「英語がニガテ」な小中学生さんのメンタルが低下する原因(ひとりごと➁)


以下は、北上セミナー、佐々木が生徒さんたちから面談の時にお伺いしたことをまとめたものです。

【今の学校の教えに合わない生徒さんたちが一部います】
今の学校英語は、座学よりもピアワーク・グループワークが好まれています。このピアワーク・グループワークを「いやがる」生徒さんが、英語の授業で「さらし者」にされた、と感じて、英語を決定的に「見るのも・聞くのも」いやだ、になるのです。

【性格的にさらし者にされるのが嫌な生徒さんたちー他の教科の自信喪失に】
このように英語で「さらし者」にされたと「感じる」ことで、他の教科のパフォーマンスにまで影響が及ぶ生徒さんが多いです。このように「感じる」生徒さんたちは、思春期特有のナイーブさを持っていますから、英語がきっかけで人の目を気にするようになるのです。

【今の学校英語は、ハイパフォーマンスの生徒さんたちと、絶対嫌いな生徒さんたちの両極を産んでいる】
座学よりもパフォーマンスを多くして、英語を見聞きしゃべる分量を絶対的に増やし「使える」英語力を養おう、というのが今の学習指導要領英語の要点でした。文法の説明や書く時間などを最小限にし、パフォーマンスの時間を増やそう、と言う視点です。
結果、このやり方にしっかりハマって英語がとても得意になる生徒さんたちと、本稿で触れたように英語を絶対的に嫌い、他の科目のパフォーマンスにまで悪影響が及んでいる生徒さんの二極に分かれているのです。
学校の指導が「間違っている」のではなく「合う生徒さん」と「合わない生徒さん」が同時に生まれることが問題なのです。

【この問題は中学以降にも及びます】
このような問題を抱えたまま
中学では「小学校で習ったよね??」
高校では「中学校までは大丈夫だよね??」
となり、
英語が徹底的に好きな生徒さんたち以外は、絶対的に嫌いな生徒さんたちの塊ができかねません。

【今後の課題】
ですので課題は2つ(無数ありますが本項ではまずは絞ります)
①現行の学校の指導法で英語がなぜ嫌いになるのか、好きになるのかの理由を、出来るだけ多くの生徒さんからヒアリングして統計的な処理を行い、できるだけ学問的に正確に近いものを提示する
➁徹底的に嫌いになった生徒さんにどのようなケアをするのか、そして英語に前向きになってもらうか。グループワーク・ピアワークがニガテな生徒さんには文法事項や機能や意味を説明する個人指導がセミナー内では今のところ最適解。但し、いまのところの最適解なので、さらなるいい手法の模索(実際に弊塾では学校英語が合わなかった方が2年間の指導で準1級までいったケースがあります)。

【あとがき】
今日の更新は論文を書くための問題提起で終わりましたが、目の前には「英語で困っている」生徒さんが常にいらっしゃいますので、レポートを書きつつ同時進行で授業の工夫をしていくことになると思います。よろしくお願いいたします。

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