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65. わかる人のつらみ

友人の子(小2)が自分でチーズトーストを焼いた話をしてから、次男がトースターの使い方に興味を示していたので、丸パンをトーストする時に声をかけると、テレビを中断してやってきて習得への本気度が伺えた。

注意点と仕組みを教え、タイマーを回させたが、5歳にはまだカタイことがわかった。

長男にも声をかけたが「いやいい」とのこと。
いやいいじゃねぇんだよ、自分で食べるものを作れることがどれだけアドバンテージか、と思いつつ忙しいのでくどくど言わずにおいた。

「男の子だから料理は別にしなくていい」といわれ育った世代は気の毒だな。

次男は自分が少し回したタイマーで焼いたレタスハムチーズサンドを食べながらしみじみと「いつもならジャムを挟んで食べてるんだけどねぇ」と言っていて、しみじみの方向性が謎だった。


早速の梅雨の晴れ間、通学路に潰れたカエルが落ちていて、子どもらが大騒ぎしていた。
たまに遭遇する生々しい死は子どもには一大イベントだよな、と自分が小学生の時、給食調理場の前で死んでいた猫を、ほぼ全校児童か?という人数が遠巻きに囲んで見ていたのを思い出した。


仕事は午後からでっかい打ち合わせ。
その前に昨日シドヴィシャスの生まれ変わりと言っていた上司に彼は1979年に死んでました、というと「オレ小学生!」と笑っていた。



打ち合わせは長引くだろうと思ってたののプラス30分伸びた。

この業務をし始めて数年、先方がみんな自分より完全な下世代になったな、と新卒OJTの参加者を眩しく見た。がんばっていこう。


事前にお迎えを夫に頼み、快く引き受けてくれたのでビールを買って帰るとことに。

夜ごはんは長崎皿うどん。
これでもかと具沢山にして満足度をより高める。


あんまり暑くてタンクトップと派手な色のゆるパンツで料理していたら、めちゃくちゃ強い格闘技の選手みたいないでたちになって、夫に「自分がどれだけ面白いかわかってる?」と言われた。


ご飯を食べた後、汗だくの私だけ先にお風呂に入り、そのあとは借りてきた『ゴールデンカムイ』の続きを貪り読んで、ひどい結局みんな信じられない…!と内容の濃さとヤバさと面白さに震えた。


夫と長男がケンカして長男が泣き、慰めながら夫に苦言を呈し、もう先に寝ましょうと子どもと2階に上がって暗闇でお腹ポンポコ遊びなどをしていたら、次男がひっそりとベソをかいていた。

長男はその後すぐ寝たが、次男はしばらく泣いていて、何を聞いても首を横に振るばかりだった。

この人のおふざけが多いのは、真面目で繊細な性分をカバーしてるアウトプットなんだろうと時折思うことはあったけれど、さらに周りの空気が痛いほど読めてしまうタイプかもしれない。

かわいそうに、ガマンしないで泣きなはれ、とウナギと一緒にヨシヨシしてやった。


雨が強くなって窓が開けられず、エアコンを入れて寝た。

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