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ズームバックオチアイをズームバック(11) SDGsスペシャル

とつぜん放送されるズームバックオチアイ!
第六感でNHK付けたら丁度やっててビックリした。

いつものように参考になった部分をメモのように記録しておきたい。

ぼくの生活はSDGs的

番組出演も大学の講義もリモートで行う編集長。
部屋にあるカメラの数を聞かれると

それは、いままで食べたパンの数を聞いているようなもの

カメラは数えれば分かると思うけど、、、

ジョジョ第一部のDIOが
吸血でいままで殺した人の数を聞かれて答えたセリフ

多くの電気製品に囲まれ電気をかなり消費しそうな部屋!
電気は石油に比べてずいぶん二酸化炭素が少ないので、
スタジオに行くなど移動する方がCO2を排出する。

SDGsとは

2015年9月25日国連総会で採択された
持続可能な開発目標 SDGs!

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世界に残る社会的不平等環境破壊を改めるため17の目標を設定。
全ての国と人々を対象に2030年までの達成を目指している。
毎年、世界全体の『達成率』も発表している。

コロナで2020年はどうなった?

毎年、増えていた達成率が少し下落。

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コロナにより、
二酸化炭素を排出する活動が停止したので達成率は上がった。↗
改善が見られた 128か国/193か国中

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すべての人に健康と福祉をは、下がった
改善が必要 184か国/193か国中

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経済の低迷により貧困は増えた 
改善が必要 124か国/193か国中

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休校などによって減った教育機会 
改善が必要 148か国/193か国中

新しい持続可能性を考える必要がある。
明日から出来る未来へのアクションを考える。

編集長のSDGs本

SDGsの勉強でもしようかなと思って、
1年半ぐらいかけて勉強してそのまま本を書いた。


日本の問題、ジェンダーギャップ!

日本は、
全体の達成率では18位/165か国中と比較的高いが、

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3つの項目の割合が低い。
世界基準で見ると、極めて女性が不平等に扱われている国、日本!

ジェンダーギャップ指数 120位/156か国中

70年代の沼。
1950,60年代に昼夜を問わずがむしゃらに働いて経済成長を遂げた日本。しかし、その成功体験にしばられて、時代が変わっても価値観などが70年代以降は、なかなか抜け出せない沼のような状況になった。

沼の最大の犠牲者は、女性たち。
男が働き、女が家を守る。
そんな認識を大きく改めることが出来ないまま今に至る。

指導的立場にいる女性の割合は、15%と低く、
OECD諸国平均の半分以下。

ジェンダーギャップのキーワードは時間!

何が問題かというと
余剰の時間を誰かに押しつけることをし続けてきた。
時間の余らせ方を作るために男女間でギャップがある。

赤ちゃんをあやしていて気付いたけど、
ミルクのエスプレッソマシンって何でないんですか?
飲むミルクをちょうどよく温めてくれて、カートリッジでプシュッと出てくるやつがあれば、ミルクの手間がゼロになる。

猫のトイレ、
自動でトイレがきれいになるんですけど、猫でも出来るんだから赤ちゃんぐらいトイレ自動で出来るっしょって思ってるんですね。
うんちとかおしっこをしそうになったら乗っけるか、した状態で乗っけて、スポンってやるとスポンと外れるみたいな。

そういうのが出来ると急に便利になるじゃないですか、この世界って。
テクノロジーで解決していくと時間が余る。

生活が最適化されていって、最適化されるとSDGsに近づく。

日本のSDGs統計では、
支払いのない家事負担時間の男女不平等は、一日当たり183.5分の差

男女で家事を分担しなきゃという意識はあったけど、家事そのものがテクノロジーによって消失すれば関係がない。
分担はゼロサムゲームなので、意味がない。
根本的に減らしていかないといけない。

ゼロサム‐ゲーム(zero-sum game)
参加者全員の得点の合計が常にゼロである得点方式のゲーム。一方が得点すると他方が失点するため、全部の持ち点の和が必ずゼロになるというゲーム理論。

デジタル大辞泉

女性が家事をしながらリーダーやるのは大変そう。
でも、家事は自動化されていればリーダーやっても大丈夫。

17個あるSDGsの何から始めればいいのか?

