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かぼちゃ食べて 柚子湯に入って

「雨は降っていないよ。」
「でも やっぱり晴れてきそうにはないねー。」
「晴れの日が少ない気がするなぁ。」
皆、うんうん頷きます。

こざる達は今日も元気に 楽しくお喋りしながら 朝ごはんの仕度をしています。

「今日は冬至だよ。」
「今年も もう冬至までやってきたんだね。」
「冬至になると、本当に年の瀬だなぁって思うよね。」
「毎年思うんだけど、あっという間だよね。」
皆、うんうん頷きます。

「今日は、かぼちゃを食べて、柚子湯だ!」
「れんこんも買ってきたよ。」
「『ん』が二つ入っているものを食べるといいんだよ。」
「かぼちゃは、南瓜(なんきん)だね。」

りこちゃんは、こういう風習をずーっと昔からやってきました。
こざる達も、それを見ていたので毎年続けています。

「そんな面倒なことは何もないからね。」
「柚子も、かぼちゃもすぐに手に入るし、高くないし。」
「柚子湯も、南瓜を煮るのも、ちっとも面倒なことはないから。」

普段の生活の中で、簡単にできる風習でよかったです。
だからこそ、こうしてずっと続いているのでしょう。

「それに、毎年ずーっと続けていることだから、今年は止めようなんて止めると、なんとなく縁起が悪いような気がするよね。」
「そうだよねー。」
「迷信といえば迷信だけど、でも気になっちゃうよね。」

特に止める理由もなく、止めたいと思うほど面倒なことでもないので、
毎年、ずっと続けています。

朝ごはんが出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」

こざるちゃんが、弾むようにして りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、朝ごはんが出来たよ! 今朝は、おにぎり作ったよ! 鮭と昆布と梅干しのおにぎりに、玉子焼きと、温かいお味噌汁もあるよ! 皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
今年も、いよいよラストスパートですね。
よい毎日でありますように (^_^)

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