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文部科学省のCTOになるという夢

私には今、2つの夢があります。
1つは実現するには少し時間がかかりそうな夢、1つは今すぐにでも取り掛かることができる夢です。
今回は前者について、少しだけ勇気を出して書きたいと思います。

まだ最初の一歩

私はもともと中学校の教師をしていて、今は転職してエンジニアとして働いています。
教師だった頃の実体験をもとに席替えメーカーというアプリを開発し、今では毎月1万人以上の人が使ってくれるサービスになりました。

席替えメーカーで解決しようと考えた課題は「席替え業務の効率化」ですが、「席替え業務の効率化」が私のゴールではありません
私は教師の人たちがこんなに苦しむことが当たり前という状況をなんとか変えたいと思い、最初は学校の中から自分にできることに取り組んでいました。
しかし、課題の根本に立ち向かうためには学校の中からだけでは厳しいと感じ、外からできることにも視野を広げ、その中でまずは自分にできることから始めようと挑戦した最初の一歩目が席替えメーカーの開発でした。
つまり、私はまだ最初の一歩しか踏み出せていないのです。

開発ができる教育者、教育に思いがある開発者

教師になるために教育について学び始めた学生の頃から実際に教師として働いていた頃までを教育業界で過ごし、その後エンジニア業界で約一年間過ごしてみて感じたことがあります。
それは、

私より優れた教育者は世の中にたくさんいる。
私より優れた開発者も世の中にたくさんいる。
教育に関心がある開発者に絞ると、少し人数は減るがまだまだたくさんいる。
教育を学校教育に絞るともう少し減るが、それでもまだたくさんいる。
教師の業務を経験したことがあって現場の課題を想像ではなく実体験として捉えられる、かつ、開発によって自分の思いをアプリケーションという形にできる、まで絞ると一気に人数は減って、これでおそらく日本で2桁くらいになる。
そして、テクノロジーの力で学校教育の課題を解決することに自分の人生を捧げる覚悟がある、まで加えるとこれはおそらく日本に10人もいない。

これが合っているのかどうかは分かりません。
しかしこのように思い始めてから、この重なり合った領域は「私にできる権利がある領域」ではなく「私にしかできない使命」のように感じるようになりました。

文部科学省の最高技術責任者になるという夢

文部科学省は日本の教育を所管している省庁です。
2022年現在は、文部科学省の組織の中に教育分野の開発を担うチームは存在していません
では、現在どこがこの役割を担っているかというと、2021年9月に発足したデジタル庁になります。

デジタル庁の組織体制を一部色付け

デジタル庁は、発足してからこの一年間で前例が存在しない新たな道を目まぐるしいスピードで切り開き続けてきました。

さらに、これまで開発を外部に委託していた多くの大手事業会社が自社に必要なシステムをより的確に、より速く作るために開発組織の内製化に一気に取り組み始めた2022年の動きを踏まえると、私は10年後にはもうすでに日本のすべての省庁が開発組織を内包する時代が来ていると予想しています。

そして、もし本当に文部科学省の中に開発組織が誕生する日が実現したとしたら、私はその組織の最高技術責任者になって日本の教育の課題に人生をかけて本気で立ち向かいたいです。

チャンスを掴むためにできること

やりたいと言うだけなら誰にでもできます。
口に出したからにはその言葉に責任を持ち、できることに対して全力で努力し続けたいと思います。

この記事は、私が今一緒に働いていて尊敬している先輩が書いた記事です。この記事の中では、「チャンスには賞味期限があり、一度逃してしまうとそう簡単にもう一度はやってこない」「チャンスを掴み切るには言い続けること、準備し続けることが大事」という内容が書いてあります。

文部科学省のCTOになるという夢を実現するためには、今の私にはすべてが足りていません。本当にすべてです。
なので、これからの10年間、もし足りなければ15年間、それでも足りなければ20年間をかけて自分に必要なことすべてを習得しにいきます

仕組みをシステムに落とし込むために知識や経験が必要なら、一生懸命学び続けます。手を挙げ続けます。
必要な資格があるなら全部取りにいきます。
教育と情報科学以外に修めないといけない学問があるならゼロから学び直します。

教育業界の人の協力は間違いなく必要です。現場の人の意見を聞くためならどこへだって行きます。
それだけでは足りなくて、協力してもらうためには自分のことを信頼してもらう必要があります。
覚悟があることは、実際の行動で示していかないといけません。
信頼するに値する人間かどうかは、長い時間をかけて日々の姿勢で示していく必要があります。

エンジニアやそれ以外の人の協力も必要です。
挑戦を応援してもらえる、そして仲間として一緒に働きたいと思ってもらえるような人間になれるように、今後も自分を見つめ直し続けていかなければなりません。

チャンスが来る人生かどうかは分かりませんが、チャンスを引き寄せるためにできることはすべて尽くし、もし幸運にも目の前に現れたときにはすぐに手を伸ばせるような準備をしてこれからを過ごしたいと思います。

言葉にして残すことを決意したきっかけ

エンジニアになってからまだ一年間しか経っていないような私が文部科学省のCTOになりたいなんて言っていたら「何を調子に乗ったことを言っているんだ」とあきれられると思い、正直なところこの思いを記事にすることは怖いです。

でも、自分の頭の中にある思考をあえて言葉にしてまわりの人に伝えようと思ったのはこの記事がきっかけでした。

この記事も、私が今一緒に働いていて尊敬している仲間が書いた記事です。
過去の自分から未来の自分へエールを贈る日、ちょっとがんばって勇気を出す日という思いを込めて、5月18日をことばの日として制定したこと」が書いてあります。

入社直後の自己紹介やLT会などではいつも自信を持って話されている彼女が、以前は人前で話すことが苦手だったことや、本音を伝えるときは不安な気持ちを乗り越えて勇気を出していることを知って、私もことばの日に勇気を出してこの記事を公開しようと思いました。

しかし、たまたま5月18日のちょうど数日前に私が会社でリリースしたサービスがうまくいかずに止まってしまい、目の前のこともしっかりやり切れていない状態でずっと先の夢を語るのは違うなと思って私はこの記事を公開できませんでした。

それから一ヶ月半が経ってしまいましたが、この一ヶ月半で不具合を修正してサービスをリリースし直してきたので、今日こそ胸を張ってこの記事を公開したいと思います。七夕なので願いが叶ってくれると嬉しいです。

あと、10年後の自分には、今の私に胸を張れる生き方をしていることを期待しています。
きっと大変なこともたくさんあると思いますが、焦らずに一つずつ乗り越えていってがんばってください🔥

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