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出光が「農」を通して実現したい未来とは。【グラレコ】

こんにちは!出光興産が運営する手ぶらで遊べる週末農園「クロノスファーム」です。

前回の記事でクロノスファームの誕生秘話をご紹介し、運営元である出光が農園に込めた想いや、作りたい未来についてお話ししました。

今回はクロノスファームの運営メンバーとして活動する出光興産のスタッフにインタビューを行い、農園に込めた想いや未来を更に深掘りながら「グラフィックレコーディング(=グラレコ)」を作成しました。

※グラフィックレコーディングとは?
会議やインタビューの内容を、文字やイラスト、図形などのグラフィックを用いて大きな模造紙やホワイトボードにリアルタイムで記録する方法のこと。

ガソリンスタンドのイメージが強い出光興産が「農」に取り組む理由とは。ぜひ最後までご覧ください♪


出光がコミュニティ農園を通して実現したい未来

出光といえばガソリンスタンドの企業をイメージする方も多いはず。

そんな出光が農園に着目した理由は「コミュニティ」「食料安全保障」「食農教育」「エネルギー」の4つの観点に分類できます。

ここからは、グラレコを見ていきながらそれぞれの観点についてご紹介していきます◎

人とのつながりが希薄になりがちな現代だからこそ「コミュニティ」が必要

まずは「コミュニティ」の観点です。

一般向けの農園の形として多いのが、区画分けした畑を貸し出す貸し農園の形。出光は、貸し農園ではなく「コミュニティ農園」という形で農園をスタートさせました。

コミュニティ農園とは、メンバー全員で農作物を育て、分かち合う農園です。

せっかく農園を作るなら、誰でも気軽に楽しく来れる場所にしたい。1人が責任を持って頑張り続けないといけない農園ではなく、「みんなで少しずつ協力しながら楽しく育てる農園」という形。欧米ではすでに「コミュニティガーデン」という形で実現されており、すでに当たり前の文化になっていることを知りました。そして、その実物をオーストラリア・メルボルンや東京都日野市のせせらぎ農園さんなどで学ばせてもらい、今の形「コミュニティ農園」ができました。

メルボルン・コミュニティガーデンのメンバーさん。
キッチンでの楽しいひととき。

クロノスファームには、生後8ヶ月から76歳まで非常に幅広い世代のメンバーが集まっています。年齢関係なく誰でも参加でき、農を通してたくさんの喜びを分かち合える温かい場所です。

現代の日本では、人とのつながりが希薄になりがちのように感じます。そんな現代だからこそ、心のよりどころとなるサードプレイスとしてコミュニティ農園を作っていきたいと考えています。

農の民主化を目指し、日本の食を守る

次に「食料安全保障」の観点です。

日本の農業従事者の数は年々減少しており、2050年には今いる農家の8割がいなくなると言われています。それでいて、世界では人口が爆発的に増え、食糧問題は年々深刻化しています。しかし、これを受け止めて自分ごと化し行動できている人はまだまだ少ないと思います。

私たちは「農の民主化」も必要になってくると考えています。食のすべてを農家さんに任せるのではなく、自らも生産に関わることで自分自身やその周りの食を守ることができます。

クロノスファームでは、農園で育てた野菜を自らの食生活に取り入れているメンバーさんが沢山いらっしゃいます。例えば、夕方オクラを取りに行って天ぷらにする人や、晩ごはんの直前にベビーリーフを取りに行ってサラダに盛り付ける人も。

何を収穫してどうやって食べたのかコミュニティ内で共有し合うことでより農園が活性化していき、良いサイクルが回っています。

非認知能力を育てる「食農教育」の現場としての農園

次に「食農教育」についてです。

はたけLABOの記事でもご紹介しましたが、クロノスファームでは子どもの非認知能力を高める食農教育にも力を入れています。

テストの点数や偏差値など「数値」で表すことができる「認知能力」に対し、「非認知能力」を小さいころに養うことは、子どもの将来の健全な成長において非常に重要であることが知られています。

家だとYoutubeやゲームに時間を使っている子も、農園に来ることで自然と向き合いお友だちと会話しながら初めてのことに挑戦しています。

自分たちで火の番をしながら、育てた野菜を使ってピザ窯でピザを作ってみたり。
穴を掘って水を入れビオトープを作りカエルを入れてみたり。
ニホンミツバチの巣を切り出して、採れたてのはちみつを食べてみたり。

そんな日常では味わえない体験は子どもたちの自信につながり、新たな挑戦へのきっかけにもなります。こうして非認知能力を育む循環が自然と生まれていくのです。

地産地消から自産自消へ。農園でエネルギーの循環を生む

最後に「エネルギー」の観点です。

エネルギーを事業としている出光だからこそ、この問題にはしっかりと向き合わなければなりません。

今の日本では、農家さんが作った作物を市場に運び、それを飲食店やスーパーに運んでいる状況であり、フードマイレージ(食べ物の輸送距離)が非常に高くなっています。

運搬が多くなれば、必然的にCO2の排出量も増加してしまいます。また、大量に出荷することで廃棄が増え、フードロスの問題にもつながります。

フードマイレージやフードロスの問題を解決するために、徐々に地産地消の取り組みが広がってきていますが、私たちは「自産自消」の概念も広めていきたいと考えています。

自宅の近くで自分で野菜を育て、自分で消費する。栽培や調理の過程で出た生ゴミをコンポストに入れて堆肥にし、その堆肥で野菜を作るといった循環が日本全国で広まれば、少しずつではありますが、CO2削減に寄与することができるはずです。

また、農園の未来の姿として「営農ソーラー」の導入もチャレンジしてみたいと検討しています。農作物を育てている上にソーラーパネルを置き、農作物と太陽光をシェアする方法です。

太陽光は農作物にとって必要ですが、浴び続けないといけないものではありません。これを「光飽和点」と呼びます。必要な量の日光を浴びたら、あとはソーラーパネルの力で電気に変える。エネルギーの自産自消も実現できるのです。

食だけでなく、エネルギーも分散的に作り、無駄なく消費することができたら。人にとっても、社会にとっても「エネルギーステーション」としての役割を、地域で果たしていけるようになりたいと考えています。

まずはお気軽に遊びにきてください!

たくさんの想いが詰まったクロノスファームに遊びに来てみませんか?

月1回、ミニ収穫体験やファームツアーを楽しめる体験イベントも開催していますので、ぜひ来てみてください♪

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