小雪男

大手ICT企業の地方拠点勤務 一男一女の父であり隠れアスペルガー 長野に移住して10年…

小雪男

大手ICT企業の地方拠点勤務 一男一女の父であり隠れアスペルガー 長野に移住して10年、標高1100mの高原生活にて考える地方移住や教育についての雑記です。

最近の記事

オルタナティブスクールと公立小学校の違いについて①

長野移住のきっかけとなったお山の学校について、今ではもう大分距離を置いてしまっているのだが、今振り返ってみて良かった点や悪かった点を思い出せるままに記載しておきたいと思う。 子供達が通学していた時分は、我が家の食卓で交わされる会話の九割以上は学校に纏わる話題で占められていたと思う。足掛け九年間も、毎日毎日よく飽きもせず「学校や教師の在り方」(そのほとんどは文句なのだが)について語り合っていたものだ。 カルチャーショックな一年目理想を抱いて息子を入学させた、チャイムもカリキ

    • ペーパードライバーだった私が思うこと

      標高1100mの山の中にいると、公共交通機関というものがほとんど使えない。 一応家から徒歩で10分くらいのところにバス停はあるのだが、本数は1〜2時間に1本程度しかないのです。(しかも終バスも夜の7時と早い) なので必然的に日常的に車を運転するようになったのだが、移住前はこの「運転マストな環境」というのことにも頭を悩ませていました。 なにしろ私は18で免許は取ったもののその後ずっとペーパードライバー。妻からも「世界一助手席が似合う男よね」と皮肉られるくらい運転が苦手だった

      • アスペルガー傾向のある子供の教育環境について③

        前の投稿では息子の幼稚園時代について書き連ねてみたが、今回は長野にあるユニークな学校に入学するまでの経緯について記載したいと思う。 色々と問題のあった息子も年中さんになると大分落ち着いてきた。「このまま普通に学区内の小学校に通うことになっても全然大丈夫でじゃない?」と、比較対象がどうしても過去の自分になってしまう私(←小学校の2年生くらいまでは毎日泣いてばかりいた…)は思い始めていのだが、妻はかたくなに、 息子が今いきいきとしてるのも環境のおかげ。  小学校にあがって公立

        • 山の熊さん

          お山に暮らしているといろんな野生動物に遭遇するのだが、先日11年目にして初めて「散歩中に」熊さん🐻に会いました。運転中に遭遇したことは何度かあったんだけど。 家を出てほんの1分程度のところで、前方の薮の中からなんか黒い物体がゆっくりと出てきたなあと思ったら小熊だった。  えっ? く、くま? と足を止めたら、向こうも一瞬立ち止まり、数秒(長く感じたけど1秒くらいだったのかも)見つめあった後、くるりと背を向けてまた薮の中へ戻っていった。 その間、我が家の頼りになる番犬、散歩

        オルタナティブスクールと公立小学校の違いについて①

          アスペルガー傾向のある子供の教育環境について②

          前の投稿では、なぜ私が息子に最適な教育環境を与えなきゃと思うに至ったのか、私の中の内省的な気付きみたいなものを長々と書き連ねてしまいましたが、今回は長男の幼稚園時代について書き記したいと思います。 振り返ってみると、息子はいろんな意味で恵まれておりました。 (まあ、一番のラッキーは妻や私のような理解ある親にめぐまれたことなのだが) 息子は幼稚園に4年間近く通うことができた。東京の下町のお寺に併設されているその幼稚園は、園長先生の旦那さんが住職さんということもあり、御仏の

          アスペルガー傾向のある子供の教育環境について②

          アスペルガー傾向のある子供の教育環境について①

          なんでわざわざ縁もゆかりない長野県に移住してまで、子供の教育環境にこだわったのか?  と面と向かって問われたことは、思えば殆ど無いのですが、会社に異動願いの嘆願書を出す際とかには、 「実は息子が発達障害なんです。なので息子に合いそうな学校探していたら、たまたま長野にいい学校みつけちゃったんですよね。」 みたいな説明してきたわけなのです。でも、実際うちの息子(今は海外留学中)が発達障害だったのかは正直分かりません。  正式な診断を受けたわけではないのだが、いわゆるグレー

          アスペルガー傾向のある子供の教育環境について①

          移住の理由は子育て環境

          10年ちょっと前に、縁もゆかりもない信州への移住を決めたのは、別に山登りが好きなわけでも、ウインタースポーツに興じていたわけでもなく、 単に 「子供を自然豊かな環境でのびのび育てたい」 という理由しかなかったのですが、こういう話をすると私自身が意識の高い系のイクメンパパだと美しき勘違いをしてくださる方が結構いたりします。 その実態は、特段確固たる信念があるわけでもなく、育児における大事なところは9割方(妻は9割9分というが…)妻に任せっきりのダメ夫だったりするのですが

          移住の理由は子育て環境

          移住10年目の振り返り

          2011年4月、長男の小学校入学のタイミングで東京から長野に移住。東京-長野の二拠点生活を経て2014年の夏から長野勤務。標高1100mの高原に居を構え、ほぼ毎日、雲の上から700mほど下山して街に行く日々を過ごしています。 兎にも角にも(良くも悪くも)子育てに翻弄され続けた10年間で、それはまだ継続中なわけですが、今振り返ってみてしみじみ思うことは… ほんとにほんとに移住して良かった!(いろんな意味で) ということです。 当然、良いことばかりではなく、時折り大変なこ

          移住10年目の振り返り