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転職者も企業もだまし合いの面接ほど無意味なものはない

転職希望者の中には、職務経歴書や面接において、いかに背伸びして、実態以上に自分を魅力的に見せるかのノウハウを求めてくる人がいます。

そして、どうも話を聞いていると、仕事の実績も過去の転職理由も、聞く限りあまり活躍してこなかった様子です。

別にそれ自体は当たり前の話です。世の中には活躍してる人もいれば、そうでない人もいます。

ただ、活躍していないのに、実態以上に自分を大きく見せたいというのは、なんというか、都合の良い話だなと思うんです。

そういう人のサポートこそ、私が転職エージェントの仕事をしていて、一番気が入らないときです。

企業も同じです。
長く勤める人がなかなかいないような会社の中身なのに、魅力的な人を捕まえようだなんて、無茶な話です。

そんな両者の転職/採用活動は、まさにだまし合いです。

そして、きっと入社が決まっても長く続く可能性は低いでしょう。実態は、まったくマッチしていない両者なのですから。


ちなみに。
実態以上に自分を美化して見せようとするのは私は反対ですが、自分をよく評価してもらおうと考えること自体は全然否定しません。

人にはいろんな一面がありますから。

相手に自分のどの面をメインで見せれば、よりいっそう評価されるのかを考えることは、当然のことです。むしろ、相手に合わせた話をするという点では、コミュニケーション上の礼儀であるとも言えます。

それは、企業をだますことでもなく、自分を実態以上に魅力的に見せることでもまったくありません。

この辺りの認識でモヤモヤする人は、面接でやや苦労しがちで、逆にスッキリ理解できている人は、面接でも自分らしさを発揮できているような気がします。

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