青谷 來薫

あおたに こゆき/ 言の葉を散らして生きている / オンラインで日本語を教えています…

青谷 來薫

あおたに こゆき/ 言の葉を散らして生きている / オンラインで日本語を教えています。書いたり読んだりします。

マガジン

  • Online 日本語講師/迷える羊の迷走日記

    教壇に立った経験もない私が、ゼロからスタートしたオンライン日本語講師のお仕事についてご紹介しています。すぐに消えるつもりが3年目を迎えました。 自分なりの工夫や様々な体験をシェアしていきます。

  • 思い出エッセイ

    ときどきつらつらと。思い出を書いたエッセイをまとめました。

  • 言の葉を散らす

    思いを書いてみたり、書きながら思ってみたり 思い出エッセイとは別に、今の私が思うことを書いています

最近の記事

Onlineで日本語を教える|#17 笑ったり歌ったり涙目になったりしたある日のレッスン

 こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。  今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。   今日は、普段のレッスンの様子をご紹介する記事です。他の方のご参考になるものではありませんが、そんなケースがあるんだな、とご覧いただけるとうれしいです。  メインで活動しているのがアジアマーケットのプラットフォームなので、私のレッスンを受けてくださる方は、台湾・香港あたりの方がとても多いのですが、中には北米・オーストラリア

    • 夏が来れば

       夏の気配を感じる頃、必ず思い出す風景がある。 私が子供の頃、祖父母は琵琶湖のほとりに住んでいた。毎年夏休みを精いっぱい使って、私と妹は祖父母の家に滞在し、両親の目が届かないのをいいことに、これ以上ないというくらいに夏の楽しみを味わった。  あの時見たもの、聞いたもの、感じたもの。 それら全ては私の記憶,もしくはそれ以上の深さのどこかに、ずっとしまわれていて、むっとする暑い夏の空気や、その年初めて耳にした蝉の鳴き声によって、ふわりと香り立つように、私の脳裏に浮かび上がってく

      • Onlineで日本語を教える|#16 低迷期かもと思ったら・・・あなたなら何をする?

         こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。  今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。   オンライン日本語講師に限らず、フリーランスとして働く人たちは、仕事量が一定ではない方も多いと思います。自分で仕事量を調整できるメリットを最大限に活かせば、その状況がありがたいこともありますが、不安定であることにストレスを感じたりすることもあるのではないでしょうか。  私は現在、語学プラットフォームのいくつかに登録し、そこ

        • ポジティブさんが教えてくれたことー私に必要なのは再評価だった話

           ポジティブかネガティブか。  そんな二者択一みたいなことは人間に関してはあり得なくて、まぁ大体の人がどっちでもある、のだと思う。そして往々にして、その割合だったり、強さだったりが、それぞれに個性的。  私の知人で、それはもう輝きそうなくらいポジティブな人がいる。知らない人が見たらその人は幸せいっぱいで、この世に不満なんかなく、何もかも恵まれているように見えるかもしれない。  しかし、私はそういう側面ばかりではないことを知っている。私が同じことを経験したら、きっともうとっ

        Onlineで日本語を教える|#17 笑ったり歌ったり涙目になったりしたある日のレッスン

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          17本
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          10本

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          Onlineで日本語を教える|#15 面接対策レッスンでこんなことしてます

           こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。  今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。   私は、わずかながらではあるものの、日本企業での就労経験や面接を受けた&実施した経験をもとに、これから面接を受ける方のための面接対策レッスンを行っています。プラットフォームによって、例えばitalkiなどはコースの目的を個別に設定できる場合がありますが、私の場合は他のプラットフォームがメインなので、自分のプロフィールにそれら

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          時代に適応する母の進化について

           情報が溢れかえっている時代。だと言われる。 もちろん、情報は過去も昔も、一人の人が人生をかけても取りきれないくらいそこらじゅうに散らばっていた。然るべくして入手できるものから、偶然手に入るようなものまで、あらゆる情報がその人の一生について周り、折に触れ、助けたりまたもしくは苦しめたりしたはずだ。  それは今も昔も変わらない。  現代、多くの人が気づいている通り、世間に浮遊する情報量そのものが増えたのみならず、本来なら自分の領域に入ってくることすらなかったものが、半ば強引に

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          Onlineで日本語を教える|#14 飽和状態?語学プラットフォームの講師登録状況を調べてみた

           こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。  今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。  さて、今日はタイトルの通り、よく知られている語学プラットフォームの登録状況について調べてみました。実は最近、体験レッスンや新規の方からのお問い合わせが減っているように感じています。  語学プラットフォームでは、数多くの先生がご活躍されており、豊富な教授経験やユニークなレッスン設計で人気の先生がたくさんいらっしゃる中、平々凡々

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          友達100人できることに価値と意味があったわけ

