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持つべきものは。

「めっちゃ急やねんけど」から始まった、大学の同級生からの連絡。
その連絡が、私の中に潜んでいた蟠りが2つ解ける、きっかけとなる。
 
小学4年生の頃、親は妹と私に2つの選択肢を与えた。
「英語を学ぶか、中国語を学ぶか。」
当時、私は何を思ったのか中国語を選び、それから6年間、中国語を学んだ。

「中国語を活かしてほしい」という親の密かな思いがあることを知りながらも、
私は活かす道を選ばなかった。

そこに舞い降りてきた、一つの機会。
「高校で新しく導入するプログラムで、中国語の講師をしないか」という、先述の同級生からの依頼だった。

「今の自分が役目を果たせるだろうか」という不安はあったが、
それよりも、ずっとあからさまに潜んでいた2つの蟠りが飛び出してきた。
「また教壇に立ちたい」「親への恩返しをしなければ」ー。
私は依頼を引き受けた。

新しく導入されるプログラムについて話を聞いたとき、
生徒たちの未来が広がる可能性と、
教員たちや保護者たちの思いが詰まったプログラムだと思った。
その一員になれる喜びは、とても大きかった。
 
中国語の講師として、私の名前をあげてくれた同級生のおかげで、
私の中の蟠りが2つ解けた。
こうやって、書くきっかけをくれたのも、大学の同級生だ。

やはり、「持つべきものは同志である」と、心の底から思う。
ありがとう。

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