サスティナブルな洋服や地産地消を応援する地元の野菜などは、金額が高く、若い世代はそんなに高いものは買えない。
そうすると賃金を上げて貰わないといけない。賃金を上げて貰うには経済がよくならないといけない。
知ればしるほど、SDGsの17個の項目が繋がっていることが分かって実感している。
よりよく進んでいくための率先して実行すればいい項目はなに?

橋本環奈

繋がっていることが分かっているなら、ライフスタイルを改めればいい。

例えば、自転車で仕事に行くと、体が健康になる。
つまり、13番をやりながら、3番をやっている。
で、同時にエネルギーを使わないように7番をやっている。

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特定の項目だけではなく、
全体的にライフスタイルがSDGsに寄り添うようにすればいい。

個々のライフスタイルは人類の持続可能性にも直結。
日本の場合は、ジェンダーギャップ以外にも13番、14番の評価が低い。

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輸入に頼っていることで、
その国の生態系を脅かしていることが挙げられている。

議論のエネルギー問題

17項目の中で最も世界で議論の的になっているのが、
7番『エネルギーをみんなにそしてクリーンに』

COP26で最大のトピックとなったエネルギー問題。

二酸化炭素の排出を抑制するために、石炭火力発電の廃止や削減が論じられたが、会議の直前にEUの委員長が風力だと心許ないので原子力に頼ると発表。ドイツやスペインが目指していた脱原発の方針と反する内容だった。

大真面目に再生エネルギー比率を上げる日本人。
「脱原発でクリーンだー」、「再エネルギーだー」って言ってたら、「ヨーロッパはもうとっくに原子力ですけど」って言われたら、え、えっ?となる。
日本は、自分のルールを持ってなくて、他人の話を聞いているだけ。

自分のルールを押しつけるんだったら、
「原発やるより石炭の方がマシだろ!」と、COPで声高にどなってくればよかったのにね。
「おまえらな、事故起こしたことないからそんなことが言えるんだって。
うちら石炭の方がいい!この原発野郎!」

って言って帰ってくれば良かったのに。

日本はそれが言えない。
自分の方にはステートメントがないので、みなさんが原発を開始されるのであれば、私たちも原発を開始して石炭を止めようと思います。という感じになるんじゃないですか?

ステートメントとは:
政府が他国に向けてなす正式の声明で、国家の対外政策の基本を表明する場合に行う。あるいは、当面の対外問題について、自国の態度を表明する場合にもこれを行う。

小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

実はEV先進国

日本を牽引する自動車産業も、電気自動車「EV」が主流になり、アメリカのテスラがうなぎ登り。

市場は取られるんじゃないですか?EV
EVにしていくってルールの話。
日本は、ルールメイク側にまわったことがない。世の中そっち方向で動くって言われていると、確かに乗り遅れるだろうとは思います。

化石燃料から、電気などより二酸化炭素を出しにくいエネルギーへとシフトしつつある今、アドバンテージとなる意外なモノが戦後の日本で築かれていた。

1963年放送の『日本の素顔 国鉄』
新幹線に解決が期待されていた当時の国鉄の深刻な赤字。その原因をたどっている。

大きな負担は貨物輸送。
大企業の工場には専用のレールが敷かれ、溶鉱炉から流れ出た鉄がそのまま貨車で運ばれていた。戦後復興のため、採算を度外視して全国に電線を張り巡らせて作られた鉄道網。

非人間的と言われるほどに人間を詰め込んだ満員電車。材木や野菜ですら、このように詰め込むことはないはず。

非効率の塊とも言われ築かれた鉄道網をいま、
SDGsの観点から見ると、、、めっちゃクリーンですよ。
うちらの国、最初からEVだったみたいなもんですよ。

EV:Electric 電気で動く Vehicle 乗り物

すげぇ重要なことなんだけど、意外とみんな分かっていない。
EVって言ってんの?鉄道、EVだろ!
ディーゼルエンジンで走ってないぞ、みたいな。

だって山手線にぎゅーぎゅーパッキングして、輸送重量に対する中に詰め込んだ人類の割合が異常な量にして運んでいるわけでしょ。
それをUSとかはさ、1人1個の車両でEVにして運ぼうとしてんの電気効率悪すぎだよね。それ考えたら超いいことだと思いますけどね、SDGs的には。

同じ人数の乗客を運んだ場合の二酸化炭素量を比べると電気で動く鉄道は、
航空機の1/5以下、乗用車の1/7以下、バスの1/3。
一人が年間に鉄道を利用する回数も72回と世界で最も多い。
(次点スイス59回、ルクセンブルク40回)

