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15歳、私はうつ病だった。

周りの人より、自分が劣っていると気づいたのは小学生になった時。
周りの子が友達を作る中で、私は何ヶ月もひとりニコニコと過ごしていたらしい。
母が見かねて、公園に連れ出し友達を作らせた。
友達がいないことは、悪いことなんだと思った。
人に好かれたい、そう思うようになった。
けど、私は見た目も中身も劣っていたからなかなか苦しい学生時代だった。

私の学生時代のテーマは普通になることでした。
周りから浮かないように、細心の注意を払った。
みんなと仲良くしたくて、周りから良く思われたくて奮闘した。
結果、浮に浮いて、いじめられたり、空気みたいに扱われたり、不登校になったりした。
それでも、小学生、中学生の時はなんとかやり抜いた。
中学生の時は、反抗期だったこともあって、元気で、仲のいい子もいたし、恋も部活も忙しかった。

高校で全く馴染めなかった。
泣きながら授業を受けて泣きながら早退をした。
いじめられたわけではなかった。
ただ、話せる人がいない。それだけだった。
私は毎日をただ頑張った。体育祭の実行委員もした。部活も入った。
けど、ずっと苦しかった。授業に集中できなくなった。

ある日の体育の授業で卓球をした。
先生が、適当に2人1組になってーと声を掛けた。
私は気がつくと1人になって、余っていた。
誰からも選ばれない。悲しかった、悔しかった。

学校の帰り道、自転車がパンクした。
自転車を押しながら歩いた。
心の糸が切れた。
涙が止まらなかった。夕日が綺麗でさらに泣いた。
次の日から、学校に行けなくなった。
何が嫌で、何がつらいのか、わからなかった。
誰とも打ち解けられない自分が嫌だったのかもしれない。
たのしそうな同級生を見ると、しにたくなった。

15歳、私はうつ病だった。
それから、6年かけて通院を終えた。
地獄のような6年だった。

30歳、再びうつ病になった。
15歳の頃に比べたら軽度だと思う。
早く回復するだろう。騙し騙しやれるだろう。
けれど、私は15歳の自分から変わってない。
選ばれない自分、周りと交われない自分。
このまま1人で生きて、死ぬのかなと思う。

ごめんね、15の私。
大人になってもね、まだ弱いままだよ。
周りの子たちと全然ちがう人生になって、
ごめん。
それでも、生きなければならない。
この15年生き抜いたみたいに、がむしゃらに。


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