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カルチャーコンテクストオリエンテーションとは - 高文脈文化(high-context cultures)と低文脈文化(low-context cultures)

コミュニケーションにおいてどれだけ文脈を考えなければならないかは、文化によって大きく異なります。

文化人類学者エドワード・T・ホールが世界中の言語コミュニケーションの型を高文脈文化と低文脈文化に分類しました。

高文脈文化のコミュニケーションとは、実際に言葉として表現された内容よりも相手に理解される内容が豊かな伝達方式であり、その最極端な言語として日本語を挙げています。

低文脈文化のコミュニケーションでは、言葉に表現された内容のみが情報としての意味を持ち、言葉にしていない内容は伝わらないとされます。最極端な言語としてはドイツ語を挙げています。

日本語での、「言わなくても分かるでしょ」は、世界標準ではないことが分かります。

各国の文化がどのようにに分けられるかは、下記の図をご参照下さい。


同じ表現をしても、受け取り方が全く異なってくるのは、この高・低文脈文化が大きく関係しています。


異文化コミュニケーションでは、文化の高・低文脈さに応じ、伝え方に工夫をしなければなりません。しっかり意図が伝わっているか意識・確認することが重要となります。


また、文化の高・低文脈さ以外にも、下記のように文化を形成する歴史や、その文化における前提など、考慮すべき事項は沢山あります。


そして、それらの文化の認識できる要素背景となる要素を強く意識することが重要です。


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