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ダメなところを正直に伝えて好意を勝ち取る心理テクニックとは?

心理学的に正しいアピール方法

私たちは好きな人の前では、相手に好かれたいがために、ついカッコをつけたり可愛こぶったりしてしまいます。

また、なるべくなら自分の過去の失敗や不得意なことは隠しておきたいなと考えてしまうところもあります。

本人に嘘をつくつもりがなくても、相手を喜ばせるために話を少し盛ってしまったり、重要なことをあえて省いて伝えることもあります。

私たちはこちらから好意を寄せる相手には自分の良いところをたくさんアピールして、ダメなところは目立たないようにしておきたい心理を持っているのです。

しかしこうしたちょっとした隠し事でも、私たちは後ろめたさを感じてしまい、相手の前に緊張してしまったり思うように話すことができなくなってしまうことがわかっています。

無理をしてカッコをつけようとすると、逆効果になってしまうのです。では、どうしたらいいのでしょうか?

答えは、自分の弱点や苦手なことを素直に相手に伝えればいいのです。その方が人間関係がより深まります。


ダメなところを一緒に伝えた方が評価が高くなる

例えば、アメリカの心理学者であるアレン教授は、良いところだけを伝える一面提示よりも、良いところと悪いところの両方を伝える両面提示の方が20%も高く相手に信用されやすくなるという研究結果を発表しています。

悪いところを伝えずに良い話だけをしていると、私たちの耳には嘘っぽく聞こえてしまったり、強くおすすめされているような気になってしまうので、あんまり良い気分になれないんですね。

「良い話が裏にはある」というように、都合の良すぎる話には疑いの気持ちを持ってしまう心理があるのです。

また、この両面提示は疑り深い性格の人にほど効果的であることがわかっています。疑り深い性格の人は「この話には何か裏があるんじゃないか」と考える傾向があるので、悪いところがあるという事実を伝えることで安心できるということなんですね。

もちろん、相手が疑り深くない人であっても同じように説得力が増す効果がありますので、人に何かをおすすめする時には「〜というデメリットもあるけれど、それ以上に〜というメリットが大きいんだよね」という風に両面提示を使うと良いです。

良いところを一緒に伝えることを忘れずに

さらに、この両面提示の心理効果はドイツの研究でも証明されています。

ドイツの心理学者であるアイン・ウィーラー博士は、一面提示と両面提示の効果の違いを調べるために、レストランにパンフレットを置いて実験しました。

この実験では、片方のパンフレットにはレストランの長所だけを載せてアピールしたのに対し、片方のパンフレットには「価格が割高にはなってしまいますが、品質の良い材料を使っています」のような短所と長所を合わせて紹介しました。

すると、アレン教授の実験のときと同じように、短所と長所の両面を提示したパンフレットの方が良い評価を得たのです。まさに正直さの勝利ですね。

というわけで、好きな人や憧れの人の前でカッコつけすぎるとかえって好意的な評価を得るチャンスを失ってしまうので、自分の中で心配なこと・不安なことがある場合は正直に話してしまうといいですね。

「実は今ものすごく緊張していて…」とか「こういうところはあんまり来ないからよくわからないんだ」と言って緊張していることや知らないことは素直に相手に伝えると、相手もすんなり納得してくれます。

このように正直に心の内を伝えることは自己開示と言って相手との距離を縮めるのにも必要なコミュニケーションのひとつですので、自分のダメなところはどんどんさらけ出していきましょう。

→元記事はこちら:https://kruchoro.com/post-2166/

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心理学博士ちょっぺ〜先生
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