をつく」
「悪いことばかりしようとする」
と、相談されました。


学校の先生をしていると、子育ての相談を受けやすいです。


ただ、僕は子どもがいない、未婚のオヤジなので
「一応、僕が学校でしていることでお話しすると…」
と言って、僕が意識してやってきたことを伝えることがあります。


怒り狂っているつもりですが、子どもがなぜか「優しい」と感じてくれる、激アマ教員ですが、そんな僕でも、生徒指導が困難なクラスをそこそこ立て直してきました!!


そんな経験をもとに、僕が意識してやってきたことについて、子育てのヒントになれば…と思って、ご紹介させていただきます。




1.まずは子どもの言い分を聞く姿勢を見せる


子どもは子どもで、いろいろな考えをもって日々生活しています。

それが大人からすれば「くだらない」とか「わがままな」と思っても、子どもにとっては真剣に考えた結果のことをもとに行動しています。
その結果大人から見た「悪いこと」をしてしまうのです。


宿題をしないことも、連絡帳を書かないことも、それなりの理由があります。あくまで、その子にとって、です。他の子と比べたりしてはいけません。ここでは、あくまでその子「個人」を大切にして考えてみてください。


実は、ここが、学校の先生でもできていない人がたくさんいるのではないかと、僕は見ています。


学校で何かトラブルが起こると、とりあえず当事者たちに聞き取りを行います。すると、はじめから「そんなことしていいはずがないでしょう!!」と、すぐに指導してしまう先生が、本当にたくさんいます。


こうなると、はじめにせっかく素直に自分の胸の内を話した児童も、次は自分を守るために嘘をつくようになります。賢くなると、先生が言ってほしい言葉をただ羅列して、反省したフリをする児童も出てきます。


ちなみに、生徒指導は複数の先生で行うことが多いです。
はじめはまったく口を割らなかった児童が、先生が変わると急に話し出すということも何度も見てきました。


生徒指導は、あくまで「児童らがよりよい生活を身に着けるため」に行います。そう考えると、先生が怒ることも、その子が反省することも、一時的なプロセスとしては必要かもしれませんが、それは最終的な目的ではないと思っています。


最初にわがまま放題言っていても、その後に「やっぱり良くなかったかも、先生」って考え、同じことを繰り返さないようにさせられれば、それで良いのです。(もちろん、子どもなので何度も同じ失敗もしますが)


つまり、素直に話をさせ、自分に嘘をつかずに向き合わせることができなければ、そこで試合終了です。


そのため僕は、「最初にすべて聞く姿勢を見せる」ことを大事にしています。
それが「嘘くさ!」とか「くっだらね~!」と思っても、です。
思いっきり人たらしになりましょう。

「この人なら話してもいいや」と、思われなければ、大前提として指導はとん挫します。


子どもが必死な顔をして話していることを、僕たちは決して邪魔してはいけません。大人だってそんなことやられたら「お前なんかに一生話すかよバーカ」って思うはずです(笑)


僕が生徒指導の現場に赴くときは毎回

「君ほどの男がどうしたのかね?」
「あら、いつもニコニコなのにどうしたの?」
「おお。なんか大変そうやな。話できそうか?」

って感じで、ゆっるーい、スタートを切ります。


絶対に、怒って事情聴取をスタートすることはありません。

かつ丼でもあれば、できるかもしれませんが(笑)



2.受け入れないが、受け止める


まず、上記にあるように、子どもなりに、思っていることをすべて言ってもらいます。終わったら

「まだないか??」
「本当に全部か??」
「あとでなんか思い出したらまた話してね」

てな感じで、あとで何かまた話し出すことを前提としたうえで声かけをします。もちろん、あとで何か子どもが言っても「さっき言ってなかったからダメ!!」なんて、言ってはいけません。

先ほども書きましたが、目的は子どもを叱ること、反省させることではなく、成長させることです。怖さなんて、むしろ邪魔です。いりません。


そして、話してくれた内容を完全に受け止めます
このとき、受け入れる必要はありません。受け止める、だけです。
ここがミソです。竹内のみそ饅頭です。

受け入れるのではなく受け止める

のです。


人の意見を受け入れようとすると、自分の中に取り入れようとすることなので、必ず心が反応します。
「それはわかる!!」
「ありえない!!」
など、です。

こうなると、THE・ENDです。


って、さっきから試合終了場面多すぎるか(笑)


まあ、受け止めるとは、簡単に言うとただ聞いておく、って感じです。
より、ドライな対応ですね。


「うん。そっか。それで~したんだね。」
「うん。素直に話してくれてありがとう。」


てな感じです。

一切、共感はしません。
そんなに嫌な印象はないですよね??

そう


もし子ども自身に行動を変えてほしいなら、そもそも共感はしないんです。


否定ももちろんしないんです。


この辺はコーチングも絡んできますので、話が長くなりすぎるので、今回はやめておきますが、興味のある方や、気になる方はぜひDMやコメントください。


とにかく、受け止めることで、子どもの行動変化を促すきっかけになっていきます。

3.「どうする??」と、一緒に考える


ここまで順調にきていれば、あとはあまり苦労することはないと思います。

それは子どもも「怒られる!」モードから「なんとかしなきゃ」モードに変わっているからです。

「なんとかしなきゃ」モードに入った子どもには

「どうする??」
「どうしたい??」
「今思えばどうしたらよかった??」


などなど、質問を中心に言葉を投げかけていきます。


最終的には、自分なりに答えを出していきますので、こちらが強烈に指導しなくても良いです。そして自分で「~したのは良くなかった。」「謝りたい。」「次は~する。」と言うようになります。


「そうやな。~は、君が言った通り、たしかに良くなかったな。」
「でもまあ、次に~したいってのはわかったし、先生それ応援するな!」


最後はこんな感じで、あっさりです。


ただし、ここでも子どもが決めたことにも
「本当にそんなのでいいの!?」
「絶対またやるやん」
なんて言って、否定してはいけません。

どうせ子どもは、同じ過ちを繰り前します(笑)
でも、大人になるまで繰り返すことは、さすがにないでしょう。

目的は、子どもの成長を促すことなので、子どもの行動変化にフォーカスしたいのであれば、怒りや否定はグッとこらえます。


僕たち指導者にとっては「明日すぐ」でも、子どもにとっては「明日すぐ」ではなくていいのです。長い目で見て、成長すれば…



まあ、こんな余裕がないことをしでかしてしまった場合や、絶対に譲れない
ときはキレれば良いとも思いますよ(笑)

ただし、子どもの人格を否定するのではなく、行動に対して怒ること!!





今回の内容は、僕の経験やコーチングスキル取得の経験から来ています。

子育てや、教育現場で使えるかはわかりませんし、人にとっては合う合わないがあると思います。

この記事をそのまま受け入れず、受け止めていただいて、自分に使えそうなものをアレンジしながら子育てに生かしてみてください。



それでは、ありがとうございました!!

ここまで読んでいただいて、他に気になることがある方や、興味のある方はインスタのDMやコメント、いつでもお待ちしております。


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