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子供達の楽しそうな声が聴こえる嬉しい春

外に出れば明るい春の日差し、昼間は気温もだいぶ高くなってきました。
沈丁花のいい香りも漂っています。

「近所のミモザの花も もう少しで満開だよ!」
「そろそろ りこちゃん連れて、近所を散歩できるかな?」
「そうだね、風がなくて、もう少し気温が上がったら 近所をちょっと一周できるね。」
こざる達、うんうん頷きます。

りこちゃんは高齢なので、このコロナ禍は特に気をつけて 外出は控えていますが、
人混みを避けて、少し近所を車椅子で散歩するくらいならと、
もう少し季節がよくなったらねと冬の間、話していました。

「でもね、りこちゃんは花粉症だから、それも気をつけないとね!」

そうなのです。
昔は もっと酷かったのですが、80を過ぎても花粉には敏感に反応するのです。
感覚の機能は鈍くなっていないんだなと変なところで感心します。

「もう少ししたら桜も咲いて、お花見もできるね!」
「嬉しいねー。」
「りこちゃん、特に桜が大好きだからね。」
うんうん頷く こざる達。

外から 子供達の賑やかな声が聴こえてきます。
幼稚園のバスが着いて、子供達が帰って来たようです。
近所の小学生も帰宅の時間のようです。

「子供達の楽しそうな声が聞こえると嬉しいね。」
「平和って こういうことだよね。」

こざる達はニュースで悲しそうな顔をしている子供達の顔を毎日 見て、
皆さんも同じだと思いますが、とても辛くて胸が苦しくなります。

「何で あの子達は あんな酷い目にあわなくちゃならないんだ!」
こざるちゃんが怒った声で言います。

りこちゃんには辛過ぎるので、あまりニュースを見せていないのですが、
それでも 少し見てしまうと、とても悲しそうな顔をします。

「りこちゃんも、子供の時、戦争があったからね。」

今日、3月10日は東京大空襲の日です。

何度か このnoteに書いていますが、
77年前、小さな女の子だった りこちゃんは この大空襲の中、逃げて逃げて、
夜中、多摩川に首まで遣って生き延びました。

「きっと温暖化の今よりも ずっと気温が低かったよね。」
「今も日中は暖かくても、夜はぐっと冷えて寒いよ。」
「今みたいに暖かい服も、ヒートテックだってダウンジャケットだって無かったよ。」

ウクライナは、日本よりもずっと寒いはずです。

「どうして誰も止められないんだ。皆が理不尽だと分かっているのに!」


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日、11日は 今年は金曜日なんだと改めて思います。
よい毎日でありますように (^_^)

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