デジカメUI入門:0 はじめに
これから10回シリーズで、デジタルカメラのユーザーインターフェイス(以下UI)について体系的に学んでいきます。
このマガジンを書こうと思ったのは、CP+(カメラショー)で多くのユーザーが各社の最新カメラを前にして、思い通りに操作ができないことを目の当たりにしたからです。
メーカーの人にとっては当たり前の操作方法が、多くのユーザーにとっては良く分からない複雑なものに見えているのです。
体系的にUIを理解することで、どんなカメラでも最低限の操作ができるようになります。カメラを購入するときに最適な一台を選ぶことができたり、その後しっかりと使いこなすことができます。
そうなればメーカーにとってもユーザーにとっても嬉しい状況に向かうと思い書くことにしました。
UIを理解するために必要なこと
UIは、カメラのような機器やサービスの内部にある機能をユーザーがコントロールできるようにするためのものです。また同時に機器やサービスがユーザーを適切に誘導することにも使われます。
このUIは、機器とユーザーの関係性や、利用状況によって評価が大きく変わります。UIに優劣は無くユーザーとの「相性」があるということです。
特に、ユーザーが機器を操作する前にもっている「操作イメージ(専門的には概念モデルといいます)」と一致しているかどうかは大きな影響があります。
使い始めてから生まれる操作イメージもありますが、最初に正しい操作イメージを持っていた方がその後の理解もスムーズなのは言うまでもありません。
そのためデジカメUI入門では、メーカーがユーザーに提供したい体験(UX)と世界観を明らかにし、それをベースにUIを理解できるようにしていきます。
最終的には、機器のUIを見ることでメーカーがユーザーに提供したいUXが分かるようになり、それが自分と合っているかを感じられるレベルを目指します。
<目次>
0: はじめに
1: 撮影モードと再生モード
2: 撮影モードの中身
3: メニュー体系
4: フォーカス
5: ドライブ
6: 画質と画調
7: カスタマイズ
8: スマホ連携
9: フォトSNS
10: 未来のデジカメ
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