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『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』を読んでの感想

村上臣さんの「転職2.0」というタイトルの著書が話題になっています。

これからの転職について、勉強になることが多かったため、共有させていただきます。◎は感想です。

・「転職1.0」と「転職2.0」

転職1.0は、「日本型雇用」と呼ばれる従来の日本式のやり方。

これに対して筆者は、「2.0」の時代が始まるといっています。

最近は、ジョブ型雇用という言葉が広がっていますが、

これまでのキャリアの常識がすごい勢いで変わる中、

若い人でも「1.0」の考え方から抜け出せていません。

◎私の父もこの点、古くからある企業勤めであったため、1つの会社に長くいることが当たり前という人で、それが私も当然だと思っていました。

ただ、これからは転職は3-4回が平均になる時代が到来します。

赤字倒産などがあるように、大企業にいても、いつ倒産するかはわかりません。そういった意味で、終身雇用は崩壊しているともいえます。

そういったなかで、転職はこれからは「手段」として用いられることになるでしょう。

すなわち、自分が輝ける場所にいたい→そこはどこですか?と自分に問いかけ、それを実現する手段に転職が位置づけられると筆者はいっています。

◎これは、野球選手でいうFAのようなものに近しいといえますね。

自分が一番輝ける場所を求めて転職することは、今や当たり前なんです。

転職2.0→市場価値を高めるように動き、よりニーズのあるところにいくこと

転職するうえで、準備が必要ですが、自己分析はどうすればいいのかについても、筆者は述べています。

・ハッシュタグを自分につける

筆者は

ハッシュタグを自分につける

ことが大事だと言っています。これは自分の経験やスキルに横串をいれるものです。

このハッシュタグを掛け合わせるが重要です。

例えば、5つのハッシュタグのようなものです。

#ポジション →Sier
#業種 →ITコンサル
#スキル 能力、資格→ITパスポート、情報管理者
#経験 →海外駐在、MA、結婚とかもここに入ります
#強み→コンピテンシー

※コンピテンシーとは、ハイパフォーマンスな人に共通する原理
=リーダーシップ、コミュニティ能力、フォロワーシップ、プレゼン力、冷静さ、忍耐力、情報収集力
出来ないより出来るほうに注目してあげる

→これを掛け合わせることが大事で、

特に離れたところを掛け合わせると面白いと筆者はいっています

キーワード「希少性」を意識していく

上記でつけたタグをホットな領域で掛け合わせることでいかに希少性が出るかを考えて行動すること

それはすなわち、自分のなりたい将来像から逆算できますか?ということ

=転職は手段ということです。

◎どうなりたいからどの職種を経験しこうという考え方がここでいう「転職2.0」であり、あくまで転職先は、チェックポイント。

・ハッシュタグの整理をする

仮説を立てつつ、これまでの行動経験を短くまとめておくことが大事だと筆者は語っています。


◎キャリアコンサルタントなどに相談することで、より客観的に分析できると思います。今は個人で簡単に登録できる転職サイトがあります。そちらからエージェントにアクセスすることで相談は可能だと思います。

筆者は、ここで5つのジャンルをごっちゃにしないようにと注意しています。緻密な分析を行った上で、自分にタグ付けをし、その精度を上げることが重要だといえるでしょう。

・業種(業界)、ポジションのどちらかは固定して探すこと


これは、最初のべた5つのハッシュタグについてです。

業種(業界)、ポジションのどちらかは残してスライド(転職)する
→これをすることで、可能性がどんどん広がっていくだけでなく、転職においては、大きなミスをしないと筆者は言っています。

どんな業界が今伸びているのか、という疑問については下記の通り挙げられています。

「有価証券報告書」をみる
Investor Relations=投資家向け情報

業界1位の会社の最初のサマリーをみることで、業界の動向を知ることができます。業界の2位3位はどちらかといえば、その業界のシェアの取り方を書いていますので、あまり参考にはなりません。


【ポイント】

・構造的に業界が厳しいかどうかがわかる
・ホットな領域が分かる

・会社にいるなかで一番してはいけないことは、我慢すること

◎会社は、守ってくれそうで守ってくれません。

まよったら、転職する選択肢は、今は「普通」なのです。

身体が壊れるまえに、転職するのは個人的には合っていいと思っています。

・よくある質問「大企業かベンチャーか」

これについては、私も納得した基準が紹介されていました。


ベンチャー向き = 与えられた仕事以上にしたい
大企業向き = 与えられた仕事に専念したいか

◎ベンチャーも大企業も経験している私からしてみると、この適正基準、確かにそうだなと思うことがありました。


以上、村上 臣さんの「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」の紹介です。これまでの概念からの脱却について、とても興味深く、そうだなと思うことが多々ありましたので共有させていただきました。

それではまた。

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