           友達が多いほうが良い、という感覚があった。  あった、と言いたい。  私が子供だった頃、子育てをする世代は団塊の世代の終わり頃に生まれた人たちが最も多く、私の親もその例外に漏れずであった。今思えば、であるが、親の世代の感覚はすでに私たち子供世代が醸成しようとしているものとはまったく異なっていた。  当時の私は知る由もないことだったが、彼らは人口の多さと右肩上がりにしかなりようのない経済成長の恩恵と、もちろんその弊害も同時に受け取ってきた。数の競争が激しい世界であったもの

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          Onlineで日本語を教える|#13 やっぱり難しい体験レッスン

           こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。 今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。  さて、今日はオンラインレッスンを実施するにあたって避けて通れない体験レッスンについて、書いてみたいと思います。経験豊富な先生方にとっては、とくに気負うこともない仕事の一部なのかもしれません。しかし私は、経験も実績もまだまだ、その上、ただの人見知りです。知らない人と話すのは、たとえ仕事であっても緊張するものです。  ビジネスと

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          「大丈夫」は人によって全然違うと思った話

          ※この記事には台湾での地震に関する記述が含まれています。  私はオンラインで日本語を教えている。 以前は副業だったけど、いろいろあって、今は本業みたいになっている。毎日のように、世界のいろいろなところに住んでいる人と画面越しに話をする。パソコンの前にかじりついてほとんど家を出ない日もあるけれど、地球のいろいろなところと繋がっているという気分になるのはとても楽しいし、自分が思う常識なんて何の意味もないんだということを日々思い出させてくれる環境は、実際とても刺激的だ。  今は

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          Onlineで日本語を教える|#12 オンラインレッスンで外国語スキルはどのくらい必要なのか

            こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。 今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。  今日は私の普段のオンラインレッスンでどのくらい外国語のスキルが必要なのかについて、書いてみたいと思います。これまで約3年ほどオンラインレッスンを行う中で、自身の語学力に向き合うことが多くありました。学習者さんの語学力・言語運用力に舌を巻き、自分の外国語力を嘆く毎日です。  私自身のレッスンの様子をご紹介しつつ、実際に外国語が

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          ひとり旅が好きだ             ぶらぶら街を歩いて見つけた癒しと冒険

           旅が好きだ。  といっても、バックパックでどこへでも身軽に行くというタイプではないし、リスクはできるだけ回避したいし、準備の前の準備(わかる人にはわかると期待している)が猛烈に苦手だ。   それでも、いったん旅に出ると不安やいらいらは消える。あぁ、いつもと違う場所にいる、と感じるだけで私の中の何かが奮い立つような気がする。 忘れていた好奇心の根元なのか、それとも冒険心なのか。  普段はひっそりと心の奥底に身を潜めている、いたずらっ子のような何かが、旅に出るとむくむくと起

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          Onlineで日本語を教える|#11 会話のしっぽをつかまえろ!沈黙は悪なのか?

           こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。 今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。  今回は、会話レッスンでの沈黙について、また、会話の進め方について私がいつも考えていることをお話ししたいと思います。  私のレッスンでは、すでに上級レベルに達した日本語力を維持するために会話をしたい、という方が多いです。またレベルに関わらず、普段の言語環境で日本語を使うチャンスがまったくないという方も多く、いつもネイティブとの会

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          静かな情熱で常識を打ち破る 言葉を学ぶということについて

           私は昔から語学に関心がある。だから、外国語を学ぶのは好きである。苦手だという友人に言わせると、これは変な趣味だという。私からも言わせてもらうなら、これは趣味ではない。趣味という時、暗示するものはいくつかあると思う。真に純粋に好きだからやること、という意味と、もうひとつ。  実利につながらないのに酔狂なことやってる、という意味。  結論として、酔狂でも構わない。好き好まない人がいることはよく知っているし、私だって、自分が好きでもないことを毎日嬉々としてやっているという人には

          静かな情熱で常識を打ち破る 言葉を学ぶということについて

          Onlineで日本語を教える|#10 受講者目線で考えてみた

           オンラインで日本語を教えている、こゆきと申します。  いまやリモートで働くことは珍しくもなく、だからこそオンライン会議などでのノウハウには、みなさんそれぞれすでにだわりがあったりするのではないかと思います。私は日本語レッスンを始めるより前、約3年ほど前から英語とスペイン語のレッスンをオンラインで受け始めました。  そこで今日は、自分自身がオンラインで学ぶ中で感じた、先生がやってくれて嬉しかったことや、それをもとに自分がレッスンで実践していることについてお話ししたいと思います

          Onlineで日本語を教える|#10 受講者目線で考えてみた

          もっと前向きになってと言う前に考えたいこと

           人から自分がどう見られるにせよ、私は内向的だ。頭の中で思考がめぐっていない瞬間はほとんどない。思考は多くの場合、幸せな気分になるようなものばかりではなく、なんなら憤りや焦燥、不安や恐れに満ち満ちている。  私の場合、不安には余計な想像を含むから、実際に発生する出来事よりもずっと深刻な状況が頭の中をめぐることもある。自分で気づいているのだけど止める術はない。考えうる限り最悪の状況を想像する。そして自分で慄く。さらに良くないのは、その思考に囚われてしまうことだ。振り払うのはとて

          もっと前向きになってと言う前に考えたいこと