EVの車でなくても電気による移動を、既に人々が有効に利用している日本。
最初からエネルギー負荷が少ないんですよ。
日本は鉄道が当たり前すぎて誰も言わないだけ。

鉄道のように既存の技術は、見方を変えれば思わぬアドバンテージを持つ。

枯れた技術が日本のキーワード

新しいモノじゃない、枯れた技術。

任天堂の横井軍平さん
『枯れた技術の水平思考』
ゲームウォッチやゲームボーイなど、画期的な商品を数々開発した横井軍平さんが自らの開発方針を示した言葉。

横井軍平さん、懐かしい。
バーチャルボーイとか、グンペイとか。

例えば1989年に開発した『ゲームボーイ』の場合、当時最先端の技術は、カラーの液晶でしたが、あえて電卓などで長く使われてきた白黒の液晶を採用。

技術というのは最先端を使うべきではない。
最先端はかえってマイナスになる。
散々使いこなれて、枯れてきた技術を水平思考、つまりまるっきり違う目的に使うことによって、ヒット商品というものは生まれでる

横井軍平

枯れたということは、成熟していることなんで、エネルギー効率がいいんですよね、たぶん。コスト限界までやりまくったはずなので、コストを掛けずに今あるモノを発想の転換でうまく使い、成熟した効率で運用する。
それってまさにSDGsだと思う。

資源の消費は生産におけるコストでもあるため、枯れた技術は最小限のコストで運用できるように既に突き詰められている。
この枯れた技術がSDGs達成の手段として使えるならばSDGsに合った新しい技術を開発するよりも、はるかに環境負荷を減らすことが可能。

このゲームはめっちゃ強いよ日本。
例えば、ワクチン接種。

当初は、各国よりも遅れてスタートした日本の接種ですが、元々あった企業内医療施設や全国の保健所をまさに『水平思考』。ワクチン接種の基点として活用した結果、今や2回摂取率はG7でトップに。

しかもね、これから第二第三の不思議なウイルスがやってきたときに、同じオペレーション(既存の技術の応用)するのは得意だから「爆速」でワクチン打ち終わる。たぶん。

新技術や世界の潮流を追いかけがちな日本。
今後、既にある「枯れた技術」を「水平」に持続可能な形で活用していくことができるか、世界を追いかける前にやることは無数にありそう。

SDGsの限界とその先

人類共通の目標として掲げられたSDGsですが、達成によってすべての人々が完全に満足するかというと、そんなことはない。金持ちは相変わらず金持ちです。

太陽電池のメガ会社を今作れるかって、資本を投下した人が勝ちますからね。
電気自動車会社テスラのCEOであると同時に太陽光発電、再利用可能なロケットを使った宇宙開発事業などで成功し、個人総資産は世界一。

格差を広げないために私たちに何が出来るか。
新しい地産地消!

グローバルではなく、ローカルで回していくことが環境負荷が少なくなっていくから、ローカルに投資を入れる方法をみんなが思いつきだす。
新しい持続可能性が構築され、それが地産地消で生成されるというのは、すごく重要なテーマだと思います。

地産地消は、新しいテーマではない。

その土地で作ったモノを遠くへ運ばず、その土地で使う。
なぜ、ここで作ったモノを石油資源を使って、どこかの国まで輸送しないといけないのか。サプライチェーン(製品が消費者に届くまでの流れ)が長くなるのは地球環境に優しくない。しかもそれはグローバルな問題なのであることに、みんなが気付き始めたのがSDGsの本質ですよね。
つまり、サプライチェーンを短くしないといけない。

どれだけ環境によいモノを作っても、それを遠くに運んでしまっては、結局環境を悪化させる。

すべてのものが、すべてのコミュニティーの中で、ローカルで回っている。
という価値観が非常に重要。
『グローバルサウス』問題!先進国のエコな生活が発展途上国からの収奪なくして成り立たないという問題にも解決の道が見つかるかもしれない。

かつての地産地消と大きく違うこと。
サプライチェーンは短くなるけど、デジタルのサプライチェーンは長くなる。デジタルの手段を使えば住む場所に縛られずに、同じ趣味や嗜好を持つ人とデジタルに集い、デジタルな地産地消をすることも可能。

ローカル×デジタル = 新しい地産地消

副編集長、トラ彦!


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